「ガンプラは今、ザク的な”仇役”プラモが売れない。今後生産されなくなるかも…」（オタク大賞より）＆鶴岡法斎逆ステマ

昨日は「オタク大賞2011」の中でトークされた「原作付き漫画」関連の記事について多数の反響をいただき、有り難うございました。

もうひとつ、記憶だよりでのエントリになりますが「大賞」でのおもちゃ関連のトークについて興味深かったことを書かせてもらいます。
ただ…おことわりですが…麻雀漫画「天」でガンパイの名人が「傷や汚れも、自分の分かっている字をイメージすると覚えやすい」と言ってるように、自分が知ってる固有名詞は覚えやすいが、なじみのない固有名詞は覚えにくいでしょ？テーマとなった、たぶん最近の「ガンダム」は自分、知らないので固有名詞を覚えられませんでした。そこは固有名詞を回避しています。

「オタク大賞」ガンプラ論

「そもそもだが、ガンプラって･･･いわば『ザク』にあたる敵役のモビルスーツのプラモ出ているでしょ」
「そうですね」
「それが我々当然だと思ってるけど、実は敵役のプラモなんて売れないんですよ。あれは製作側が、心意気というか義務感で出しているんです」
「そうなんですか」
「そういう企業文化があった。だけど、最近はその『ザク』に当たる敵役のモビルスーツプラモの”売れなさ”に拍車が掛かっている。だから問屋とか小売店のプレッシャーがすごい」
「だから、どこかで企業側がギブアップしたら、敵役モビルスーツのプラモは出なくなる･･･少なくとも主要数点を除いて出なくなるかもしれない。市場原理的にはそうなって当然な状況」
「見本市で、ガンダム■■■（※おそらく最近のシリーズ）の、XXXXX（おそらく敵役メカ）が（別バージョンで？）出たんですよ。そしたら問屋のおばちゃんが『あらこれ、売れなかったのよねえ』って･･･」
「仮面ライダーが１シリーズに何人も登場したり、ライダー同士の戦いとかになるのも、結局『敵役の怪人のおもちゃは売れないで、売れるのはライダーだけ。ならライダーを何人も出そう！』という発想から」

（※再註：一日さらにあいたことと、話題上の固有名詞の知識欠如で、前回エントリがトークのニュアンスを80％ほど再現しているとしたら、この記事は55％程度の再現率だと思います…プレミアム会員は該当動画をまだ見られるので、細部が気になる方は自分で確認願います）

なるほどねえ。
そりゃ出来たプラモでドカーン、バキューンとファイトを再現する以上、敵役の需要はゼロにはならないだろうけど、採算が取れるほど売れるか？という企業の論理からいえば微妙になってもおかしくない。
それに、そもそもシリーズ出ずっぱりの主役（メカ）と、ちょい役の敵怪人、敵メカが同じ印象になるわけもない。

個人的な感覚を言うけど、かなり詳しい初期ライダーシリーズだって、「蜘蛛男」「アポロがイスト」ぐらいがせいぜいだ。
だから、ガンダム１stの敵ジオン軍モビルスーツや、ウルトラシリーズの「成田享怪獣」にめちゃくちゃ存在感があるほうが例外的なのだろう。ウルトラシリーズは平成になっても、結局成田デザインの”名優”怪獣を超えるような怪獣を生み出せず、その名優にむしろ頼ってしまった…などと書くのは、ろくに見ていないくせにの暴言かな。平成シリーズをリアルタイムで見ていた世代には、それに匹敵して何度も再登場を熱望される人気怪獣もいてくれたら、むしろ嬉しいことだ。（「コスモス」「メビウス」の敵ボス、エンペラー星人はみなに人気かしら？）
　
ただそれを、「企業側の情熱」でいままでカバーしていた…というのが事実なら、またそれもちょっと嬉しいことだ。結局最新のガンダムシリーズを見てもいなければプラモも買わない、外野の勝手な希望だが、「マイナーモビルスーツも意地でプラモは出す！」というのは、バンダイの誇りとして続けて欲しいものだ。

（この議論、　http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120119/p4　に続く　　）

「大賞」イベント出席者・鶴岡法斎氏の「逆ステマ」

昨日の、twitter上でのやり取り。

tsurock 鶴岡法斎
@ @gryphonjapan 自分の本もリンク貼ってくれるともっと嬉しい記事でした(笑)。いやいや、レポート有難うございます。

gryphonjapan gryphonjapan (MMA)
@ 本日、もう一本「大賞」からテーマをお借りしますから、その時貼り付ときます…って「ステマ」が大流行語のこのご時勢に、なにこの逆ステルス方式（笑）　

tsurock 鶴岡法斎
@ @gryphonjapan 零戦方式ですよ！帰りの燃料積んでない！
13時間前 お気に入りに登録 リツイート 返信

いわれたので、しました。

切断王 ? (MFコミックス フラッパーシリーズ)

アマゾンの紹介文によると
『地震により壊滅した歌舞伎町。日本から切り離されたそこは悪徳の街として生きていた。様々な特殊能力を持つ「王」と呼ばれる者たちは、悪なりのルールで街を統治する。その前に斬れぬ物無し、切断王の名を継ぐ少女・衣音は父＝初代切断王を殺したまだ見ぬ敵を討つために、今日も孤独な戦いを続ける…。』
とのこと。
鶴岡氏の言葉
「買ってない人は、是非買ってください。買っている人ももう１冊買ってください。できればもう買った本に、うっかりぺヤングのお湯をこぼしたりしてくれるとありがたい」（Ust放送より）