http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20080715-00000022-spnavi-fight.html
「DREAM.5 ライト級グランプリ2008決勝戦」(大阪城ホール)の開催まで1週間を切った15日、都内・DEEPジムにて記者会見が行われ、新たに所英男vs.山崎剛のワンマッチ追加が発表された。所は「DREAM.4」からの連戦、山崎は「DREAM.3」以来の出場となる。
日本の格闘技を見ているといい加減、直前のカード決定や連戦というのはどれぐらいが限界なのか分からなくなってくるが(笑)、これはいーい試合ですね。こういうカードがこつこつと発表されていけば、DREAMへの信頼はますます高まるのに。この時期に発表すると、大阪のスポンサーを前に
「ミルコの代わりですか…えーとえーと…所くんなんてどうでしょうかね?それに売り出し中のハンサムボーイの、山崎って選手がいるんですよ!この二人が闘えば女性ファン、失神確実です!!・・・ところでこの、足のセメントを外していただいてですね。ちょっとワタクシ、海水浴は苦手でして…」
と、こんなやり取りがあったのでしょうと推測され…ませんが。
あとひとつは、この前、格闘技界のF4がどうのこうのというのにクレームがついていや、ちゃんとそういう人もいますって!と弁明するためのカードという可能性も。
それはそれとして、なぜにこのカードがいい試合なのかというと、
ここでいい尽くされているから繰り返そうとは思わない。。
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20080715#1216097719
■HERO'S参戦以後、所が対戦した日本人は、勝って当然のレベル(池田、安廣、金子、稲津)か負けてもしょうがないレベル(宇野、田村)で、等身大の日本人との対戦は初めて。
■以前から、所が65kg級の日本人の中でどれくらいの位置にいるのか知りたかった。山崎戦は物差しとしてちょうどいい相手になる。
■山崎は65kg前後のクラスでは今成・志田に負け、中堅クラスの選手には勝っており、トップグループからはやや落ちるくらいのランクの選手。KID戦を目指す所にとっては負けられない。
■今回は山崎が直前のオファーだったらしく、これから減量するらしい。しかも64kgまで落とすのは初めてで、コンディション面では所が有利か。
所英男というファイターは疑いもなくZST時代から多くの美質を備えていたが、TBSによって世間的には花開いたことも間違いない。つまりその分「TBSの呪縛」にもがっちりからめ取られていたわけです。
「TBSの呪縛」というだけで、たぶん格闘技ファンにはそのまま通じてしまうのがやだな(笑)
ここでさらに邪推をしますが、DREAMは、おそらく内部、マッチメーカーの中核には「PRIDE生え抜き選手のほうが、元HERO'Sの選手よりかわいいな」という意識があると思っている。しかし潰したら元も子もないし、守る勢力もある。そこでなんかいろんなバランスが取れて、結果的にダレン・ウエノヤマと所英男の試合はbloodyELBOWサイトで08年上半期世界ベストMMA4位に選ばれることになったということだ。
今回も山崎剛との試合はちょうど技術的にも面白い。
GRABAKAの寝技はやはりセオリー重視みたいなところがあるけど、所はよくもわるくも一発逆転の大胆なギャンブル的極め技がある。完全にかみ合わないかもしれないんだけど(笑)、まあ盛り上がるいい試合になると思います。
ところで、今回はイケメン対決、つーやつですけど、試合結果によって女性ファンがどっちかにごっそり移動するようなことはあるまいな(笑)。いや、逆に強さによってファンが変わるのならそれは健全なのか。