http://www.pancrase.co.jp/tour/2010/0207/index.html
自分は仕事の都合により行けないが、いいカードがそろった。約2倍の年齢差がある(笑)伊藤崇文vs山田哲也、ベテラン対決&もれなく坂本社長とのバックステージ抗争がついてくる(笑)KEI山宮は久松勇二と対戦。川原誠也vs赤井太志朗もあれば、ローブローで消化不良となったABとISAOの対戦もある・・・。
だが、究極的にはこのカードだ。
メインイベント ミドル級 暫定キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3ラウンド
暫定王者
近藤有己(パンクラスism) vs 佐藤豪則 (Laughter7)
近藤×佐藤による暫定タイトルマッチが決定!
約1年ぶりの復帰から1勝1分の近藤と、現王者・金井に勝利経験があり、前王者・竹内とドローだった佐藤。
近藤が現王者・金井との8年ぶりのパンクラスism同門対決(2002年2月17日大阪・梅田ステラホール 窪田幸生vs渡辺大介 結果ドロー)を決めるのか? それとも佐藤が暫定王者として金井と統一戦を行うのか?
結果が2010年のパンクラスを大きく左右するタイトルマッチ!
「2010年のパンクラスを左右する」と同時に、「10年のトップ・コンテンダーとしての近藤有己の歴史を終わらせる」試合となるかどうかでもある。
近藤が日本の総合格闘技史の中に登場するのは、まだ素手エスケープルールでの試合で実績を上げて第1試合に抜擢された「コロシアム2000」。ここで”ヒクソンの弟子”に秒殺Ko勝利し、同日のメインで乾杯した船木誠勝から引き継ぐような形で歴史は始まった。
そして時々ポカしたり、逆に驚きの勝利をあげたりして、以前北岡悟が言ったように、10年、パンクラスの選手全員を食わせてきた。
だが、ここ数年はレコードを見るまでもなく、その地盤沈下ぶりは著しい。
それはキャリア・もしくは年齢でほぼ同じようなジェネレーションに位置する選手と比べても明らかだろう。郷野聡寛や桜井”マッハ”速人は今でも相当な地位にいるし、桜庭和志だってこの前ゼルグ弁慶から勝利をもぎ取った。その桜庭に田村潔司は勝っている。吉田秀彦は石井慧を退け、その吉田に菊田早苗は勝利し、あとはいろいろノンキに(笑)。もっとも報われない金原弘光だって、最近は桜井隆多とドローだった。相手の桜井も合わせて、立派なもんじゃん。佐藤ルミナだってがんばってるし。
それなりに、彼らは最近でもトロフィーを持っている。だが最近の近藤にはこれに相当するものはない。
長期休養からの復帰後の2試合は、そういうものからとてもかけ離れている。
だが、階級全体をパンクラスが変更したときの名残で持っている、暫定王者のベルトが、近藤の唯一の資産である。本当だったら竹内出という、だれからも文句を言われない「現実」の壁があって、この二人の対戦が個人的な希望だったのだが、まあ流れ自体には文句は無いので、佐藤豪則という、その竹内とドローだった選手でも文句は無い。
はっきりいって、前回2試合までの近藤だったら、もうここで佐藤によって敗れて、ベルトが統一されて・・・・近藤の上位につながる資産がすべて無くなったほうがすっきりすると思う。そして人事異動で「伊藤(崇文)君、また君と同じ部署になったよ、これからよろしく」てなもんだ(笑)。いや、伊藤崇文的なポジションの近藤、面白いですよ。それはそれで見に行きますよ。繰り返すが、そのほうがよほどすっきりするというか。
逆に勝てば、それはそれで問題なく、パンクラスの中では今の地位にいていいことの証明だし、次は金井一朗との同門対決で文句なし。
で、佐藤の所属ジム的に、「桜庭和志の相手」というラインも(SRCとの関係次第だが・・・)ありかなぁと。いやだってルビン・ウィリアムスよりはいいじゃないか(笑)。桜庭の相手選びって実はなかなか難しい感じもあるでしょ。そんな夢を見つつ、まずは近藤vs佐藤という、何かしらの”決着”が確実につく試合を待ちたい。
うわあ長文になった。