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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「チョップ」に見る、伝統と歴史とイメージと。底が丸見えの底なし沼…

この前、こんなエントリを書いたのはほぼ4カ月前。

■「チョップ」とは何か? その起源、浸透、イメージの変遷とは?在野の研究者が追求。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130715/p1

正確に言えば、この、まとめたtogetterがメインであり、上のエントリはその紹介にすぎむ。

■「チョップ」という技の起源・歴史研究
http://togetter.com/li/533836

そして三分の一年後…

ようやく終わった―w
【調査】空手チョップ! 空手チョップ!! 前編
http://t.co/4Mpzp2YrnX http://t.co/Gklp9262Rt

【調査】空手チョップ! 空手チョップ!! 後編
http://t.co/uN2kv4HUzM http://t.co/HCgDeTNSJK

ブログ全体はここ。
http://blogs.masoyama.net/


あれだな、本日某所で騒がれた「ただ待ってれば、誰か知恵ある人が解決してくれるって」というのは正しい…という例示になるかもしれない(笑)。


やはり面白いのは、手刀という技が東洋武道(日本武道)あたりからの源流を持ち、あるいはボクシングの反則技あたりからも影響を受け・・・それがプロレスの中では”柔道ギミック”のひとつとして定着していったことである。
柔道はもともと20世紀初頭において、神秘の技、という感じで特に不気味さだけだったわけでもない(無いわけではない)けど、当然第二次大戦を経たあとは=悪役となっていったのだろう。
そうすると戦前、戦後にかけての日系レスラー、オリエンタルイメージのレスラー…みたいな全体像をもっと知りたい気もするし(たとえばチャイニーズ・レスラーってどれぐらいたの?彼らは善玉?)、大体、何だかんだと言ってグレート東郷を「会場をフルハウスにできるトップレスラー」として相応に扱い、ロス指折りの大富豪にした、というのは終戦直後のプロレス界、フェアっちゃフェアじゃないか。
そして「1964年のジャイアント馬場」の世界へ。
それがカブキやマサ・サイトーを経て、ハクシーやグレート・ムタといった90年代のモダンなオリエンタルレスラーにどうつながっていくのかも気になるところだ


ま、その話はおくとしても、「CHOP」はイメージ的には上から打ち下ろすようなもののこというので、米国での俗的な浸透この言葉も無かったはずだ…なぜなら手刀を、本当に技術を知っている日本人が訳していけば、本来の型は打ち下ろすだけのものではないのだから、こうはならない…というのも面白い指摘だ。

まあ武術、プロレス、外国イメージの変遷、言葉の変化…などに興味のある人は、一読の価値はありますよ。