「国際テロの標的になり得る」浅草寺で警視庁テロ訓練 - 産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/151006/afr1510060021-n1.html @Sankei_newsさんから
…警視庁は6日、東京・浅草の浅草寺境内でテロ対処訓練を実施した。多くの外国人観光客らが見守る中、浅草署員や機動隊員ら約60人が参加。境内に爆弾の入ったバッグが仕掛けられたと想定…
(略)
浅草は国内外から年間3千万人が訪れる国内有数の観光地で、五輪開催時にはさらなる人出が見込まれる。浅草署の島田恭一郎署長は「浅草は国際テロの標的にもなりうる。意義のある訓練ができた」と話した。
その前に、このニュースに関して「季刊宗教問題」にも携わっている小川寛大氏がtwitterで書いている反応が興味深い。
https://twitter.com/grossherzigkeit/status/651699691566948353
OGAWA Kandai
@grossherzigkeit
「浅草寺は国際テロの標的になり得る」ではなく、昨年に浅草寺の仏像を破壊したムスリム留学生がいたわけで、すでに標的にされているのである。>RT
OGAWA Kandai
@grossherzigkeit
https://twitter.com/grossherzigkeit/status/651700554465316864
浅草寺の仏像を破壊したムスリム学生は警察に逮捕されたものの、どういう刑が下ったのか、学校側の処分はなど、その後一切の報道は絶えた。いい機会だから暴露すると、これを『宗教問題』誌で追ったら関係各所一致し取材拒否。何か編集部に恫喝まがいのことをしてきたムスリムもいてロクな話ではない。
その後も、ツイートが
https://twitter.com/grossherzigkeit/status/651703369774448640
https://twitter.com/grossherzigkeit/status/651706714362802177
https://twitter.com/grossherzigkeit/status/651708088014102528
https://twitter.com/grossherzigkeit/status/651708979626639360
と続いていく。興味のある人は必読である。
しかし、興味ない人でも、上の引用ツイートだけで重要性はわかるのではないか。
氏は「宗教問題」という雑誌に携わっている。

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アンネ・フランク本破損事件と比べよう
最終的に、逮捕された人物の責任能力の問題ということが分かったわけだが(この時に、昼間たかし氏がすべての大メディアを出し抜くスクープ報道をしたことも記憶にとどめるべきだろう)、ただ、事件の発生時には
「その破壊行為には、単なる一書籍を壊しただけでない象徴的な意味があるのではないか」
「ヘイトクライムではないか」
という視点から、かなり注目して報道され、検証された。破った犯人の精神状態のことは、あくまで最後の結果論だ。
それに比しても、浅草寺の仏像はその宗教の信仰者にとってだけでなく、美術、歴史的な意味を持つ人類共通の遺産だ(パルミラ遺跡と同様)。実際に、下世話な経済的な価値でも、大きなものがある。
これが破壊された事件で、報道された容疑者の国籍などから、宗教的な意図があったのではないか、と考える余地があること、これは共通認識だろう。
しかし、その後の展開が分からない。
可能性としては、単純ないたずらだった、とか(それはそれで大問題だ)、薬物などで一時的に、或いは医学的な疾患で正気を失っていて・・・ とかもあるかもしれない。
しかし、まずいま現在、あれほどの…少なくとも「アンネフランク本破損事件」を越えるほどの重大事件だが、誰も経緯を説明できないでしょ?
なにしろ自分は4カ月前、賞金つきで情報を求めたのだ(笑)
「浅草寺仏像破壊事件」から1年。宗教テロ?余罪?責任能力無し?…全く情報ありません、教えてください - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150612/p3
というか、わがブログは、才能と知識ある人々が集まるはてな村において、発生当時から、もっとも「浅草寺仏像事件」の謎を追っていると自負している…というか、誰も取り上げないんだよ、このテロかもしれない事件をさ(笑)。
関連過去記事
「仏像」をサウジの留学生が破壊する…http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140612/p2
「浅草寺仏像破壊事件」犯人の取り調べに関する続報がないねえ…サウジ大使館が声明を発表したらしい。 -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140620/p4
浅草寺仏像破壊事件に関する、サウジ紙報道の翻訳記事 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140623/p4
「浅草寺仏像破壊事件」最初の勾留期間は経過。勾留延長してるなら、今月30日まで? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140625/p4
「原理主義」に自由社会はどう対するか〜中田考=ハサン中田氏を巡る騒動から(池内恵ブログを手がかりに) - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141013/p1
まー、前回の記事で、もうこれ以上進展がない、と思って最後になると考えていたが、専門誌の編集者が、取材時におそるべき「闇」を垣間見たとの報告があったので、記録に残す価値があると思ってもう一度筆を執った次第だ。
ぜひ小川氏には「浅草寺事件、取材したが皆が拒否したの記」を書いてほしい。
このブログでは何度も引用しているが、ホームズ「白銀号事件」
http://www.221b.jp/h/silv-11.html
…(略)グレゴリー警部はハッとした様子だった。「重要だとお考えなんですね?」グレゴリー警部は尋ねた。
「途方もなく重要だな」
「他に、気をつけなければならない点がありますか?」
「あの晩の犬の奇妙な行動だ」
「犬はあの晩何もしませんでしたが」
「それが奇妙な行動なのだ」ホームズは言った。
この、謎にみちた「浅草寺仏像破壊事件」。
浅草寺の仏像を破壊したムスリム学生は警察に逮捕されたものの、どういう刑が下ったのか、学校側の処分はなど、その後一切の報道は絶えた。
…これは「ほえなかった犬」以上に興味深くないかね?
「他に、気をつけなければならない点がありますか?」
「この事件後の、関係者への取材結果だ」
「関係者は、だれもが取材を拒否しましたよ」
「それが奇妙な取材結果なのだ」
と、思う次第でアリマス。
高木徹「大仏破壊」より。アルカイダも「敵は浅草寺にあり」?
文庫版372P
・・・大仏破壊のあと入手した、『アルカイダのリクルートビデオ』には、もうひとつ、印象的な場面がある。大仏が破壊される瞬間の映像の間に、明らかに日本のものとわかる寺で大勢の人々が参拝している場面が、巧みにモンタージュされているのだ。それは、浅草寺である。アルカイダのビデオに、東京の浅草寺が登場しているのだ。
ビデオを制作した「アッサハブ」のディレクターの意図はなんだったのか。たまたま彼の頭の中には、浅草寺とそこに集う人々の映像が、異教徒である仏教徒全体のビジュアルな象徴として真っ先に浮かび、映像をはさみこんだだけかもしれない。たぶんそうだろう。
だが、もしかしたら、日本や日本人もバーミアンの大仏と同じように、この世から消し去らねばならない対象だと考えていると解釈することも不可能ではない。大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード (文春文庫)
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(このビデオは、アフガン戦争やイラク戦争より前に制作されている)