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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

高島学、ルミナ戦後のやり取り(王座挑戦が決定しました!)を批判(FIGHT&LIFE)


http://blog.livedoor.jp/fight_and_life/archives/53248671.html

が、試合後にルミナ本人が困惑してしまったやりとり――。
あれは……。
何ていえば良いのだろうか――。
一言でいうと、悲しかった。


自分も書いたかと思ったが、NHBニュースに投稿しただけでこっちには当日書けなかったんだっけ。転載しておきます。

2007年03月17日
修斗リオン武の王座に5月、佐藤ルミナが挑戦? 決定?の仕方に異例の面も
試合後、ルミナが勝利の喜びを語っていると、世界ライト級王者リオン武がベルトを持ってリングに登場。ここでリオンは「5月に防衛戦があります。僕はルミナさんとやりたいと思っています。・・・」と5月の防衛戦にルミナを指名。

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この後、リングアナが、リングサイドのコミッションに話を振り
リオン武選手の初防衛戦の相手は、佐藤ルミナ選手に決定いたしました!」と断言。ルミナ選手のほうが「本当にいいのかな」「ちゃんと結果がでて自分に挑戦権があるならやりたい」と冷静なマイクでした。
コミッションが、現場でタイトル戦を即断?できるのか分からない(リングアナ氏の先走りに過ぎないかもしれない)のですが、非常に異例ではないかと思うので紹介しておきます。

高島氏は、一寸面白いことを書いている。

「PRIDEやK−1なら批判されないことが、
修斗なら批判される」。
修斗が真面目にやってきたから、批判される」

修斗は、批判される。
このことを修斗関係者は、誇りにしてほしい。


うん、うん。
ただ、結局、だれがどういうあれで、「ルミナvsリオンが”決定”しました!」というリング上のアナウンスになったんだろう?かのリングアナ氏が、どこかの芸能人が経験無しにリングに上がって司会もつとめた、っていうなら分かるが、彼は詳しいどころか身内のようなものだしなあ。

高島記事にはかくある。
「北森アナは――、
何かと闘っている表情を最後まで崩さなかった。」

修斗には、こういうものが必要だ!、こっちに一歩踏み込まねばならない。という別の信念があったのだろうか。




思い起こせば、リング上で次のカードが流れの中でのように決まり、盛り上がるという例はPRIDEなどではたくさんある。


おまえ、ランペイジとやるのか?
ヤル!!


おいおいおい、パンクラス王者こんなもんか?もう日本では俺たちの敵はいねえよ!
次回横浜大会、近藤有己vs郷野聡寛が決定しました!



ハイアン選手、ぼくと闘いませんか?
あなたではなく吉田選手と闘いたいです



などなどね。失敗したものもある(笑)
もちろん、正式な機関決定を既にへていて、単にそのアナウンスをちょっと凝っただけ、という競技的な問題も無いものもあるが、PRIDEとかパンクラスに王座挑戦権のルールなんてそもそも存在してないからな。


んで、まあ上の場面はだいたい盛り上がった。
そしてリオン武が勝利した佐藤ルミナのリングに上がり、希望したのも確かに盛り上がったので、コミッションの規定や精神に反しないかぎりでやっちゃえばいい。



【第二部】
ただ、そっから一言。
もともと、本質的には「ルミナに挑戦権ありやなしや?」が今後、コミッションであれこれルールにしたがって協議する、ということなんだが、ここで逆に、正反対のものとして、餓狼伝漫画版の松尾象山北辰館館長を引き合いにだそう。


いきなり空手大会で、胴衣を脱いでトランクス一丁になったプロレスラーにOKを出しただけではなく、ルールもその場で”ちょっと”変更。


「投げ、関節技あり、いいじゃねえか。
俺も今日かえようと思ってたんだ」


いくら漫画とはいえ(笑)
ただし、極真でも伝説となっている話があるよね、「やめ」の後にパンチが入ったら、反則じゃあなく「これが実戦ならやられていた! 武道なら油断してはいけない」と大山倍達が裁定しちゃったという。
やられたほうも押忍で済んだが、これも本当に競技の精神からは外れまくりです。


しかしこれは「法(ルール)」が持つ、二面性ということでしてね。
試合上のルールじゃなく、挑戦権とか参戦資格とかで考えるともっと分かりやすいかもしれない。



私はよくこれで引き合いに出すエピソードだが、明治の御世、まだ大学制度が始まったばかりの時に、京都大に在野の漢学者(当時は江戸の名残りで、まだ四書五経に精通した人たちがいた)を中国研究者として招こうという動きがあった。
しかし、それに対して、彼は正式な教育を受けていない、ということで反対運動が起こり結局実現しなかった。
そのときの反対派の名言。


「たとえ孔子孟子が来たとしても、
帝国大学を卒業していない以上、
ここで漢学を教えることはできません」


ひところのスポーツ漫画にはよくありましたね。山奥とかアフリカのジャングルにいた人が、なんかの拍子に野球を知って「おもしろそうだっぺや、おいどんもちょっとやってみたいばってん」(←方言メチャクチャ)とかいってやってくる。

んで、規定も何も有らばこそ、実力を見せ付けて、ナガシマ監督とかが「私が責任を持つ、契約だ!!」とかいって巨人軍に入って以下略。


修斗でまさか、佐山聡が二階席から突然降りてきて「ボクが責任を持ちま〜す、リオンとルミナ決定で〜〜す」とやってしまったら、修斗の築き上げたものがすべて崩壊する。



ただ、「わしが責任を持つ、XX決定じゃ!!」で、ルールもクソもなく、というかその場その場で”ルール”を作るというのに、一片の理、というのが存在することもまた事実。
ZSTがよく「競技は修斗さんに任せてます。うちは真剣勝負でプロレスをやっているだけです」というのは、上のような可能性・・・特別ルールもタッグマッチも、初戦で王座挑戦(正式な王座ないけど)もありです・・・ってことだと思う。



さっき、帝大を出ていなければ・・・の例となった孔子はこんなことを言っている。

http://rongo.jp/kaisetsu/rongo.php?19,1

子曰、道之以政、齊之以刑、民免而無恥。
道之以徳、齊之以禮、有恥且格。


〔通釈〕
孔子云う、「人民を統治するのに、政治権力を乱用したり、従わない場合には刑罰を以て脅したりすれば、人民は捕まりさえしなければ良しとして、自分の悪事を恥と思わないようになる。徳治を以て人民を導き、礼儀礼節を重んじて統治すれば、人民は自ずから是非善悪の判断がつくようになって、良心に恥じるようなことはしなくなるものだ」と。

もちろん、現在の国家がすべて法治国家の体裁を整えているところからも分かるが、9割9分は「ルール」のほうが優っている、のだが。