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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

中東学者・池内恵氏のブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」が更新の量、質ともピカイチ。

この前紹介したばかりだけど、このブログ

「中東・イスラーム学の風姿花伝
http://chutoislam.blog.fc2.com/

池内恵(いけうち さとし 東京大学准教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。

がすごい。
何が凄いって、学者のブログとしては、更新頻度がはんぱないのです。
それも「今日のランチ」とか「息子とお出かけ」的な記事は無く、実に硬派な専門、時事問題の論考。
エジプト、シリア、トルコ、リビアスーダンと中東やイスラム圏のホットな話題はことかかないから当然なのかもだが、月刊誌の連載とブログ連載を肌でしったことによる、mネットメディアの「機動力・瞬発力」の活用という意識が相当あるようだ。

 『フォーサイト』が紙媒体の月刊誌だった時、毎月一回、印刷と発送から逆算して締切日があって、それに縛られている、というのは、かなりの制約というか苦痛だった。

 分からないことを、分からないうちに書かなければならない。自分で締め切りを設定できるなら、これはという確信が持てるぐらい情報が集まったり分析が進んでから書きますよね。ただし待ちすぎると、結論に確信を持てた頃にはもう情報は陳腐化していて、分析の必要がなくなっている。実際、『フォーサイト』がウェブ化されて、必ずしも月一回というペースで書かなくてよくなると、これがなかなか書かなくなるんですねー。

 それもあってより気軽に書けるブログの「中東の部屋」も引き受けたのだった・・・(後略)。

そして、こういう理由を述べて、中東以外の問題も「通底する枠組みを考える」ために考察し続けている。
http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-85.html

ウクライナとか台湾とか、専門でない分野についてあれこれ語る気はないのだけれども、それら全体を通底する問題、認識枠組みや概念については、中東を見るという作業と不可分である。そのため、このブログでもウクライナ問題について何度も取り上げたように、各地の事象に常に注目して検討している。

 

ウクライナ危機の陰で進んでいた、台湾の学生を中心とした、台中サービス貿易協定締結強行に反対する、反政府抗議行動の高まり。

 思考実験として、そして将来への現実的な備えとして考えておかなければならないのは、もしこの抗議行動が激化して、一部に武装集団なども現れ、大規模な騒乱状態になった場合、あるいは馬英九政権が倒れるような事態になった場合、どうなるか、ということ。
  中国との貿易協定で「中国の植民地になる」と危機意識を高めた国民の反政府運動の盛り上がりで政権が倒れたり紛争になって、中国がこれを機会に軍事侵攻をしたらどうなるだろうか。

 ついでに想像するならば、ロシアがクリミアでやったように、ワッペンを外した大量の軍人を送り込んで、制圧した上で「中国本土との一体化を求める住民投票」を行わせて「圧倒的多数が支持」したら?それに反する多数の台湾人が反対運動を続けて、日本や、米国に助けを求めてきたら?

 ウクライナでの危機と同様の事態が、一気に、日本を主要な当事者として、生じることになります。

これだけ興味深いブログなら、ネットは「反響」で応えなければならない。とりあえず、はてなアンテナに、皆さんももっと登録しなさい。