まず「雑鬼」という言葉をご存知でしょうか、皆さん。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20151220/p2
にて紹介しましたが、
日本は神の国とかいうけど、韓国のキリスト教の信徒は「日本は雑鬼の国」ともいう。
— spark (@Yonge_Finch) 2015年12月18日
キリスト教は基本的に(三位一体はどうこうという議論を除けば)一神教だから、「雑鬼」とみなす宗教的見解もあるのだろう。
それは、上記リンク先のブクマで当方も書いてあるように、宗教には「見なしの自由」がある。
【宗教における「見なしの自由」の擁護 -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111109/p3】
実際の世俗法に抵触しなければ、自分以外のだれかの神を「悪魔」と思っても「雑鬼」と思っていても「偶像」と思っていても、法的な問題はない。
また「雑鬼」という表現、個人的には面白くて悪くない。
ただ、2016年、そういった「雑鬼」だかなんだかわからんが、各種の宗教施設で宗教的な石像などが、相次いで破壊された。
容疑者は逮捕されたが、その動機や背景もいまだ不明だ。報道がないから今はそうはみなす必要もないが、可能性としては医学的な意味で精神を病んでいることだってあり得るだろう。
ただ。
加害者の動機、主張、あるいは精神状態がどうであったとしても、”雑鬼”と一部の他宗教者は見なしたかもしれない、各種の信仰対象の像が壊されたという被害者側の状況はかわらない。あらためてお見舞いを申し上げ、逮捕された容疑者の供述や物証などを注目していきたい。