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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

不況で「視聴率」へのスポンサーの姿勢が変わる中…DREAMの鍵を握る”ROI”?

はてなダイアリーの「人気エントリ」で今話題のエントリ。
■テレビの世界にもROIの波は押し寄せている
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20090316/1237188373

まずは読んでいただく。
読みましたか。

……テレビはこれまで、視聴率ばかりを追い求めるあまり、ROIをないがしろにしてきた。しかしそれは、結局お金を使わない人ばかりが楽しめるような番組を作るということにつながって、マーケティング能力は下がる一方だった。おかげでスポンサーはどんどん離れていき、昨今のテレビ不況の一つの要因となった。

そのためテレビも、これからは視聴率――つまり「どれだけ多くの人が見たか」ではなく、ROI――つまり「どれだけスポンサーした企業の売上げが伸びたか」ということを見ながら番組を作らなければいけない時代になった……


ROI(=Return On Investment〔投資収益率〕)については、意外なことに格闘技雑誌では、一番まじめで有益な考察をkamiproが特集していた。しかもその考察をしていたのがさらに意外にもデーブ・スペクター(爆笑)。
いやいや名前で偏見をもっちゃいけません。一応かれは曲がりなりにもテレビプロデューサーなので、そのへんのことは詳しい、らしいのですよ。アメリカでなぜUFCエリートXCは優良コンテンツなのか?を考察していた。
123号か、07年3月の特別号だろう
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080524#p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070306#p1

簡単にいっちゃうと、「ふだんは外に遊びにいっちゃって、週末はあんまりTVを見ない20代の若い男子層に受けるから。昔は全世第万遍なく見られる番組の効果が高かったが、今はある世代に集中して受ける番組のほうが、たとえば若者なら車だゲームだとCMを絞りやすい」

というような話だったと思う。
あと、これはkamiproだったかどうだったか、アメリカはコンテンツによって、やっぱり需要も違ってくるとか。
共和党支持層を「クアーズビールとバーベキュー」、民主党支持層を「ワインとスシ」と表現するって話をどっかで聞いたな。UFCはやっぱりクアーズバドワイザーだって層らしい(笑)


さて、DREAMは今後日清食品がスポンサーにつく。ゴウメンなさいよ。
上のUFCエリートXCの教訓は、どう日本で生かすことができるのか。またPPVやケーブル環境の違う米国や韓国の状況のどこを学び、どこを学べないのか。


上のリンク先の「ROI」などのような、格闘技のテレビ放送にまつわる体系的な知識というのは、もっとゴン格やファイト&ライフのようなマジメな雑誌(いやkamiproだってマジメでしょうけど(笑))できちんと特集するべきだと思う。
ゴン格とガチ!マガジンの座談会にお邪魔したときも、「格闘技業界のビジネス面からの分析はマジメにファンも知りたい知識です」と訴えたことがあったけど。