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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

上のおはなしの、創作ノート

まず、直接こういうのを書いたきっかけは、今年の正月に「ヘルシング」をようやく読み終えたということです。
単純だなおい。

HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)

ヘルシング」は全10巻なのですが、正直にいうと、最後のオチというか収拾のつけかたは「えー、こんな感じ?」と、一応作品世界ではそれなりの説明を付けてはいるものの、ちょっと最終能力がでか過ぎてこれ一発での収拾はなぁ・・・と感じ、少し残念でした。

もちろんこの作品の魅力はもっと別のところにあるんだけど、個人的な好みでいうなら、やっぱり自分としては1-4巻ぐらいあたりの、少しずつ各組織の重要人物が顔をあわせ、それぞれの組織の全貌や、また実際の歴史や実在組織(まさに「神をも怖れぬ・・・」)と絡めた「因縁」が結ばれていくところね。


逆にいうと、本当に最後に風呂敷をたたまなきゃいけない、ということを(1)とりあえず忘れて、あるいは(2)最初から放置して、風呂敷を広げていくのは面白いものだなあ、と。それを実践してみたわけです。
ここでは小沢一郎が、形式的に元首相たちに頭を下げつつ、最上級者の「秘匿指令」に基づき行動・・・という部分はヘルシングのまね(この設定は、最終的に同作でもあまり生かされなかったが)

また、錬金術のイメージや錬金術が生命をも操作する、というのは勿論

鋼の錬金術師(1) (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師(1) (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 24 (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 24 (ガンガンコミックス)

からとっている。



そしてわたしにとっては、こういう伝奇的にフィクションと事実?をリンクさせたもので、ある程度の分量があるやつは
「リングス・スターウォーズ
http://homepage1.nifty.com/~memo8/griffon/0001.html
「ハッスル外伝・和泉流の秘密」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051114p1

あとは「ウルトラ怪獣インタビュー」シリーズ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080730#p2 その他多数)
に継ぐものとなりました。



ああそうだ、田中角栄昭和天皇のそりが合わなかった(昭和天皇が一方的に嫌っていた??)という噂の真偽はべつとして、田中革命が、かつて”裏日本”と呼ばれたところからの反中央的エネルギーの頭目的なイメージもあり、また旧田中派は最近、ゼネコン土建によって地方に富を再配分した、という視点から「土着的社民主義」とも呼ばれるようになってきている。
それを先取りしたような矢作俊彦の小説「あ・じゃぱん」が
最近、文庫になって再登場した。ここでの田中角栄は、第二次大戦後、東西分断されたもうひとつの日本において、新潟でゲリラ隊を率いて反政府闘争を行う武装組織のリーダとして登場する(笑)

あ・じゃ・ぱん!(上) (角川文庫)

あ・じゃ・ぱん!(上) (角川文庫)

あ・じゃ・ぱん!(下) (角川文庫)

あ・じゃ・ぱん!(下) (角川文庫)

個人的に、こういう趣向のフィクション(漫画界)として一番よくできてると思うのが

ヤマタイカ 1 (潮漫画文庫)

ヤマタイカ 1 (潮漫画文庫)