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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

愛川欽也のパックイン・ジャーナル。

今回は三時間拡大版。新年にも同じくスペシャルを放送するそうだから、やはり人気番組なんであろう。

田岡元帥

ほぼ二部構成で、最初は北朝鮮などの外交、後半は内政であった。
私はここで独演をする田岡俊次氏(田岡元帥)のいうことにほとんど賛成できないのだが(「田岡元帥」で検索してみてください。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20041211#p3とか)、田岡元帥が「(経済制裁で)北の弾道ミサイル攻撃(1,2発ではなく数百発だって)と、特殊部隊の侵攻・テロが在る」と明言したのはなんとも。
じゃあ有事法制反対論はやっぱり意味がなかった、ちゅうことになるわい。
ちなみに、弾道ミサイルが飛んできても日米安保条約の発動は無い、というのが田岡元帥閣下の前提であります。


猪瀬直樹

二部構成の後半には岩瀬達哉、猪瀬直樹が登場。「税金のムダ」を調べるツートップを読んだのは見事。
実は本人の意図とは別に、田岡元帥閣下も「公費天国」のスクープや情報公開キャンペーンの先駆け(と、自分で言っている)など、実は内政、財政のほうが向いているようなのだ。
今回も、かなり打てば響くがごとく猪瀬、岩瀬の指摘に好意的に反応していた。


そういえばちょっと笑うシーンがあって、ここの構成作家にして極めてレベルの低いコメンテーターである横尾氏が「国民負担率の各国比較」をフィリップで出して「日本は4割程度!たいへん高い」といったら猪瀬らが「比べれば低いじゃないか。無駄は多いけど、全体としての高い低いは別だ」とつっこまれてキンキンが「これは失敗だった」と認めてやんの。


道路公団

猪瀬直樹が、道路公団の社宅やハイカ会社の新ビル建設などのスクープを提示。新ビルは、大層な機密書類ではなく建設中の建物の工事現場で掛けている看板の施主名を提示した。
こういう部分でも、情報がつかめるのだ(そういえばさいたま市に、DSEが新社屋を建てているという噂を聞いたことがあったが)。

このブログで書こうと思って出し遅れ、PIJに先んじられることになったが(笑)、猪瀬直樹は例の道路公団民営推進委が空中分解した後も、委員に居座っているということで大きな批判を浴びたが、その後週刊文春「ニュースの考古学」で次々と上のような道路公団関連の裏を暴いていった。

その実績はたいへん評価できるし「推進委員の職権があるから、この事実を発掘できるんだ」というのにも説得力がある。櫻井よしこ屋山太郎の批判を浴びたが、そこから着実に巻き返しているといえるのではないか。
(もともとパックイン・ジャーナル自体が当時猪瀬直樹に批判的だった)

道路公団特殊法人は「官僚が利権をどう隠しているのか?」「それをどう暴いていくのか」という視点で見ると、一級のミステリーだよ。「このミステリーがすごい!」に「年金大崩壊」や「日本国の研究」入れてもいいかも。

自閉症

先週、田岡俊次氏は経済制裁を唱える人たちを「自閉症」に例えたのですが(このブログの先週分をご覧ください)、今回それに対してフォローや釈明、お詫びはなし。
これはうっかりスタッフが先週分を見逃した、聞き逃したわけではないです。
なぜなら小生がメールを送って指摘しているから(笑)。

なにかの連絡不備でも内部で無い限り、朝日ニュースター愛川欽也パックイン・ジャーナル」スタッフもしくは田岡氏は、自閉症という言葉を(ああいう文脈で。http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20041218#p2参照)使っても構わない、とみなしていると考えてよろしい。
で、私も別にとがめようとは思わん。それならそれでよし。(メールにも「謝れ」とかは書いてないよ)

チャンネル桜

12月は無料放送らしい。前書いたように、ラッシュ・リンボー的な、ハデにPIJとやりあうような「オピニオン」「立場」を打ち出したようなチャンネルは右左ともCSにあったほうがいいのだが、今日やっているトーク番組を見る限り西村裕幸氏のような少数の切れ者がいるものの、大多数は一山いくらの二流どころという感じ。
井尻千男なんて、朝まで生テレビ!でも、ぜんぜん光らなかった人だ。
日本世論の会の人」とやらは、ヘンな愛嬌、フラがあるが話は練られてない。
残念ながら、パックイン・ジャーナルにはまだ及びもつかない。



もし仮に提案するなら、正論・諸君とタイアップして、毎月1時間ぐらい宣伝を兼ねて内容を紹介するコーナーとかつくったらどうだろう。イッシュー選択や情報の点でも、まだ雑誌から学ぶことが多い。
あと、致命的な部分として価値中立で捨て置きゃいいことと、注目すべきことの仕分けがオールドタイプ過ぎる。これは結局カネ出す側が高齢者だからね。

金印

こういうトーク番組はオピニオン以外に、初出というかあまり知られていない「ファクト」の提示があるかも重要だ(PIJは曲がりなりにもある)。チャンネル桜トークはやはりその点でも点が低いが、ひとつだけ面白かったのは
「90年代に天皇が訪中したとき、中国政府は金印を天皇にプレゼントしようとしたが天皇は断った」てな話。だとしたら冊封体制魏志倭人伝の世界は生きているなあとブラックユーモアの笑いを引き起こしたのでした。

あと、「ブッシュは来日したとき、靖国神社参拝を希望した」というのは時々聞くけど、それ正式なニュース・ソースあるのかな?