これは「フランス赤報隊事件」なのか?…まだ事実関係は不明ながら。もし風刺画が原因だったなら、過去記事を。 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150108/p3
と一昨日書いたが、風刺画が原因のテロだったという見方はさらに強まっているようです。さらに「風刺」という点を考えると、今回のタイトルのように深沢七郎の「風流夢譚」を思い出させる。
両事件とも有名なので、いちいち詳細は書かない。
さて、ここからは「記憶だよりで、正確ではない」ことを最初にお断りする。
1990年だったと思うが…いやその年で間違いない。
この年の1月、「本島長崎市長銃撃事件」が発生した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B4%8E%E5%B8%82%E9%95%B7%E9%8A%83%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6
それを受けて緊急に企画したのか、前からの企画だったのか…たぶん前者だ。その当時の「朝まで生テレビ!」で、「激論!!日本の右翼!」が放送され、日本の著名な右翼団体の指導者が多数登場した。
鈴木邦男氏もそのひとりで、こういう回想をしている。
http://www.magazine9.jp/kunio/090708/
…1990年(平成2年)2月、「朝まで生テレビ」で「日本の右翼」をやった。僕も出た。一緒に出た他の右翼の人たちは皆、「テロは必要だ」「国が危機の時には命を賭けて守るのだ」と言っていた。僕だけが「テロ否定」と言い、他の右翼仲間からは顰蹙を買った。「裏切り者」扱いだった。
その直後、川内さんから電話があった。突然だ。高校時代から「月光仮面」の作者として知っている。そんな高名な先生からの電話で恐縮し、緊張した。「テレビを見た。君は勇気がある。偉い。一度会いたい」と言う……
ここに書いていることを補足すると、たしか番組冒頭で「本島市長の銃撃を、あなたは肯定するか?」という問いを田原氏が尋ね、そして鈴木氏と…統一戦線義勇軍の木村三浩氏はどうだったかな? ちょっとそこの記憶は曖昧だが、残りのほとんどが肯定した、と記憶している。ちなみに1990年だから当時のオールスター、大島渚や小田実、野坂昭如の各氏らが登場して、論戦を右翼と展開していた。
そういった議論を展開した中で、田原氏がこういうふうに中間的な総括を番組の中でしていたのを覚えている(繰り返しだが、記憶による大意です)。
(大意)
なるほど、分かった。つまり君たちは「天皇教」の信者なんだ。
(一部の右翼から「信者という言葉は違和感がある」的な反応あり)
そういう天皇教の信者の立場から、天皇への批判や侮辱は許されないと。それはわかる。
だけどね、世の中には天皇教信者じゃない人もいるんだよ。
文字にしてみりゃ素朴な理論だが、その素朴さゆえに極めて強靭な理論であり、そして他の事例にも応用が聞く話だと思う。だから今思い出し、不確かな記憶ながら皆さんに紹介したのだ。
正確な表現や、やりとりを確認したいという方は
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