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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

大村知事「表現の不自由展、私は『やめてもらえないか』と【強い要望希望】はしたが、一線は超えなかった」…憲法的には、そういうもの?

ちょっと意外な展開になってきた…


18分30秒から



ここに、文字起こしがある。

ksl-live.com

…この表現の不自由展については内容を事務方から聞いたのは6月の半ば、その段階で「これ本当にやるのか?」と津田監督を通して「この点についてはやめてもらえないか?」「実物じゃなくてパネルにしてくれたらどうか?」「写真はダメだ。見てもらうだけだ」とか、強い要望希望は申し上げました。ただその一線を超えると憲法21条の話になってしまう恐れがある。ましてや事前ですからね。途中段階でそういう話をしたら「それだったらこの企画をすべてやめる」という話もされた。そうなるとまさに憲法21条の話になってしまう。強い要望はしたが我々としては施設の管理運営を円滑に…

「続きは・・・」リンク https://ksl-live.com/blog25084 .


「やめてもらえないか」と「強い要望希望」…はしてもいいが、そこから「一線を越えてはならない」というのは、憲法的には、そういうものなんですかね?


あと、ちょっといまだによく分からんのは、この場合、愛知県知事とか名古屋市長とかは、この展示会全体の「主催者」でもあるということで。主催者とは、たとえばAという作品は展示して、Bという作品は展示しない、とかを決める権限があるし、きめる責任がある。

しかし政治家(行政の職にあるもの???)が、それをすると、検閲になる…??から、「芸術監督」というひとにいったん委任をしたら、このひとの決定に対して口をはさめない…ということでいいのかね? 
曽我部教授はこういう「専門家への委任」論だ

www.bengo4.com
…あいちトリエンナーレは、県や市が入った実行委員会が主催し、公立美術館等で開催される芸術祭ですが、一般に、このような展覧会であっても、専門家が芸術的な観点から企画したものであれば、国・自治体はそれを尊重すべきだというのが、表現の自由論の一般的な理解です。公立図書館で、どのような書籍を購入するのかが、専門家である司書に委ねられるのと同じ理屈です。

しかし、それでも、要望希望として「やめてもらいたい」とは言える???

あと、政治家(行政職???)が、いったん委任をした後は、芸術監督は全て決める権限がある、政治家は(主催者であっても)口をはさめない、で本当にいいのだろうか。また、芸術監督は、どこまで現場のキュレーターを指揮監督する権限があるのだろうか。



いくつか、このへんで整理したいことが多々あるんだよね。