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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今回は特別編成。小沢一郎辞任について考える

ちょうど今日は格闘技ネタも無いし、参院選挙時などに続いての特別編成といこう。


まったく満つれば欠けるというやつで、参院選で大勝してまだ3カ月というのに、こんな間の抜けた展開になるとだれが予想しえたであろうか。もしここで、慰留やらなにやらで地位に留まっても、求心力の低下はあからさまである。
それも今回は、たとえば安倍晋三が人事ミスはともかく、年金問題などは避けにくいものだったろうが、今回は避けようと思えばどーかんがえても避けられただろう。

なんなんだろうかね。もしくは大きな裏でもあるのかな。

「密室」の党首会談が命取り

自分は、かなり軽い気持ちでこれを書いたんだが、今にして思えばここが決定的だったのかもしれない、と後知恵で思うよ。

■[時事][政治]なぜ小沢一郎は「密室政治否定」の”ふり”を続けなかったのだろう?
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071031#p5

小沢一郎の今までの軌跡を振り返れば、密室政治が嫌いだったり苦手だったりするはずも無いのだが、ただ、この前アメリカ大使との会談要請を「完全公開だったらやろう」ということにして、反対表明をテレビカメラの前で行ったのは、トータル的にはどうかともかく、民主党の支持を増やすという一点では相当な効果があった。
(略)
その「何事にもオープンで、国民に隠さない小沢&民主党」というイメージ戦略(繰り返すが、本質は別だ)に、なんでわざわざ逆行させなきゃいかんのだろうか、このタイミングで?

この密室が、命取りになった。
まさに「政界の密室殺人」だ。ディクソン・カーでも、こんなトリックは思いつくまい。あ、俺、うまいこと言ったな。


思い出した、「政局の男」小泉純一郎の言葉

この人も、別に深い読みがあるわけじゃなく、思いつきで言っただけだろうが(笑)。

自民党は、この敗北に耐えられるか。民主党は、この勝利に耐えられるか。」


「人生には上り坂、下り坂、そして「まサカ」がある」

連立提案は小沢から?福田康夫から?(読売記事は「中傷」か?)

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071104/stt0711041810007-n1.htm

特に11月3、4両日の報道は、まったく事実に反するものが目立つ。私のほうから党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけたとか、果ては今回の連立構想について、小沢首謀説なるものまでが社会の公器を自称する新聞、テレビで公然と報道されている。いずれもまったくの事実無根だ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071104i101.htm

民主党内、絶対まとめる」大連立は小沢氏が持ちかけ
小沢辞任
 2日の福田首相小沢民主党代表の会談で、議題になった自民、民主両党による連立政権構想は、実は小沢氏の方が先に持ちかけていたことが3日、複数の関係者の話で明らかになった・・・・・・・・


読売新聞他が正しいのか、小沢一郎が正しいのか、これは今後明らかになっていくだろう。
ただ、だからこそこの前のシーファー米大使との会談・・・のようにはいかない微妙な問題もあるかもしれなかっただろうが、結果的には今回の会談をああいうオープンにすれば上に書いたように「オープン思考の小沢民主、密室思考の福田自民」というとりあえずのプロパガンダが出来ただろうに。
もしくは、連立が仮に福田から言い出したんなら、0.5秒で「NO」といってりゃよかったんじゃね、という話でな。
どっちにしたってことは政局絡み、短期決戦だから参院選でもかなり開き直って確信犯でやっていたように「まずは大向こう受け」を狙ったほうがよかったのでは。


与謝野馨との囲碁がきっかけ」説

あんな暇ネタっぽいお遊びが、日本の歴史を動かす裏舞台だったとしたらちょっと微苦笑だ。毎日新聞、夕刊で真面目にあの碁の棋譜を分析してた(笑)が、けこう好勝負だったそうだよ。

あ、ここにその記事があった。
http://mainichi.jp/enta/igo/news/20071031dde012010072000c.html

珍しい三コウが出来てた、とかのオチならもっと良かった(笑)


「大連立」の原則

大連立というのは基本的に政党政治の本道ではないのだが、イギリスではマクドナルド首相が世界恐慌の折に
「挙国一致内閣」を組織した。味なことやるマクドナルド。(ウィキペディアの彼

こんときは、労働党と保守党ががっちりタッグを組んだわけじゃなく、労働党の一部を引き連れてマクドナルドが離党、それを保守党がかついで頂点にもり立てて・・・ああ、こういうシナリオかしら、今度の日本も。


その一方、ドイツでは社民党が、躍進しつつも経験不足を心配する声が多かった際に、まず大連立で政権に参加、現実主義や政権担当能力をアピールし、「アレルギー層」の心配の払拭に成功。次の政変で、政権交代した・・・という流れだったような気がする。うろ覚えだけど。
あ、だいたい正しかった。

ウィキペディアの「ドイツ社民党」

・・・1966年のキージンガー政権ではキリスト教民主同盟(CDU)と大連立を組み、次いで1969年には、自由民主党(FDP)とともに党首のヴィリー・ブラントを首相とする連立政権を発足させた。以後、ブラントとその後を継いだヘルムート・シュミット政権が1982年まで続いた。

小沢の、もともとの構想としてはこういうものだったのだろう。
また、そもそも「衆議院参議院で、A党とB党が完全に別別に支配したら?」という時の問題解決の仕方が整理されていない、というのはつとに「おおやにき」でも指摘されたとおり。
実は俺、たとえばテロ特措法がもめて解散したって、問題は全然解決しないんじゃないの?という疑問がありまして。
ま、これは後日。

後継は岡田克也菅直人鳩山由紀夫? なぞのX?

岡田克也待望論というのが早くから出ているが、これはどうも、選挙の際に地道に地道に新人を応援する行脚をしていて、そういう貢献と恩を慕う新人議員が多いからとか。また、2005小泉郵政選挙の敗北によって辞任したという経歴は、たとえば偽メールの引責辞任という前原誠司と比べても「傷」が小さい。「あれは一過性のマジック。それなしなら真面目な彼の人柄は有権者からも信頼されている」という見立ては間違いない。


その一方で菅直人は、薬害肝炎のことで再び「薬害エイズを解決させた男」という金看板が輝き始めたし、なんといっても自民党を「攻撃」する力にかけては一級品。さらにいうと、「何としても首相になりたい、党首になりたい」という執着力がすばらしい。それは結構、パワーになるのだ。


あとの人たちは鳩山含めまあ分からん。様子見しないとどうなるか、手持ちの材料もないし。
長妻昭は、どう動くのだろうか。枝野幸男も気になる存在。

吉永みち子

8:58テレビ朝日スーパーモーニング」にて
「期待がすべからく裏切られた状態」と発言。いや単なる間違いなんだけど、ついメモ。