東京に決まらず残念という気持ちは露ほどもない。リオには頑張ってほしいものです(こういう人が多いから落選したのかな・・・)。
ここであらためて注目したいのは、ブラジルがここ数年で国力を本当に増し、安定感を強めていることだ。
ひとつには、リーマンショック以降は変わったものの、つい最近まで一次産品の国際価格が高かったこと、そして前政権から成長が始まったとはいえ、それ以上に今のルラ大統領(ルーラ大統領)の政権運営が安定し、堅実だということだ。
このへんが簡単にまとまっているが
http://sankei.jp.msn.com/world/america/091003/amr0910032150015-n1.htm
ベネズエラ・チャべス大統領の後を追うように大統領に当選したが、その後「穏健左派路線」「現実路線」を一貫して持ち続け、実はチャべスの影響力を一番南米で削いでいるのはこの人らしい。
実はその時期に一回、ブラジルの成長ぶりをNHBニュースで話題にして「ブラジルが成長し、通貨が高くなると同国選手の招聘に影響が出そう」と書いた記憶がある(笑)。
貧しい生い立ちの出身ということもカリスマ性を高めている(一度、中南米指導者の生まれ、階級を調べて一覧にしたいと思ったができなかった。だれかやってほしい)。
まだウィキペディアの「ルラ大統領」も表記がそんなに多くないが、今後五輪報道が進めば彼のエピソードも相次いで報道されるだろう。面白いものは皆さんもウィキペディアに追加、まとめてほしいです。
でも、今の項目でもこういう部分が面白い。
2003年の元日より同職に就任する。宣誓式において、ルーラは涙ぐみながら次のように宣言した。
E eu, que durante tantas vezes fui acusado de não ter um diploma superior, ganho o meu primeiro diploma, o diploma de presidente da República do meu país. (訳:大学の学位がないと何度も非難されてきたこの私が、生まれて初めて免状を手にします。それがわが国の大統領という称号です。
あと、さらっとこういう話も(笑)
ミリアン・コルデイロ(Miriam Cordeiro)との間にも婚姻外の女児をもうける。
リオ五輪と格闘技
柔術が公開競技にならないか?みたいな話題も出ているけど、むしろレスリングや柔道、ボクシングのような既存の五輪コンバット・スポーツに対して同国が底上げのために資金を出し、名誉もスポンサーの数もうなぎのぼりとなり、今までMMAに若くして入ってきた有望な才能を持つ選手はそちらのほうに専念していくんじゃないかな、という気はする。
ただ、それも十数年のスパンの話だし、五輪が終わったら、もしくは予選でいいとこまで行ったけどおしくも代表になれなかった人がMMAに行くかぁ、となるかもしれない。まあただでさえサッカーがあることで強いスポーツ界だが、サッカー一極集中から変わっていくのかもしれないな。
それより五輪がうまくいった国のように、中間層の底上げ、貧困率の低下・・・があるかないか。そっちのほうが格闘技界に対しても大きなインパクトを持つかも。