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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

青木真也は「怪奇たこ人間」だった・・・修斗横浜大会

この大会、最終的には満員ではあるが当日券が無くなるというほどではなく、会場を訪れた人は十分入れたという感じでした(もちろんそれでも十分大観衆で、前のこの会場の大会に言った人によると「前回とは比べ物にならない」とのこと。また、今回は日本人選手ばかりで、コストの側も抑えられただろうから純益も多いだろうとの分析もあり)。一部、横のほうに潰した席もあった(もともと見にくい場所にあったしね)。

あと、この会場の構造はいわば映画館で、一方向に席がひな壇状態で続いています。




全試合とも、いかにも修斗らしく双方のレベルが極めて高く、そのために(単純な膠着ではないのだが)派手さにはやや欠ける展開になりました。
ひとつひとつ語ってもいいのだけど、まずはやっぱりメインイベントでしょ。
双方寝技を極め、前回は「寝技王ならぬ、その一段上の寝技皇帝決定戦だ」と自分は書いた。そして、前回は意外なほど青木が積極的な攻めを見せ、明確に勝利した。
その復讐なるか、ということだったのだが。

たしか前回の、1年前の試合を録画したDVDを見直せればいいのだが記憶とスポナビ、GBRで言う。
この前、青木はたしか「倒し合い」を制し、上になっていた。青木は下も当然強いが「どっちか比較すれば、当然上になったほうが力を発揮します」と言っていたはずだし、菊地昭はイワズモガナの柔道ベース、抑え込みから展開するオーソドックスな寝技師。今回も熾烈な上取り合戦が展開され、いくら青木であっても菊地相手に引き込みしたらやばいだろう・・・と思っていた。
ところがあっさり、今回は青木が引き込みを行った(笑)

その引き込み方も異様で、http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20070218 でいみじくも言ってるように「空中ラバーガード」を使用。だいたい、コーナーに詰まったときに、片足立ちでもう片方を胴に回し、そのつま先を反対側の腕で押さえて固めるなんてありえないよ。おまけにそこから、腕の逆取りを仕掛ける。

それで極めることは最終的に無かったけど、この仕掛けっぷりだけで十分ゼヒが取れる、そんな寝技だった。
菊地昭も面食らったのか、どうもペースが握れなかったようです。


http://gbring.com/sokuho/result/result2007_02/0217_shooto.htm

・・・・・・1R、パンチを放っていく菊池に対し、王者・青木が組み付くと、そこから青木ワールドが展開されていった。まず自分の右足を相手の胴体に巻きつけ、さらに相手の左腕を抱えて固定。そこに飛びついて右足を絡めていく。

 菊池がそれを外そうとすると、今度は左足を菊地の頭の後ろに持っていって、立ったままラバーガードの体勢に持っていく。

 決まらないと見るや、今度は相手の右腕を背中から絞り上げるという、めったには見られない関節技を繰り出す。これで終わりか?というぐらいに菊地の腕は曲がっている。

とにかく凄いテクニックで、(総合の中の)寝技界では日本の頂点に立ったことを見せ付けました。
で、とにかくあのぐにゃぐにゃぶりは蛸です。たこ。おおだこ。

【蛸の八っちゃんのうた】(作詞・サトウハチロー

♪音頭なろうて 踊りに出たが
 トコ 八ちゃん ヨイトヨイトセ
 あんよとお手々が多すぎて

 ハテナ キタサ

 みんなをふんだり ふまれたり
 トコ 八ちゃん ゆかいだね


あと、ぐにゃぐにゃぶりで思い出したのは、杉浦茂の漫画のキャラクターだった。


「えい、めんどうなりきめちまえ」
「ちぇっよせやい」
「てんですごいや」
「しょくんも おおいにおどろいたね」

そして今回修斗に出て、最後は
「あばよ ちばよ とっとりけーん」となりそうです。


そういえば、修斗ファンにミーハー性が少ないってこともあるのかもしれないが、PRIDEで知ってる青木真也を(初めて)見に来た、青木応援で一色という感じでは全然無かったです。青木の入場でも大歓声ということはなく、やはり沸いたのは技術を見せたとき、でした。

あとは山本篤の初参戦や中蔵隆志の戴冠、天突vs富樫のジャッジ、アベアニとレオン武、佐藤ルミナの参戦表明やその他のセレモニーに思う修斗の演出法について、などいろいろ書きたいことはあるけれど、