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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

”金網の首切り男”ジョン・ジョーンズが戦慄勝利。ヒューズ固め+肘打ちは無敵の技か?

http://mmaplanet.jp/archives/1277570.html

<メインイベント ライトヘビー級 5分3R>
ジョン・ジョーンズ
(1R 1分52秒 TKO)
●ウラジミール・マティシェンコ
次代のライトヘビー級王者として期待がかかるジョーンズに対するは、古豪マティシェンコ。ジョーンズはこれに勝てば一気にタイトルマッチの可能性もあり、逆にマティシェンコは生き残りを賭けた戦いになる。
ジョーンズの長いリーチで攻めあぐねるマティシェンコをジョーンズがテイクダウン。そのまま頭を固定してジョーンズは肘連打、あまりに凄い肘の連打にレフリーがストップし、ジョーンズが完勝した。
こういう試合をすれば、上にいけるんだというお手本の様なジョーンズの圧勝劇だった。

マティもホジェリオ・ノゲイラを破った実力者だが、見事で残酷な世代交代劇を見せられた。で、この試合はいわゆるマット・ヒューズポジションから肘の連打という、なんともえぐい代物でした。
マット・ヒューズポジションと言うのは横四方固めに似ているんだけど・・・言葉での解説は微妙に難しい。で、いま「マット・ヒューズポジション」名での画像検索の限りではぴったしくるのが無かったので、こういうのを作った。


まもなく、これが画像検索のトップに躍り出るだろう。ポケット☆MMAの地位を奪うことを目指す。
それはともかく。
この試合の途中でも、マット・ヒューズポジションに近いような、横四方からのぼこなぐりがあったっけ。

ただしかし、今回のジョーンズの試合を見たら「なるほどなあ、(ルール上)肘が使えるなら、この体勢に入ったら肘連打だな。そしてそうなったら、もう完全無欠のロックンロール(死語)、こりゃあ脱出不可能だよな」と感じた。実際、やられたマティも失神とか、続行不可能なダメージを受けたわけではなかったみたいなのだが、何しろここから抵抗しようが無いので止めるしかない。結果的に早いストップができてよかったという(笑)。


マットヒューズポジション」という名前どおり、このポジションが認知されたのはMMAの歴史でもまだ短い。当然この姿勢自体はサイドポジションのひとつであったんだけど、「この体勢から肘や拳でなぐって殴りまくれば無敵じゃね?」的に認知されたのはヒューズの快進撃あってこそ、と言っていいでしょう。
これこそ肘禁止もクソも無いストリート・ファイトですら有効のような気がする。
腕が2本、足が2本で数千年間取っ組み合いをしている人間によって研究された格闘技も、まだまだ開発や進歩の余地があるなぁと嬉しくなりました、という話。