つらつらブクマを巡回してたら
この漫画好き。当時のアニメ業界の裏側・・・になるのかな?(笑) pic.twitter.com/ubvyBQvtED
— tranabe (@tranabe1) January 19, 2020
というのが、はてブで浮上していました。
こちらね。
b.hatena.ne.jp
で、思い出したことがあって、自分もブクマしてお知らせしようとしたのだが、そのために画像が欲しかったので探した。見つけたので、ここに記事を作り引用・紹介する次第。
2019年7月のこのツイートから孫引き引用。
最近のTLの話題(ガンダムやヤマトが云々)を見て、ゆうきまさみ先生の「風潮」(『ゆうきまさみ作品集 アッセンブル・インサート』所収)を思い出しました。
— k.hisadome (@HisadomeK) July 2, 2019
「かかる好戦的アニメを見ているとは何事だっ」 pic.twitter.com/rBQNhPgHoI
※下の本に載っているかどうかはちょっとわからんですよ。
【追記】情報あり
「アニメで健全な愛国心」も「平和のため好戦アニメ排除」も、若きゆうきまさみ先生は揶揄した、という話 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-b.hatena.ne.jp「風潮」は「early days」1巻に、ガンダムネタの方(「恐怖の疾走」)は同2巻に収録。
2020/01/21 00:50
この記事を作ったところで、正式にブクマした。
tranabe on Twitter: "この漫画好き。当時のアニメ業界の裏側・・・になるのかな?(笑) https://t.co/ubvyBQvtED"b.hatena.ne.jp一部ブクマに申し訳ないが、前後してゆうき氏「好戦的アニメを弾圧する反戦家」なんて作品を描いてたり…てか『ドラマの前には全て無力』って要は「反ポリコレ」。<a href="https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2020/01/19/224928" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2020/01/19/224928</a>で書いた
2020/01/19 22:54
なつかしの「軍国アニメ批判」
ちなみに、こういう意見は想像の産物かというとそうでも無くて、
その当時…1980年代、戦前からの生き残り左翼で、そのぶんいろんな紆余曲折と毀誉褒貶を受けながらも、間違いなく「革新」の論壇内では超大物(或いは、ある種の名物男)扱いされていた羽仁五郎という御仁が、「君の心が戦争を起こす」と題するカッパ・ブックスで、「ガンダムだかなんだか知らないが」といって、実にステレオタイプな批判をしてたのですよ。
実は当方、超こどもでしたけど、頭が良かったので(笑)、そういうむつかしい本もよんで戦争や平和について考えてみようと思ったところ、そんな話が載っており「へー、そうなのか 悪いアニメなのかガンダムは」とソボクに数日ぐらい信じたけど「ん…この人、なんか言ってることおかしくないかなあ?」と独力で(たぶん初めて)「本を疑う」境地に到達した、そんな思い出の本なのでよく覚えているのですよ(笑)
ちなみに羽仁五郎は、福田恆存が彼を徹底批判した論文を書いたことでも知られている気がする。この福田恆存の論文は実に傑作で、羽仁氏もやられ役としていい仕事しているので、機会あればお読みありたい。
国語審議会に関し文相に訴ふ
紀元節について
及木将軍と旅順攻略戦
当用憲法論
現代国家論
郭沫若氏の心中を想う
知識人とは何か
私の政治教室
民主主義の次に来たるもの
羽仁五郎を叩く
生き甲斐という事
外交を内政に利用するな
東風西風
文学を疑ふ
フィクションという事
言葉の芸術としての演劇
独断的な、余りに独断的な
日米両国民に訴える〔ほか〕
そういえば、上のゆうきまさみ氏の短編漫画って、「平和・反戦を訴える”正しい”主張が、抑圧のこん棒になるかもしれない」ということを描いたフィクションとして、自分の中では星新一「白い服の男」に続く2作目の作品だったのだな。
このふたつの関連性を、これまた自力で連想したのだからやっぱり頭のイイ子供だった気がする(笑)
横領、強盗、殺人……こんなたぐいの犯罪は一般の警察にまかせておけばよい。わが特殊警察の任務はただひとつ――人間が作り出す平和の虚妄性を痛烈な皮肉をこめて描く表題作。
未読のかたはマストで読むべし。
話戻って 「右翼も左翼もモンブ省もあるか」「ドラマの前にはすべて無力だァ―――」はまさしく『反ポリコレ』なわけだが
というか、もともとブクマがついた上のツイートの作品にしてからがという「悪役の路線」に対して、オチとして掲げているのは
実はこれ、「愛国」「健全な正義」は一例であって『「(政治的な)正しさ」、によって創作物が外から強制力を受けてゆがめられる』ことを批判している、のですね。
「ドラマの前には すべて無力だァーーーー」ってのはこれふつーに、とんでもないくらいにマックスの「ポリティカル・インコレクト」宣言なのであります。
「ポリティカルコレクト」は今の風潮としては反差別とかリベラルとか、そういう雰囲気を実際上は漂わせてはいるが、考えてみれば「愛国」や「国のために立派に戦う」も、ただ単に方向性がずれているだけで「これがポリティカルにコレクトなのであるから、そういう表現を盛り込みましょう」という話だからポリコレAとポリコレBの違いに過ぎない。あの作品の富野カントクの作中の台詞は、ポリコレAとBをまとめて吹き飛ばす「反ポリコレ」な叫びなのではある。
つまりは
呉智英氏がNHK衛星第一で超暴力的漫画「ワールド・イズ・マイン」を論じた時に、引用した本居宣長の言葉の変奏曲ともいえる。
