本日です。
ついつい、パンクラスからの流れのある吉朗vsDJについて書いてしまいましたが、中村大介vs北岡悟もすごいねん。「2013年上半期、日本MMAの最大興行」にふさわしいマッチメークだ(3.3UFCは洋モノ扱い。VTJはまだ規模不明、ということでひとつ)。
北岡悟は頭のいいヒトなので、記者会見では手の内を見せないという部分もあろうが、意図的にという部分もあるのだろう。”謎”をちりばめる
http://efight.jp/news-20130418_15575
大みそかのウィル・ブルックス戦で2RTKO負けを喫して以来の試合となる北岡は、「今回は負けた後だから再起戦。大みそかではこういうことをしたくないと思っていたことをやってしまった。負けたからこその取り組みをやってきた(具体的な内容は明かされず)」という。
試合後、この「負けたからこその取り組み」のなぞが明かされる、答え合わせはあるのだろうか?
さて、それはおいといて・・・北岡の中村大介評
・・・対戦する中村については「現状いる強い選手の中のひとり」「同じ階級でトップランクの選手」と評価しているが、「プロレス片手間に格闘技はやりたくない(中村はプロレス活動もしている)」と語り、格闘技、真剣勝負一本で生きてきたプライドを・・・
実はもう少し詳しいことを最新ゴン格で語っているのだが、例によって今どこにあるんだよ。まだ4分の1ぐらいしか読んでねえのによ。
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んで。両者とも、キャリアは相当長い。まだ「MMAセオリー?そんなものはない」という時代にデビューした。そしてデビュー後の若手時代はけっこういい勝ちもして注目されつつも「これに勝てば名実共に若手トップだね」的な試合を落とし・・・ということが多かった気がする(北岡のネオブラ決勝敗戦とか)。
そこから両者さらに磨き上げ、階級の整備もあってトップになった。
ただ・・・これはイメージなのだが、北岡悟は青木真也らとの練習の中で・・・秒殺の足関やフロントチョークもあるけど・・・乱暴に要約すると「まずは上を取らないと始まらない」「削りに削って、そこから極めるもよし、判定勝ちになるもよし」といったセオリーを身につけたように見える。そこから外れた、例えばいきなりのアキレス狙いも「セオリーをしった上で敢えて外す」という感じがある・・・
そして中村大介は「出稽古は、ほとんどしたことないです。すべての技術はU-fileの中の練習で身につけました」と公言し、どこからでも腕十字を極めにいく、ワンアンドオンリーの戦法でここまでの地位に上る、というある意味奇跡的な選手、だと思う。いかに田村潔司が人を育て、技術を伝えるのにたけた名コーチ、名指導者であるかは中村大介ひとりをもって証明される・・・のか?そのへんの内情は詳しくしらんが。
実際のところ、中村大介が奇跡的な選手、なぞの天才である・・・という説は、実は青木真也の受け売り。だれと中村大介の試合だったかなあ。
解説席にいたのが青木で「中村大介は天才です。だから彼の戦い方は、若手は真似しちゃいけない」と断言していたのですね(笑)。
いわんとすることはわかる気がする。
そして北岡悟は、・・・結局それを真似できるような選手はそうそういないにしても、彼が強くなった道、歩みはある意味ほかの若手がお手本にするに足る、王道的な積み重ねを感じる。
その二つの激突、と自分は捉えているのだが、いかがだろうか。
ついでにいうと、中村大介=天才説を検索しようと思ったら、自分が約2カ月前にほぼ同じ趣旨を書いていたことがわかったのだが。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130219/p1
てか2カ月前にカードが決まってたのは日本興行離れしてるな。
サムライ生中継は午後6時から
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52327284.html