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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

五味隆典「アウレリオは苦手」「調印式では『勝てないな』と思った」(kamiproより)

kamipro最新号、25、26P。

・・・こないだの調印式でアウレリオと向かい合ったとき「ああ、これはまだ勝てないな」と思いましたね。
(略)
彼が強い弱いではなく、ボクは彼が苦手ですね。
(略)
相性が悪いですね。ボクに対して、かなり光を消すものを持ってますよ。それにボクに対して凄く自信を持ってます。そんな顔つきでしたね。「お前は俺には弱いんだ」っていう感じの余裕を持ってますね、彼は。だから、どうしてもボクがチャレンジャーになりますね・・・

(略)

・・イヤなタイプなんですよ。しかも、アウレリオ選手もほかの選手に負けることはあるけど「お前は得意だ!」っていう顔つきだったんすよね。



オバQ的に表現すれば「あらこわい、キャー」だろうか。石原裕次郎風にいえば

俺はお前に弱いんだ/こぼれ花

俺はお前に弱いんだ/こぼれ花

だろうか。


冗談はさておき、五味というのはよくも悪くも老獪さというものがなく、まっすぐというか単純というかだ。こんなに、弱気なことを率直に言う人は珍しい。ただ、「この前の敗北はモチベーション不足と慢心。気を引き締めりゃ、圧勝間違いなし」という見方も強いわけ(マーカス・アウレリオ好きの俺も希望はともかく、予想はそれに近い)で、この弱気発言は興行的な煽りと考えれば逆にかなり効果的だ。
逆にそういうことができるぐらいオトナになったのかな。


ちなみに、アウレリオのほうはインタビューで「五味の寝技は下手だね」と、この前のバロン戦を見た後でも酷評している。
五味はコンバットレスリングでも勝っているけど、要は寝技に行くまでの「外堀」としてのレスリング力が圧倒的なのであって、その関門を潜り抜けたらあとは本丸まで一直線、ということなんだろうな。この前のアウレリオ初戦がまさにそうだったわけで。


それより心配なのは、

−−五味さん自身の練習状況は、以前とでは違うわけですよね。


いやー、落ちてますね。今までの慣れ親しんだ練習場所と比べると、それは落ちますよね。でもまあ始まったばかりですから、焦ってもしょうがないですしね。仲良くやっていた仲間ともちょっと距離をおいて、一人になってみたということはあります。


いや、少し焦ったほうがいいんじゃないか、練習環境については(笑)。
これ、書いたつもりだったんだが今自分では発見できなかったな。五味はジムを開いた後、練習相手もセコンドにも、このジムの新人をつけているという。
ヤマケンが昔、UFC-Jの王者になったときに「自分のジムを開いて、弟子を練習台にしたら(相手は弱いので)極める体勢に入ることが多くなった。それで強くなった」と話していて、その当時も「?」とおもいつつ、そういうこともあるのかなと受け止めたが、山本喧一自身の成績がその後な(笑)。
五味自身は、「タックルなどでもきちんと、基本を一から学びなおす効果が出た」と言うが。



苦手だとか相性がとかいう話は別にして、この「練習相手・セコンドはジム生」がどんな影響を与えるか。