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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「RIZINとコンプライアンス」の話、とりあえずまとめて―Dropkickで榊原社長が語っていた

RIZINのカードもいろいろ固まってきたが、やはり業界に復帰したばかりの人が運営しているにしては見事に豪華なメンバーをそろえた、と評価するしかない。
曙vsボブ・サップ再戦とかはあとでじっくり論じるとして(笑)、知名度的な”メジャー試合”も、普通に結果が気になる試合もそろっている。
チケットの伸び具合とかはどうでしょうかね。


で、すっかり忘れていたが(笑)、RIZINの話で1丁目1番地はやっぱり「コンプライアンス問題」。ゴン格やKAMINOGEでもちょっとばかり触れられていたが、実はもっとも詳しく質疑応答があったのはDropkickであった。
会見でやり取りしてほしかったという気もないではないが、こういうおいしい質疑・コンテンツを共有させたくはない、独占だぜ、と思うのももっともなので、それはしょうがない。

記事が有料コンテンツでなければもっと詳しく紹介したいのだが、そこは配慮して「逆に読む人が増える」ように適宜、略してみました。

http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar895756

――今回の会見ではサラリと発表されましたが、フジテレビの放送決定はこれまでの経緯を振り返ると信じがたいサプライズ…いつ頃から交渉は(略)?

榊原 年明けの早いタイミングですね。フジテレビさんの中で格闘技中継にまた携わるということは、社内的には大きな決断であり、部署を超えて調整が必要…(略)…

――榊原さんが代表を務めていたPRIDEとフジテレビの“過去”からすれば、放送どころか交渉することすら厳しいと思うんですが……。

榊原 そうですよね…(略)PRIDEがフジテレビさんの放送を失うことによって、国内での格闘技人気はもちろんのこと、我々の会社の信用力も失いました。(後略)

――記者会見ではコンプライアンス担当の弁護士が登場されましたが、そこは前回の騒動を踏まえてのことなんですね。

榊原 そこは重要になってきますよね。8年前のPRIDEのことを考えると、(略)コンプライアンスもそうだし、何かトラブルがあったときの対応策のマニュアルもなかった。こうして新体制のイベントが始まるにあたり、「反社会的勢力と関わりあいがあるんじゃないか」「榊原信行は反社会的勢力なんじゃないか」とか面白おかしく書かれるに決まっていると思ったので、新体制の中ではコンプライアンスのプロとしての対応をしてもらおう、と。(略)

――今回フジテレビと契約できたことは、PRIDEのときも含めてコンプライアンスに問題はないという判断をしてもらえたということなんですか?

榊原 (略)それに今回は政府のプロジェクト、JLOPの支援も受けることが決まっているんです。

――ジェイロップ?

榊原 海外の100カ国近くへの放送することがほぼ決まっています。日本のコンテンツを世界に広める事を後押しする政府のプロジェクト、JLOPのご支援で、各国言語で放送・配信する事へのサポートをいただいているんです。(略)。つまりクールジャパンの一環として格闘技イベントを世界中に配信…


さすが復活の「バララッパ」は、大音響だけでなく、低く静かな音も出せるようになっている(笑)。
実際、この「逆算の論理」というか、「もし俺たちが反社会的勢力との関係でクロなら、あんな警察OBも組織に入らないし、フジテレビとの関係も復活しないし、政府プロジェクトの支援も受けられないでしょ?だからクロじゃないんですよ」というのも、けっこう言われるとなんとなーく説得力を感じる議論ではある、と認めない部分もない。



だが…何度もいうけど、この一件は榊原氏、RIZIN側に聞くのではなく、上場企業であるフジテレビの会見で、日枝会長や亀山社長に聞くべき話なのだよな。
もう定例会見の機会は逃してしまっただろうか。…うーん、11月27日に行われたらしい。
http://news.livedoor.com/article/detail/10890089/
ここでRIZINと、PRIDEの話は出てこなかったのだろうか。

これも繰り返すが、新体制のRIZINはともかく、PRIDEのほうも榊原社長をはじめ真っシロだったとしたら、「あの時PRIDEを放送し続けていれば、大きな収益が上がったと予測できる!!!根拠のない理由によって放送を中止したのなら、お前らは株主に損害を与えたことになるぞ」という訴訟が成り立つ…もう時効になってるのかしら?

ま、そのへんの謎はまだ残ってるじゃねぇか、と書いておきますです。


今回、元PRIDEスタッフ、元DREAMオーナー、加藤浩之さんは関わっているのか?

います(推測)。
というのは、さいたまスーパーアリーナの大晦日の使用優先権は、加藤氏の周辺が保持していたはずです。
その権利を譲り渡した(貸した?)時点で、「関わっている」ことは間違いないわけで。


ただ、そのほかにどういうふうに関わっているのですかね。
以上、疑問点は投げっぱなし。

おまけ 「政府がわれらの税金でバララッパ支援! JLOP+とは何か???」

NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

2015年12月05日
【国内総合】 RIZIN が支援を受ける「 JLOP+ 」とは何か? < gryphon
http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar895756
全文は有料ですが、上記リンク記事で榊原伸行氏が

「政府プロジェクト、JLOP+の支援も受けることが決定している」
んです。
「海外100カ国近くに放送がほぼ決まっている。その際、各国言語で放送・配信する事へのサポートしてもらえる」

とのことです。そんな団体があるのか、と探すと
http://plus.j-lop.jp/
でした。
ただし、交付決定事業者の名前は9/30までのものしかなく、ここに
「株式会社ドリームファクトリーワールドワイド」の名はありません。
http://plus.j-lop.jp/news/20151002/468


それ以降の決定だったかもしれないし、たとえばフジテレビなど、別の業者が支援を受けるかたちなのかもしれません。