【全文革命】
またちょっと新聞記事の落穂ひろい。
タイトルどおりのことを、少し前の編集手帳で書かれていた。
どんなあんばいかと「国会 速記 機械」などで検索。
http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/columnpolitics/20110524-OYT8T00879.htm
衆院では、2010年5月から、コンピューターが音声を認識し、自動的に文字にした文章を、記録部の自席で速記者が直す形で議事録を作る、「新会議録作成システム」の試行を開始。2011年の通常国会中の4月ごろ、運用を本格的にスタートしたいとしている。
(略)
システムには85%以上の正確性を求めているが、しゃがれ声など聞き取りにくい発言は6割程度に落ちる。「速記の技能を持つ者にとっては、自分で最初からやったほうが早い」が、技能を持たない普通の職員にとっては「これだけできれば大分助かる」という程度の能力。機械が作った議事録を実際に見せてもらうと、「尾西(おにし)局長」という呼びかけを、「飲酒局長」と記録する間違いもあった。感情的なやりとりの音声認識も苦手という。そこは人間が補わなければならない。従来の速記者席には「臨場者」と呼ぶ職員がすわり、発言者、議事の流れ、不規則発言、頷きなど、議事録作成に必要な情報を記録して、担当者に伝えることも同時に行う。「議事録の信頼性が落ちるようなことになれば、先輩たちに申し訳ない。かえって気を引き締めなければいけない」と衆院記録部第一課長の田中真由美さんは語っている。
たぶん、機械の性能もさることながら、いわゆる「単語辞書」の教育のほうが重要なのだろう。この前、市販のスマートフォンですらメモ程度なら、ちょっとしたおしゃべりが文章になのを知って驚いたと書いたが、この技術の一般化のスピードも自分は、このブログでの用語でいえば「となりのビッグブラザー」「全文革命」問題とも隣接するものとして注目している。