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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

UFCとDEEPの”同日興行”は豪華でした。

堀口のTKOデビューはすばらしい。しかしUFCの「かくも広き裾野」にも驚愕。

http://mmaplanet.jp/archives/1810278.html
パウンドを間断なく落すと、体を起こそうとするペイグの動きが止る。パンチを止めない堀口、ついにレフェリーが試合を止めてUFCデビュー戦でTKO勝ちを決めた。勝ち名乗りを受けた堀口は、最高の笑顔を見せた。

これはすばらしく、岡見勇信ショックをいやす明るいニュースだ。
こんなのも作った

堀口恭司UFCデビューの実況感想ツイートまとめ
http://togetter.com/li/579265


だがその一方で、1Rでは…

…ペイグが組みつくとバックへ回り込む。立ち上がった堀口だが、ペイグは四の字フックからRNCへ。左手を取って防ぐ堀口、ペイグの右手は深く入っている。……ペイグは離れ際にエルボーを放つ。ワンツーから組みついた堀口にヒザを突き上げたペイグ。堀口を投げたペイグが背中越しにパウンドを落す。最後に上を取り、思い切りパウンドを落した堀口だが、初回は落した

なにしろ相手は3連敗の選手。ほんとは抜く手もみせず一撃KO、なんて感じになるんじゃないか、という期待も、不安と半々であったのだが、やはり甘くは無かった…1Rのチョークのときには「まあ、今回は準備期間が少なかった。やはりフライ級で…」とか、早々に言い訳の文面を考えていたよ(笑)。

秋山成勲が敗れたときだったか、デビュー戦で接戦勝利しながらも眼窩底骨折をしたときだったか…ああ、デビュー戦だ、ゴン格の表紙に打たれたコピーが「かくも高き頂き。」だった。

GONG(ゴング)格闘技2009年9月号

GONG(ゴング)格闘技2009年9月号

そこから、さらに進化したUFCは「裾野」部分の広大さも相当なものになってしまった。
そこを敢えて登ろうとする登山者に、幸あれと祈らずにいられない。


ギルバート・メレンデスsvサンチェゴの大戦争!!

観客が総立ちになり、ダナ・ホワイトが絶賛し、そして高島学氏が「はたしてこういう打ち合いを、最大の名勝負だと評価していいのだろうか?」と書くところまでがひと続きです(笑)。

ヴェラスケス vs JDS。そしてレフェリー

まとめた

UFCのレフェリーは、ストップが遅いのではという疑問・感想集
http://togetter.com/li/579556

リッチフランクリンvsヴァンダレイ、エドガーvsメイナード、ショーグンvsダンヘンみたいにレフェリーがギリギリ止めなかった結果、誰もが熱狂する名勝負が生まれる場合があるから判断するのは難しい。だけど今回は流石にやりすぎた。名レフェリーと見殺し野郎は紙一重
 
レフェリーもドクターも鬼すぎる。
 
黒い置物 ハーブ・ディーン
 
入場テーマがロッキーだからってファイナルラウンドに期待してるのハーブ・ディーンだけだよ! #ufcjp

それはそれとして、ヴェラスケスの「正確なワンツーパンチ→打ち終ったらそのままタックル→金網押し付け」のコンボは、ちょっと(やれればだけど)最強コンボ。これにファブリシオも、おそらくはジョシュも対抗できへんと思うぞ。ヴェラスケス政権の安定しすぎが、ヘビー級をやや退屈にするのかもしれない。

DEEP、「奇蹟の逆転(される)ファイター」前田吉朗、また勝てる試合を逃したり。

twitterにて。前田吉朗応援目線で見ています

gryphonjapan @gryphonjapan
前田のDJ戦での目のダメージはどうだったんだろう。ちょっと試合のブランクがあいたのう。しかし勝負論的には今回のDEEPで随一。これは横目では見られない。集中しよう。 前田吉朗vsマモル
posted at 21:13:26

漆谷や佐藤が悪いわけではないのだが、やはり空気感がちがう。
イチローの言う「ベストになるためには、相手のベストも必要だ」とはこれか。
posted at 21:19:06

前田が最初に攻勢になると危ない予感
posted at 21:20:33
 
DEEPは経過時間を放送で表示してほしいよ
posted at 21:22:19

10時間前@gryphonjapan
gryphonjapan@gryphonjapan
 
1Rを取った前田吉朗ほど、なぜか危ないもんはないで。
(でも彼はなんで、あんなに(大舞台の)逆転負けが多いのかねえ・・・)
posted at 21:24:40

あまり根拠ないけどマモルは正確で小刻み、前田吉朗はあぶなっかしいが一発もあるビッグパンチというイメージ。でも組みの攻防だ
posted at 21:26:59
 
1,2Rをとったら、ある意味3Rは捨てていい立場の吉朗。
では最終ラウンドの両者の戦略は????
そしてそれでもただよう、大逆転負けの悪い予感(笑)。おれだけ?
posted at 21:31:26
 
DEEPのブレイクの基準について
posted at 21:33:42
 
前田か、ドローか・・・かな? というか、Rごとの採点だっけ? ちがうならマモルか いやRごとだって。
posted at 21:37:06
 
おさらい
今回は「TRIBEルール」なので、ラウンドごとに採点する。
posted at 21:37:57
 
あらら、前田は勝ちの試合を落としたか。でも2Pって、ダウンをうばうぐらいの差が必要かと思ったが、それは別に決まりでもないのか。
posted at 21:39:11
 
もったいないなあ。
posted at 21:41:00
 
(※長南亮の試合後)前のRで勝っていたら、最後のラウンドでは不利な部分を計算内、許容範囲に収める。長南亮はそれができて、前田吉朗はそれができなかった

というわけで今回も前田吉朗は逆転じゃないが追いつかれて、勝ち星は3試合おあずけ。マモルという難敵に、そう何度も勝てるチャンスが(そもそも闘う機会も)あるとも思えず、またポカやったかー、という感じがただよう。もちろん日本有数のヒジ使いマモルの技術と地力もあり、ある意味1,2Rでタックル中心の”奇襲攻撃”を行った吉朗のラッキーなのかもだが、それにしても安心して最後まで見られないタイプの選手だ。だから退屈な試合が少ないのだ、といわれればそうなのだが。
フライ級転向は体格的にも無理がないと思われていたが「3Rはスタミナ切れ」との指摘もある。

★TRIBE TOKYO FIGHT:セミファイナル・前田吉朗 vs. マモル - 格闘技徒然草
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20131020/1382271128

長南亮 最後に勝利

米国風の判定基準を視野に入れた、「いわゆるJMMAからの脱却」を主導する長南亮だが、その片鱗もうかがわせたものの、一番の見せ場は踏み付けと、自分から引き込んでのヒールホールドだという(笑)。
でも、最後の引退試合で全盛期の名場面をオマージュする、というのはプロレスの特権だと思ってたら、ガチでやるんだからすごいよ(笑)。
そういう点も含め、本当に歴史に残るファイターだった。

ラニアよ、さらば。
ウェルター級は、新しい芽もこつこつ育っている。順調に戦国時代が楽しめるだろう。