- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/04/23
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■昨日の自分より強くなる…獣神サンダーライガー、こつこつ柔術続けて紫帯に。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110318/p1
というエントリーを3月に書き、NHBニュースにも投稿した。「紫帯なんてどこにもいる。話題でもない」みたいなブーイングもあっちのコメント欄ではあったが、専門誌がインタビュー記事をまどめるぐらいのニュース性はあったようだ。
ライガーがプロレス入りするまでの経緯というのはアマレスキャリアも含め、メキシコ留学などドラマチックなため、プロレスファンにとってはけっこうお馴染みの伝説なのだが、そこから入門当時の話や「藤原教室」の話なども出てくる。
よく言われる事だが、高校で国体3位になるなどのアマレス実績がある人でも、当時の”文脈”の中でスパーをやるなら当時の高田延彦にも「ぼろ雑巾にされる」というのはやっぱり事実のようだ。
「スクワット500〜1000回やれば新日の練習はフリーで、だから藤原教室にも参加できた」、というのはちょっと意外だったが。
そして後にUインターで安生洋二が改革するまで続いた「一回極まったらリセットせず、その体制からさらに続く」という問題や「チョークの概念が無かった」という話も、やはり問題だったと認めている。
そして、福岡アクシズ(神田武代表)での柔術体験について語るライガー。「プロレスが一戦を越えた、イザというときの武器」とかいう話については・・
面白いから。僕の中では面白いからやる、っていうことしかないんですよ。で、後付けで『ナイフは隠し持ってたほうがいい』とかいいますけど、でも基本的にやってみたらおもしろい。すごい、って思えたからやる。それだけです
んだって。
どーーおもしろいか。
「いやあー。面白いんですよ。これ、大きく書いておいてください。柔術は面白いって。だってジムに来てる方は大体60kgで僕は90kgあるんですよ。でもね、コロッコロころがされるんです。もう笑いますよ」
「体を自在に動かすというか・・・」
「面白くなかったら絶対やってない」
「おべっかを使うわけじゃないけど、道場のみんなは仲間なんですよ」
「(帯に色が付くと)ものすごく嬉しいですよ、本っ当に!」
ふむむ。
ところで、面白いから9年続けている柔術も、やっぱりきっかけはこの敗戦だったという。
この前、鈴木みのるが家に来た時、『今、柔術やってんだよ』って言ったら『はあ、何のためにやってるんですか?』って聞いてくるから『お前をぶん殴るためにやってんだバカ!』って言ってやったんです(笑)。向こうも笑ってました。
今でこそ鈴木とはリングを降りればそういう会話もしますけど、負けた当初は本当に、どうしようかなと。仕返ししたい、だけどどういう風にすればいいのかと考えてたときに・・・
んで柔術が始まったと。
そして今、柔術の指導者が「ディフェンスも上手くなり、細かいテクニックも使う。足関節やパスガードはもともと上手かった」と、名誉段ではない紫帯を与えた獣神サンダー・ライガー。
一方で、ライガー戦を契機に本格的にプロレス参戦し、トップの座を得た鈴木みのる。時折NOSAWA論外などを相手に、藤原教室ばりの「みのる教室」でサブミッションレスリングはやっているようだが・・・
・・・・・・・・いま「組み技限定」で再戦したらどっちが強いだろうね(笑)。もちろん道義を着る着ないっってところも重要な分かれ目だし、鈴木みのるはどの程度柔術のムーブに対する対策が出来てるかにも由来すると思うが・・・。
これってもし、実現したら、新日はともかく、パンクラスの会場だったら違和感はない(というかキャッチルールは公式に存在しているし)し、それこそディファでも何でも、メインイベントにはならないだろうが、それなりの集客力のあるコンテンツではないかと思うよ。
実現するかねえ。まあしないだろうけどね。
しかし、試合が実現しないなら幻想、ファンタジーとして「ライガー紫帯だって。もう鈴木みのるより(グラップリングは)強いんじゃない?」とマニアの間でひそひそと話をしていれば、それが乱反射を起こして実際のプロレス界を動かすかもしれない。
間違って佐藤光留が動くと、いろいろと困るけどさ(笑)