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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ネオブラ雑感。近藤の勝利佐藤光留リングアナの上手さ、観客動員などについて

※この上に「フジテレビSRSが打ち切り?」のエントリ有りますので、ついでに見てってください

一応、最初にNHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

パンクラス近藤有己 KO 勝利で、戦極 GP 出場へ。その他ネオブラ < Gryphon
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20080827-00000020-spnavi-fight.html
・近藤はリンク先のようにタックルと柔道的な投げでテイクダウンを取られたものの、そこから攻めさせず、最後はサッカーボールキックからパウンドでKO勝利。

戦極育成選手はテイクダウン時にバッティングあり無効試合に。
だが少なくとも、今回はそれ抜きで圧勝秒殺ペースでした

・川原誠也、五十里祐一のLAB系パンクラシストが共にTKO勝利

・3階級で行われたネオブラ優勝者は廣瀬勲斎藤裕俊スティーブ・マグダレノ

佐藤光留がリングアナに(笑)。しかもすごく上手い(笑)


これはあくまでもニュースとしての箇条書きで、あとで追加したい。
特に
佐藤光留は、なぜ格闘技以外(笑)は多彩な才能があるのか」
「鳥生将大の試合のダルさについて」
「LABの選手のほうがIsmよりプロらしいことについて」
「パスタが美味しい世田谷区深沢のCarino」
「マグダレノの日本語」
「なぜか入っていた観客」


などについて時間があれば語ります。 あけど明日多少忙しいので書けるかは不明

近藤有己、試運転開始。戦極GPで復活できるか

このへんに関してはこのブログ、悲観的に書くのが常なので(笑)、それを踏襲すると、まあ二回のテイクダウンというのがどうなのか、という話はありますね。何しろ今回闘った選手は、相手を丁寧にお迎えして箔をつけて帰す「パンクラスのドアボーイ」渡辺大介にすら、最後は逆転勝利したものの残り数十秒までは一方的に不利だったという選手だ。
近藤が復帰というなら、水も漏らさず一方的な勝利でなければいけない、相手を「歩くサンドバッグ野郎」(byアリスター)にしないとだめやろ、という声もあるかもしれない。
ただ、近藤は郷野戦や百瀬戦のころからテイクダウンは奪われつつ、それで逆に投げているやつ、上にいるやつのスタミナを奪って極めるようなところがあった。2002-2003年ごろの戦いにそれが顕著かな。それだ、ということかもしれない。
しかしここで二重否定になるが、ただ最初のテイクダウン、いわゆる近藤流の「尻で立つ」ではなくガードポジションで固め、相手の手首を封じて最終的にはブレイクを待つ、という脱出方法だった。あれがさらに上のレベルに通じるかは微妙なところ。また、コーナーの攻防では近藤は菊田や金原も押し込む側だったが、今回は押し込まれていたね。前にいわれていた、体形から見る筋肉量、フィジカルという点でも、それほど改善があったとは思えなかった。戦極GPに出場するなら、やはりジョシュ道場での長期修業などもいいかもしれない。

ただ、最後の中腰の相手へのサッカーボールキックは、まったく冷静に、感情を込めずに、客観的にヒドいことをやってのけるという近藤っぽさは出ていた(笑)

鳥生将大の試合のダルさについて

鳥生。
この前DEEPで勝ったTK門下の選手に「和製GSP」と書いたが、入門前から空手、レスリングを最初から相当なところまでややりこんで、体も作ってIsmにはいった鳥生こそ和製GSPなのかもしれない。あらゆる要素を本家の八分の一にするとちょうどいい、みたいな。
相手のガードに(笑)的確に吸い込まれていくハイキック(私はガードの腕を上から壊していこうという戦略なのかとちょっと思いました)、あまり見せない手技、思いついたように豪快にテイクダウンするものの、その後紳士的にパウンドなどという下種なものは避け、上体と上体に隙間を見せずに密着して時間が経過していく。
そして後半になると、さらにそのすべてのパワーとスピードが激減し、間合いが遠くなる(笑)。蹴りは届かん、パンチも届かん・・・というか届かない距離にしかいない。タックルは失敗する。
だが、それらすべてが牽制としては機能し、本人も待ちに待ったタイムアップが来て、テイクダウンなんかは前半に奪っていたから判定では微妙に勝つ(2−0だった)。
以前の大森でメインの時も辛かったが、まだあのころはキャリアも浅かった。
キャリアを積んだ今回もこりだ。次回、カードに彼の名があったら「行きたいな」という要因にはならないね、少なくとも自分は。
最近、彼はEOD(エンド・オブ・トリュウ)なる極め技を学び、それで一本勝ちもしたそうだがなんのなんの、この2−0の判定勝ちこそ「エンド・オブ・トリュウ」というにふさわしい。別の意味でね(笑)、

川原誠也、五十里祐一のLAB系パンクラシストの快勝について

そもそも、今回小路引退があって魅力がさらにうせた大会に自分が行ったのは、既に鳥生ではなくこの二人が出るからだった。
鳥生も元はLAB会員だったはずだけど、やっぱりジムの会員から育つほうが、道場で入門テスト時に選抜するより「確率論」的にいいんだと思う。両方ともパウンドが上手いし、川原はスタンドパンチも上手かった。
実は鳥生と比べて「世の中には、パウンドできる人とできない人がいる。この差はなんだろう?」と思ったのです、技術なのか、天性の何かなのか。
しかし何度もいうけど、川原は本当に戦いぶりと見た目がクレイジービーだなあ(笑)

「パスタが美味しい世田谷区深沢のCarino」(斎藤裕俊のスポンサー?)

