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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「撮る」行為は無害か有害か。合法か違法か?法哲学的大問題がふたたび

http://www.j-cast.com/2010/07/13070991.html

高校野球チアリーダー撮影で任意同行 警察の対応にネットで疑問相次ぐ

・・スポーツニッポンによると、球場の3塁側席にいた男性が、望遠レンズ付きカメラで、選手らでなく1塁側応援席ばかりを撮影していた。これを不審に思った観客が、球場関係者を通じて大宮署に通報し、男性は、駆けつけた署員に連行された。

カメラには、チアリーダーなどの写真約1000枚もが収められていたという。
(略)大宮署に取材すると、副署長は次のように説明した。

高野連からチアリーダーらを撮影している人がいると通報があり、事情を聞きました。逮捕はしていません。なぜ任意同行を求めたかについては、捜査中なのでお答えできません。一般論としては、スカート内盗撮なら迷惑行為防止条例違反、のぞきなら軽犯罪法違反、目的外入場なら不正立ち入りが挙げられます。必要があれば、さらに取り調べて、書類送検することになります」

埼玉県高野連の役員も、取材に応じ、警察は「目的外入場」で任意同行を求めたと聞いているとした。

「野球を見ること以外の目的で球場に入り、何らかの迷惑な行動があったということです。そのときは、うちの警備員が対応し、それらしい不審な言動があったと聞いています」
(略)
日大の板倉宏名誉教授(刑法)によると、目的外入場なら、軽犯罪法の第1条第32号に触れる可能性がある。

軽犯罪法の第1条第32号

32.入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者

前もかいた話の繰り返し。新しい例が蓄積されたわけだ。
『「撮る」は権力であり暴力でもあるが、法での規制は追いついてない(規制の是非論も不明)』


ごく一部ですが過去リスト

■『「靖国」出演者・施設管理者了承問題』再論。こんな例もあるそうだ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080413#p3

■「エヴァンゲリオン」映画が館内で盗撮されて中国で海賊版出回る。だけど法律論では・・・?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090706#p3

■ストビュー問題、根本は「見る・撮る」は現実にはパワー(暴力)だが、理屈上では「何もしてない」ゆえ(?)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090513#p6

■ドキュメンタリーを廻る逆説…暴力の恐怖と威圧が「ゆきゆきて神軍」を上映”させた”
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100614#p4

■「ドキュメンタリー映画に勝手に登場させられた」ことを争う民事訴訟が展開中…これが問題の本丸だ!途中経過がどっかにないか?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100617#p4

■「ザ・コーヴ」騒動は「上映も抗議も自由。だが違法なら取り締まれ」という単純問題。むしろ盗撮問題のほうが厄介だ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100612#p2

■ゲーム規制とムハンマド風刺についての箇条書き
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090608#p5

追加
m-dojo.hatenadiary.com

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