そうです、ミッキー・ローク「レスラー」来週公開なんですね。楽しみですね。
町山智浩が選ぶ2008年ベストワン映画。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20081230
そんなのを前にして。
http://book.asahi.com/comic/TKY200906030202.html
肉の唄 1 [作]コウノコウジ
[掲載]2009年5月31日 [評者]南信長(マンガ解説者)
■あえてプロレス 迫力満点
格闘技ブームもやや下火となった今、あえて格闘技、しかもプロレスを題材に選んだ本作。ただし、主人公はプロレスラーではなく総合格闘技の選手である。“ 地上最強”と称される世界王者に唯一勝ったことがある男・一色亮太。しかし彼は総合の世界から追放され、その日の食事にも困っていた。そこでたまたま目についた「新世紀プロレス」の道場に乗り込み、賭け勝負を挑むのだが……。
プロレスが真剣勝負ではなくショーであるというのは今や常識。一色も〈八百長〉の〈インチキ格闘技〉とプロレスをバカにする。ところが、新世紀プロレスの社長・佐島は〈真剣勝負(シュート)などという子供のお遊戯(アソビ)につき合っている暇はありませんから〉と異なことを言う。結局、勝負は行われるが、〈勝ち役と負け役を決めようと思いますがアナタはどちらがいいですか?〉と問われ、わけのわからぬまま負け役となった一色は、〈アナタが勝つためには最低限シナリオ通りに負けなくてはなりません〉との言葉にますます混乱する。
そんなパラドックス状況で・・・・・・・・・(後略)
これねえ、面白そうだとは思ったんだけどヤングマガジンを忙しくて飛び飛びに読んでたとき、この連載があることをちょっと失念してしまっていた。
でも、どこかの回にあった、この台詞は印象深くて覚えているよ。
主人公の総合格闘家が、「MMAってのは勝利のために、こんな小さい針の穴に糸を通すような努力をするんだ」とか自慢する。
それに対してプロレス団体側の女性いわく。
「なるほど。それならプロレスは、『それ(針の穴の小さな空間)以外のすべてよ!!』」

- 作者: コウノコウジ
- 出版社/メーカー: 講談社
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ちなみに、連載の同じ時期に、やっぱりプロレスに筋書きがあることを前提としたギャグマンガ「プロレスメン」が短期連載されていたが、この最終回が面白かった。
プロレス団体の若手と、ヤクザの組の三下が、なにかで小競り合いになったのだが、プロレスラーは喧嘩相手ではなくその若手を制裁する
「てめぇ、プロレスラーの癖になにヨカタ(一般人)とケンカしてんだっ」
とボッコボコ。
ギャラリーは
「すげえ、あんなにめちゃくちゃに・・・」
「プロレスラーから見たらやくざも素人扱いなんだなあ」
と感心し始める(※この「まず自分で派手に、自分の団体の若手をぼこって心理的に優位に立つ」手法、実際に行われています。力道山は地元プロモーター=やくざの分け前を値切るために多用(笑))
やくざ側も負けてはいかんと三下を同じくらいにボッコボコ。
かくしてナチュラルな「ポトラッチ」が開始・・・・・という話でした(笑)