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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

11月10日、近藤有己vs窪田幸生。歴史と、今と。

http://www.pancrase.co.jp/tour/2012/1110/index.html

第13試合 ウェルター級 5分2ラウンド
近藤有己(パンクラスism)
vs
窪田幸生(坂口道場一族)
かつて二人は同じ釜の飯を食った時期もあった。そして二人はこれまで一度も対戦した事が無かった。今現在、二人は同じくデビューから15年を超えた。あの頃を知る方達にはどうしても観て欲しい、15年分の思いの詰まった珠玉の近藤・窪田戦!

実はこのカード、決定前からブログやtwitterで・・・けっこうねベテランファンが、混同の連敗の状況が語られたときに「この状況、戦績から考えて、近藤の対戦相手として適切なのは窪田幸生だろう」という言葉が語られていたんだ。
そのあと、だいぶたってカードが発表されて、「ああやっぱり」「わかってるなー」「論理的にそうなるか…」といった反応が出たことも覚えている。

そう、「論理的」である。
かつてパンクラス王者だった、UFCやPRIDEでタイトルマッチに挑んだ、戦極にも出場した・・・…などなどは関係なく連敗をし、ランキングも落としていった。そのため、パンクラスの道場を辞めてフリー、および坂口道場所属しとして戦い・・・でもそれほど勝ち星を重ねたわけではない、そういうランクの一選手と闘う。
それは格闘競技として自然な流れだ。まあ試合順はメインから三番目だけど、それは人気、興行の面であろう。

で、そういう元王者が、そういう状況であることを・・・少なくとも本人が、過去のインタビューが本音であるなら受け入れているようなのである。

■「目標は『最強』じゃない、ただ闘いたい」…近藤有己の在り方。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100429/p1

いま読んでも、格闘技のあり方について別の形から光を当てている、考えさせられるインタビューだ。

もしこれが本気の言葉なら、窪田戦に不満も焦りもないだろう。ただ、あるがままに闘う。そうであっていいのか、もっと貪欲に復活を目指して欲しいのか、見る側も少々わからない。


窪田はメルマガ「格闘秘宝館」のインタビューでこう話している。

窪田 いや、打撃が怖いですね。今まで打撃で勝ってるし。やっぱり昔の思い出って、頭に残ってますよ。だから自分の中では強い近藤さんしか頭にないんですよ。けど、その強いイメージのままで挑んで、勝ちにいきたいです。勝ってないから、普通に考えたら「今の近藤は弱い」って思われてるかもしれないですけど、俺はそうは思ってないすから。
 
窪田 これを言ったらどう思われるのか分からないですけど、「センター北」の旧横浜道場にいたのは、佐藤光留までなんですよ。あそこまでの人間は、やっぱりどっかおかしいですよ。

そう、パンクラスが「道場」「団体」だった時代。その時代から、今へ。