それで一言言うとさ、突然BSから教育テレビに変わっちゃうけどさ(笑)。
これ暴力シーンさっきから出ているでしょ。良識家の人が「こういうのは…」とか言う。(略)大学でこういうのを扱うときもいってるんだけどね、こういう、ある意味けしからんマンガなわけですよ。そういうものをどう考えるかっていうときにね、ふつう言論の自由とか表現の自由なんて言うけど、俺ね、そういうバカなこと言いたくないから(笑)、いつもね俺、本居宣長のこういうのを引用するのね(笑)。
本居宣長の歌論、文化論ですね、うた論。
(歌の中には)
政のたすけとなる歌もあるべし、
身のいましめとなる歌もあるべし、
また国家の害ともなるべし、
身のわざわいともなるべしってんだよね。で、そういうものがあっても人間の真実が描かれているものは芸術であり文化であるって、本居宣長が言ってるんだよね。
m-dojo.hatenadiary.com※追記 原典に関する情報
「アニメで健全な愛国心」も「平和のため好戦アニメ排除」も、若きゆうきまさみ先生は揶揄した、という話 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-b.hatena.ne.jp本居宣長の提示の4行は「排蘆小船」の一節。その後、"みな其人の心により出来る歌によるべし"と続くようだ / Ref. <a href="http://www.norinagakinenkan.com/norinaga/kaisetsu/ashiwake.html" target="_blank" rel="noopener nofollow">http://www.norinagakinenkan.com/norinaga/kaisetsu/ashiwake.html</a>
2020/01/20 20:17
といいながら、ゆうき氏自身の内発的な創作ルールには、しっかりと倫理的歯止めがあるのだから二重三重に面白いわけ。
そも、作中の富野カントクや、「かかる好戦的アニメを…」「やめろ たかがアニメじゃないか」も登場人物の主張に過ぎない、ということは大前提条件とした上で…
超有名、というかここで何度も紹介したのが、機動警察パトレイバーの終末がああいう展開【注意:以下、漫画版パトのネタバレになります。避けたい人は回避を】になったのは、「内海的なキャラクターがXXXXXXXら、倫理的にまずいから彼はXXXXXばならない」という作者の実にモラリスティックなポリシーゆえだった、という話だ。
それはここにて紹介しておくので再読してほしい。
(続き)
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) June 9, 2017
語っていて、自分はすごく衝撃的で、いまだに印象に残ってる(だからコピーしてた)。
創作者が自分の作品の中で生んだ悪の魅力と
倫理的に対峙する。
それは、そうあるべきなのか、そこまでする責任があるのか?
という、ちょっとした問いとして自分の中でもまだ未解決で(続く) pic.twitter.com/H7eLTIRClQ
また、かつての作品から「いまだと、この辺をこういうふうに描くだろう」というような修正案を語っていたりする。
それはこちらを参照
m-dojo.hatenadiary.com
追加情報 いま、池袋で「パトレイバー30周年突破記念展」って催しやってるらしい
今日は池袋のパトレイバー30周年突破記念展act2に行ってきたのですが、ゆうきまさみ先生好きは行って損はないというか行くと幸せになる内容でした。絵の上手い人は構図も上手いし線の魅力が半端ないなあ。ラフと完成形の差とか色の絞りかたとか、見てて面白かったです
— いずみのかな (@runco_a) January 20, 2020
袋のパトレイバー
機動警察パトレイバー30周年突破記念展~30th HEADGEAR EXHIBITION featuring EARLY DAYS─PATLABOR THE MOVIE~in 東京ACT.2詳細を発表https://t.co/Qb9uvK1EkK#機動警察パトレイバー #池袋マルイ #マルイノアニメ
— 「機動警察パトレイバー」公式 1/18から池袋マルイにてACT.2展を開催中! (@patlabor0810) January 8, 2020
『機動警察パトレイバー30周年突破記念展~30th HEADGEAR EXHIBITION featuring EARLY DAYS─PATLABOR THE MOVIE~in 東京 ACT.2
開催期間:1月18日(土)~2月2日(日)
開催場所:7Fイベントスペース
営業時間:11:00~20:30※ご入場は閉店時間の30分前までとなります。
入場料:税込800円 中学生以下は無料2020年1月18日(金)~2020年2月2日(日)池袋マルイにて開催いたします。
シリーズ誕生から30年を突破!
OVAから『劇場版』の時代を回顧するもうひとつの展覧会。池袋マルイ[ACT.2]はOVA-THE MOVIE期とその後のパッケージイラスト、愛蔵版発売記念としてマンガ版のカバーイラスト、立体造形を展示!
prtimes.jp
追加情報 このブログ内のゆうきまさみ関連記事リンク集(抜けはあるかもしれない)
こういうのって、つくったあと最新情報を加えるのが重要なんだよね。
これも追加
次のツイートで引用するために貼る。「ゆうきまさみのはてしない物語」より。1992年頃? pic.twitter.com/dBc4pHy5Yp
— 前橋和弥/ポインタ完全制覇改訂版発売! (@kmaebashi) 2020年1月20日
そう、こういうコメントもしていた、していた