きのうも紹介したけど、
「ツバとばし」で有名…プロレスラー・永源遙さん逝去、その反応 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/1053915
togetter用に、在りし日の姿の画像を。
— gryphonjapan (@gryphonjapan) 2016年11月29日
永源遥さん急逝 pic.twitter.com/Qbhqio0sT0
というまとめを、同選手の追悼として作った。
あのツバを「相手の攻撃を受けて」リングサイドに発射…というのも「サスペンション・オブ・ディスビリーフ」の一環と位置付けていいのかな(笑)
相撲のしょっきりの伝統もあるのか、コミカルプロレスは決して「ファミリー軍団vs悪役商会」の専売特許ではないし、ドン荒川のひょうきんプロレスもユニバーサル・みちのくの6人タッグも極上だったけれども、それでも永源らのそれはツバ攻撃も含めて最高ランクだったことも間違いない。
それだけで歴史に残る………のだけれども
とあるフェイスブック投稿から
…「ツバ攻撃」などお笑い系のイメージが強い永源さんですが、若き頃はアントニオ猪木の近衛兵として、危ない土地に同伴……猪木対ペールワンの伝説の一戦。セコンドの永源、藤原、小沢の強そうなこと…
”アントニオ猪木の近衛兵”ってのはかっこいいフレーズですな。
でも、それ単体でも十分強そうな人(さらに「格」「VIPさ」があると望ましい)の「護衛である」という形で、地味なやつにキャラがつく…というのは結構使い勝手もいいし、実質にも沿うので注目してもいい。
その大成功例が藤原喜明ですが、実際に猪木は
「えらい人が集まるパーティーには藤波を連れていく。パキスタンとか危ない場所には藤原を連れていく」と言ってたそうで、
<新日は「波」と「原」とで大違い 波は式場 原は戦場>
と、思わず短歌にしてしまうのですが。
ま、そんな藤原のような形…ポリスマンとしての永源がいた、というのはあり得る話、あり得たら面白い話ですな
「永源がポリスマン? おいおい、サブミッションとかできんの?」
という人がいたら、それはやや古いシューター、サブミッション感。たしかにそういう人も多いが、手っ取り早い形で「ゴツくてカタくてクソ度胸のある力持ち」系なポリスマンもいるわけで、そして日本においては「力士上がり」がポリスマンの重要な系譜でした。
ケンドー・ナガサキを見よ。
極道コンビを見よ。
そして力皇猛を見よ。
ナガサキのガチンコ伝説は、ブルーザ―・ブロディにすら一歩も引かず、逆に尊敬を勝ちとった、とも言われる。
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar649182
桜田 俺もブロディと揉めたんだから、試合で。俺とポーゴが組んで、向こうはブロディとロッキー・ジョンソン(ロックの父親)。試合にならなかったんだから。――いったい何があったんですか?
桜田 ブロディが俺の竹刀で暴れたりなんだりして。それにアイツは「ジャップ!」って俺たち日本人のことを下に見るから。「俺のほうが偉いんだ!」ってプライドが高いんだ。
――それで桜田さんがやっつけたんですか?
桜田 そうそう。
――ブロディを!
桜田 うん。焦ったブロディは「ストップ、ストップ!」って言うんだけど、まあ止まんなかった。
極道コンビはアメリカで大暴れしていた遠征時、まず控室で2人でぶつかり稽古をしてみせるのだそうだ。
今でも来日したプロレスラーの、大相撲への興味と尊敬はすさまじい。目の前で、元力士の本気のぶつかり稽古を見た外国選手が、ナメた態度をすることはほとんど無かった…のだと聞く。
そして力皇。
http://ameblo.jp/jumpwith44/entry-11923047424.html
マウントポジションに入った小川はパンチを放つが、三沢は腕でガードする。
そして誰かが小川の背後に飛び込んだ!力皇だ!力皇はマウントになった小川の背後から体ごとぶちかました。
そのまま小川は村上にタッチ。力皇は小川を場外に蹴散らした。
一部では三沢を護衛するためのポリスマンとしてパートナーに選ばれたといわれている
http://www.kansenki.net/report/01/0418zero_tkhs.html
<メインイベント:小川 直也&村上 一成対三沢 光晴&力皇 猛>
余りにも突飛過ぎて口に出す事自体ためらわれる超夢のカードだ。「何でこんな舞台でやるの?」と逆に聞きたくなる。
(略)
三沢にとっては約1年ぶりの武道館登場。できればNOAHで・・・と考えていたろうからちょっと複雑な心境かも。当然グローブを付けた相手との試合も初めてだろうし、
必要以上に興奮してくる。三沢が小川戦のパートナー(ポリスマン?)として力皇を選んだというのも興味深い。
と、そんな流れを見たら「永源ポリスマン説」もあながち、荒唐無稽とはいえないかもしれない。
そして謎の営業力、コミュ力。
…ま、謎というわけでもなく、それこそレスラーだけでなく力士も含めて、愛嬌か頭の回転か、誠実さか…スポンサーとかタニマチに異様に気に入られる人がいるわけで、その人にしかるべき地位や権限を与えて、会社全体に潤うようになれば一石二鳥だ。
ただ、そういう世界の”タニマチ”になるのもなかなか大変というか、そこの世界に踏み込むだけで相手も一筋縄でなかったりするわけで…その結果
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では表紙を飾ったりするわけだ(笑)
まあ、そのへんのトラブルやヤバさも含めて、永源遙は存在感のある存在であった(なんだそりゃ)。
懐かしくも、寂しくある。