http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050711i202.htm
【ニューヨーク=大塚隆一】米誌ニューズウィーク最新号(11日発売)は、米中央情報局(CIA)工作員情報漏えい疑惑をめぐり、タイム誌記者の情報源は大統領の懐刀で次席補佐官を務めるカール・ローブ氏だったと報じた。
同氏の弁護士が認めたという。
ニューズウィーク誌によると、ローブ氏は漏えい疑惑の捜査の標的になっている可能性もある。ローブ氏側は違法なリークはしていないと主張しているが、捜査の展開次第では苦しい立場に追い込まれそうだ。
捜査当局はニューヨーク・タイムズ紙とタイム誌の記者に情報源を明かすよう要求。これを拒んだタイムズ紙記者は6日、収監された。
一方、タイム誌記者は同日、情報源から名前を明かしてよいとの許可が得られたとして証言に応じる意向を表明し、収監を免れた。ニューズウィーク誌は許可したのはローブ氏だったと伝えている。
同誌は前号でローブ氏がタイム誌記者の情報源の1人である可能性を報じたが、弁護士はコメントを拒んでいた。
(2005年7月11日11時16分 読売新聞)
実はけっこうこの話はねじくれていて
・最初の発言者は、イラクの核疑惑に関するある問題に関して「そりゃ事実じゃない」と発言
・その報復として「あいつの嫁さんはCIA」とリーク。リーク先は保守派の新聞記者
・CIAの職員の身分に関する情報漏洩は違法。ということで民主党が追及。
・新聞記者に民主党側の勢力が「情報源を明かせ」と要求。
・出す出さないですったもんだ。一部は収監、一部は許可を得て開示。
・開示したらカール・ローブでした。
細部は違っていたかもしれんが、大体こんな感じ。ローブは「この問題」に関しての情報漏えいを認めたわけじゃないそうだが。
今回皮肉なのは、これで”影の大統領”が失脚したら、ジャーナリズムが原則を曲げて、司法の前に屈したことが権力者を追い詰めることになった、ということになることだ。
いろんな要因があって、こういう展開は例外なのだろうが、それにしても逆説的。
さて、カール・ローブという人は良くも悪くも面白い人物だ。
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k6/160613.htm