稀勢の里の横綱昇進など私情挟まぬガチンコ力士急増│NEWSポストセブン https://www.news-postseven.com/archives/20170403_506640.html #postseven
稀勢の里の大逆転優勝で幕を下ろした大相撲春場所は、これまでと何もかもが違っていた。かつて本誌・週刊ポストは“仕組まれた千秋楽”の疑惑を追い、八百長追及・角界浄化キャンペーンを展開したが、今回の春場所終盤戦ではまさに結末のわからないドラマが展開されていた。奇跡の優勝の舞台裏で起きた異変には、相撲の「見方」を大きく変えるほどの衝撃があった。
今から38年前。1979年9月の秋場所では、「7勝7敗」で千秋楽を迎えた6人の力士が揃って全員、勝ち越しを決めるという奇妙な現象が起きた。
どうしてそんな“偶然”が起きるのか──その疑問を解くべく取材に動いた本誌が行き着いたのが、角界を蝕む「八百長」の存在だった。八百長を取り仕切る「中盆」を務めていた青森県出身の元十両力士・四季の花の実名証言を得て、翌1980年5月に八百長告発を主体とした角界浄化キャンペーンがスタートする。
稀勢の里が史上4人目となる昇進場所優勝を決めた春場所千秋楽を「7勝7敗」で迎えた力士は、奇しくも38年前と同じ6人…(後略)
そう、アメリカの経済学者がのちに検証し、ほぼ論証したが、大相撲の八百長はどのようにリアリティを持ち込んでも、名演技をしても(笑)「7勝7敗の力士の千秋楽の成績」という、ごまかしようもない数字、ファクトによってわかってしまう。
- 作者: スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー,望月衛
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7勝8敗が少なく8勝7敗多い、大相撲の不自然
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1012/07/news103.html
世界的ベストセラーになったSteven D. LevittとStephen J. Dubnerの“Freaknomics”(邦訳「ヤバい経済学」)では、「相撲の八百長疑惑」が話題になりました。その元ネタとなったのが以下のMark DugganとSteven D. Levittの論文です。
"Winning Isn't Everything: Corruption in Sumo Wrestling"
この論文でDugganとLevittは1989年から2000年までの十両以上の取り組み表、70程度の力士の対戦を解析して、不自然なアノーマリーを報告しました。それは、7勝8敗の力士の数が非常に少ないというものです。ふつう大相撲は1人の力士の取り組み数は場所あたり15回です。すると、勝ち越し・負け越しが決まるのは7勝8敗と8勝7敗のラインで、ふつうのランダムな対戦を考えるとどちらも同じ程度の出現数になるはずです。しかし、論文のFigure2を見ると、明らかに7勝8敗が少なくて、8勝7敗が多いという「アノーマリー」が生じています
http://www.cinematoday.jp/movie/T0010134
経済学者のスティーヴン・D・レヴィットと、ジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナーによるベストセラーを映画化。「子どもは名前で人生が決まる」「ニューヨークで1990年代に犯罪が激減した理由」「賞金で高校生の成績が伸びるのか」といった多彩なテーマに、オスカー受賞監督のアレックス・ギブニー、『スーパーサイズ・ミー』のモーガン・スパーロックら気鋭の監督陣が鋭く切り込む。世間を騒がせた大相撲の八百長問題を、統計データなどを用いて検証しているのにも注目。
さて、そんな週刊ポストが見た、稀勢の里優勝の春場所とは??
まずは記事を読んでください.
しかし、週刊ポストは約40年、大相撲の「まったく別の歴史」を論じてきたことになる。
新版「週刊ポスト」は大相撲八百長をこう報じてきた(小学館101新書)
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歴史が「史観」によって変わるという一番の見本なのではないか。
このポスト大相撲史観では日の下開山であるのに負け越してしまうというありえないことをしたダメ横綱が「八百長力士の包囲網の中で戦い続けた不屈の男」になり、国民栄誉賞の大横綱が「強くも汚いダーティチャンプ」となる・・・・・もうひとつの歴史を、こうやって構築し得るという伝奇的な面白さも感じられる。
そのポスト史観によって、たとえばあの場面を読むとこうなる。
■白鵬新記録で思い出す「千代の富士53連勝」そして大乃国と、板井の著書「中盆」(※真偽不明の異説異伝です)http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100919/p2