ネオブラで優勝した斎藤選手やそのセコンドが、「世田谷区深沢のCarino」を宣伝していたので、ジムかなんかかと思ったら、最後の優勝インタビューでそういう「パスタが美味しい」というコメントがあったのでお店とわかりました。ズコー。
エヴァン・タナーや近藤有己三崎和雄門馬秀貴など、UFCやPRIDE、、戦極、HERO'Sなどに出撃する選手を輩出したネオブラッドもずいぶんスケールが小さくなったものよ・・・とよろこびたい。いや、喜びたいんです。
いまのパンクラスだったら、こういうローカライズ、スケールダウンというのは身の丈にあった調整であります。選手のギャラだってそうであろう。こういうローカライズされたスポンサーからそれぞれが、ファイトマネーとは別に何がしかの報酬を得られるのならそれはいいことだ。
なにしろまったく縁が無い自分だってパスタが美味しい世田谷区深沢のCarinoに興味を持ったのだからスポンサー効果はあったのだろう。関係者がいたらコメント欄にお店紹介でも書いておいてほしい(笑)


佐藤光留のリングアナ

今回、ただ単にファンサービスでやってみました、ということではなく宮田リングアナが勇退するとのこと。


わたくし、子どものころこんな「不思議な話」の読み物を読んだことがあります。

「これから出航しようとしているある貨物船で、奇妙な光景が見られた。なぜか船と港をつなぐロープを一列になって、ネズミが船から港に駆け下りていくのだ。一体なぜなんだろう?とみな不思議に思っていたらその航海の最中、大嵐に遭ってその船は…」


いや余談余談(笑)。

で、佐藤光留のリングアナ、まったく問題なしなんだよこれが(笑)。
「声の二枚目」 なんだよな、あのメイド服を知らない人は二枚目路線の人としか思えないだろう。
声は重要で、姜尚中だって声の渋さで今の地位を掴んだようなもんだ(笑)


もともと滑舌(この言葉は業界用語なのかしらね?IMEには単語登録されていない)はアマチュアとしては最高級に良く、一回だけ私が聴いた解説も、内容もふくめ素晴らしかった(そういえば昨年のネオブラだったな)という話は何度も書いた。
そもそもそれに先立ち、まだセガサミーがスポンサーだった遠い昔、パチスロ新台をパンクラスの会場で紹介するという休憩時間の企画があり、それをなぜか(パチンコ好きだから?)担当した佐藤光留が、また実にもう絶妙の司会ぶりを見せていたことがある。

総合格闘技の才能とは別に(笑)、人間いろんなところに才能が眠っているものだ。
宮田アナお疲れ様でした。、
今後は、たぶん経営順調?(少なくとも後楽園満員はパンクラスより多い)な全日本キックから、パンクラスを上から目線で見守ってください(笑)

なぜか入っていた観客

コメント欄より

マグレガー 『>観客は何かキナ臭いことを期待してきたのかな?
まあパンクラス側もこの1年くらい「潰れるかも」という空気を醸し出すことによってファンを誘引してきたような感じもあります。言葉は悪いが「潰れるかも詐欺」に見事に我々は釣られてますな(笑)』


最終興行マニアの動員というのもたしかにあったかもしれない(笑)
今回、当日券だったが7000円席しか無くてさ、「また『当日後楽園まで来っちゃった人間は高い券でも買うだろう詐欺』か!落ちるところまで落ちたな」とか思ったのだが入ってみるとあらあら、安い席は売り切れですといわれてもまあ納得するような入りでしたよ。

まじめに考察すると、廣瀬勲(ネオブラバンタム級初代優勝者)の応援団が30人から40人ぐらいいたとか、ネオブラならではの応援団景気ですよ。結局チケットを選手がらみで売るのが、小団体のあり方なんでしょうかね。
今回は9試合(プラス、ゲート3試合)だったけど、キックみたいに15試合とか16試合とかにすべきなのかもね。そのぶん増えた、出場選手に券を売ってもらう。
・・・ただ、今日はとんぼ返りしなきゃいけなかったので、1試合減ったのだけどドクターチェックや判定が多かった今大会、かなりイライラさせてもらいましたが。普段は気にしないで済んだんだけど。
あれで小路vs大石戦があったら延長料金かかったかもね。試合数はそう簡単には増やせないかな。