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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

毎日新聞「発信箱」より。数学者に素朴に聞いたら?

数学者に聞く 青野由利(論説室)
 数学者と聞くと悲劇の天才、ラマヌジャンが浮かぶ。19世紀にインドに生まれ、独学で数学を学んだ。驚くほど多数の定理や公式を直観的に発見したが、多くが証明されないまま、30代で世を去っている。

 孤高の天才という点では、ロシアのペレルマンも負けない。世紀の難問「ポアンカレ予想」を証明し、昨年、権威あるフィールズ賞の受賞者に選ばれた。にもかかわらず、受賞の栄誉も賞金も断った。選考委員長がロシアまで説得に行ったが、聞き入れなかったというから筋金入りだ。

 彼らに心引かれるのは世俗に惑わされず真理を追究しているためかもしれない。研究対象が難解な「純粋数学」である点もロマンを感じさせる。そういえば、最近、書店でも数学の本が目立つ。ちょっとした数学ブームにペレルマンらも一役買っているのだろうか。

 文部科学省は来年度の戦略目標の一つに「数学」をすえた。他の分野と連携させながらブレークスルーをめざすという。一例は、北海道大が行っている「数学者に聞く」プロジェクトだ。

 この試みでは、数学者が他の分野の研究者から質問を受け付ける。「選挙における1票の格差」「心臓人工弁の振動」といったテーマが寄せられ、新しい分野も生まれているという。
 興味をそそられるが、実用的な応用数学ばかりでは味気ない。そう思って北大に聞いてみると、純粋数学にも出番があるという。ラマヌジャンペレルマンに、なにを聞いてみたいか。さまざまな分野の人がそう考えることで、数学がもっとおもしろくなるならなによりだ

毎日新聞 2007年3月10日 0時17分


「PRIDEはいくらで売却するのが適正価格でしょうか」
「そういう質問の場ではありません」