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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

金平茂紀氏「オバマの就任式は米国の『事大主義』だ」…? どゆこと??

http://www.the-journal.jp/contents/ny_kanehira/2009/01/post_6.html

以下、いくつか思い浮かんだ語彙に従って記す。

 事大主義オバマの就任セレモニーは、大統領就任儀式というより、世界の最高権力者の「戴冠式」と言った方がふさわしい。国のトップの就任を祝うのに、これだけの富とエネルギーと趣向を費やす国はこの地球上には、あと中国があるくらいだろう。でも中国なら、規模は同程度でも国民の直接参加というような今回のようなスタイルはとれないだろう。この事大主義に対するアメリカ人の無自覚はやむを得ないにしても、世界一であるアメリカを世界一のまま維持しようという意志こそが、世界の諸紛争のみなもとになっている現実がある。言うまでもなく、アメリカだけが栄えればよいとの発想は、「帝国」の発想である。このことこそが、非アメリカ人によって指摘されなければならない。

この感想自身はべつにどうということもないんだが、なんで「事大主義」なんだろう?
傲慢だか責任感あふれるのか、アメリカ大統領が「世界の最高権力者」と自己認識し「世界一であるアメリカが世界一のまま維持しよう」という意識があるとしよう。なるほど。

だがそれだと、逆に「事大主義」から一番離れている、ということにならないか?

大辞林の「事大主義」

じだい-しゅぎ 4 【事大主義】
(1)勢力の強い者に追随して自己保身を図る態度・傾向。朝鮮史では李朝のとった対中国従属政策をいう。
→事大党
(2)全体に対する見通しもなく瑣末(さまつ)なことを誇大に騒ぎ立てる態度。


ウィキペディアの「事大主義」によると『語源は『孟子』の「以小事大」(小を以って大に事(つか)える)』だとのこと。


無理にこじつけるなら、オバマが「大」で、ホワイトハウススタッフのほか国民、有権者全員が「事大」しているという意味だろうか?だとしたらすごいシニカルな大衆批判だなあ。でも、それでも一部意味が通じない。


ひょっとして「大きいことはいいことだ」というような考え方を「事大主義」の意味だと勘違いされているのかしらん?
そりゃ、「直純主義」といいます(笑)。


でもまあ、今回大辞林をひいて(2)のような用法もあることを知りましたよ。
これをネタにブログを書くのも、(2)の意味で「事大主義」ということになったりしてね(笑)。
まあ、いまひとつ先方の真意は分からん。深い意味があるのかもしれん。


補遺。中国は最高権力者(法的?実力的?)の就任を盛大に祝ったか?

ついでにもうひとつね。

国のトップの就任を祝うのに、これだけの富とエネルギーと趣向を費やす国はこの地球上には、あと中国があるくらいだろう。

あとは中国というけど、少なくとも中国が人民共和国体制になって以降、そんなに新権力者の就任を盛大に祝ったかなあ?…だって、そもそも中国の場合、名目上の国のトップが本当に最高権力者であるかどうか、というところが少し複雑で、祝いようが無い部分があったじゃないですか(笑)。

毛沢東という、のちの狂気の殺戮者が就任した時は人民共和国という国の建国も一緒に祝ったわけだし。
その後、就任祝いとは別の話なら、信じられないほどの個人崇拝にみちた、毛沢東をたたえる「虚無の式典」は何度も開かれたが…、まあこの時期の狂乱はさすがに例外的だよと、中国人のために弁護したい気分です。


盛大に権力者の就任を祝ったと言えば、ボカサさんですね。
http://www.kaho.biz/bokassa.html

…ボカサは72年に「終身大統領」に就任、74年に軍元帥、76年にはなんと帝政をしいて「サラー・アディン・アーメッド・ボカサ1世」を呼称した。…(略)…ちなみにこの時点で「エンペラー」と呼ばれていた人物はイランのムハンマド・レザー・シャー(註4)と、日本の昭和天皇だけであった。ボカサはこの2人の「エンペラー」を戴冠式に呼びたがったが、丁重に断られてしまった。

 正式の戴冠式は77年12月4日に行った。国民の年間の平均所得が155ドルしかない国で、その年の国家予算の2倍にもあたる2500万ドルという大金を注ぎ込み、フランスのナポレオン1世の戴冠式を真似…