少年サンデーGXというあまり有名でない雑誌。島本和彦の「逆境ナイン」が何の間違いか(笑)映画化されたことを受け、島本の半分エッセイ漫画とも言える「燃えよペン」が自虐ネタをからめて盛り上がっている・・・ただし、その他の漫画は正直どーでもよかったので、最初は気付かなかった。表紙も「ん?ふどっかで見た絵のような・・・まあこの雑誌はどっかでみたような絵ばっかしだしな」と失礼なことを考えただけだったし(笑)。
さて読んでみると、驚くほどテンポのいいギャグが続く良作であった。彼女(いまさらながら「彼女」なんだよ)は4コマ漫画やおまけ漫画でその種の才能を見せていたけど、そういう人が、丸々のギャグマンガ一本かけるかっていうと違うからね。デビュー作が大ヒットして長期連載になった人って、ほんとに他の才能があっても埋もれてしまうという贅沢な悩みがあるんだろう。
同誌には荒川弘女史のインタビューもあり、実は熱烈な相撲愛好家であったことが、この読み切り漫画のコンセプトの一部になったことを語っている。千代の富士チルドレンなんだって。ああ北海道出身だもんな。
しかし、根本的な疑問だが、そのインタビューにもあるように「今月は映画用ポスターやカットで物凄く忙しい」「『これが逆境だ!!』が仕事場で大流行した」ほどの忙しさなのに、なんでこんな他社のマイナー誌に読みきりが載るんだろうか?これこそ島本漫画並みにありえねー展開だ。
サルまんによれば他社の看板漫画家は「住所を調べるだけで一苦労する」といわれるのに。
あ、あとで竹熊健太郎氏のブログに直接聞いてみるか。