ネットのおかげで作家の「間もなく新刊でます」「…を執筆中です」といった情報は入りやすくなって、わくわく月間が伸びるものだ。
これは週刊現代に載って読んだのだからネットとは関係ないが、再録されているので紹介。
http://uonome.jp/read/2005
麻原彰晃と私
▼バックナンバー 一覧2011 年 10 月 31 日 魚住 昭
昨秋からパソコンに釘付けになり、画面の文字を追う作業を続けている。オウム真理教の麻原彰晃の評伝を書くためだ。
パソコンには彼の裁判資料や説法、関係者の証言など膨大なデータが詰まっている。その中には世に知られていない獄中での麻原の言葉も含まれている。
それらを解析していくと検察が作った事件の構図とは異なる真相が見えてくる。中でも地下鉄サリン事件のどんでん返しは衝撃的だ。仏教を下敷きにした麻原の「人類改造計画」のスケールの大きさにも目を瞠る…・・・
ネタバレじみて恐縮だが、本人が以前書いたりいったりしたことなので。実は魚住氏は麻原無罪論。
それも、心身喪失とかではなく「サリン事件は弟子の勝手な暴走。それを麻原はかばって、弟子の罪を負ったのだ」というのが主張の根幹だった、と記憶している。
そんな感じで、現在の評伝は執筆されているのではないか。
あっと、ネット上にあった。つーか一度紹介していた(笑)。
http://uonome.jp/read/1362
報道では麻原は自らの罪を免れるため、元弟子たちに責任をなすりつけようとした男である。
だが、実際に責任逃れをしようとしたのは元弟子たちのほうだろう。麻原は彼らの悪口を一度も言っていない。彼らから糾弾されても気にせず、彼らをかばう姿勢を崩さなかった。(略)
読者には信じがたい話だろうが、それが麻原の一貫した主張だった。彼は自分の生死には無頓着で、元弟子たちの魂が汚されることをひたすら恐れていた。裁判記録には、そうした麻原の宗教家としての姿勢がはっきりと描かれている。