新崎人生という人が、まれなタレント性としっかりした技術を持ったレスラーであることは論をまたないだろう。しかし、みちのく社長ということもあり、メジャーとの関係は薄れていったところだったから、彼に声を掛けストーリー・ラインに入れさせたハッスル鉛筆組の発想は素直に敬服に値する。
人生の最近の語録で、しょんぼりしたことがある。
全日東京ドームでの6人タッグでG馬場と絡んだ試合を振り返って、「あれが、私の選手生活のピークでした・・・」といったそうじゃない。
それは、かなしいセリフだ。もうひと花もふた花も咲かせてもらわないと。
結局、ハッスル・ハウスでも本編ハッスルでも試合はぜんぜん面白くないんだから、へんな一山いくらのキャラだけ選手を呼ぶのもアリだろうけど、実際にこのレベルの選手でコマをそろえて、ちゃんと試合への興味(”試合”そのものじゃないよ。”試合への興味”)を持たせる必要はあるよね。
でも、ある程度の選手だとまだ試合内容を1から10まで振付けるのはむつかしいのかも。
おまけに、みちのくプロレスは今、フリーレスラーでもそこそこの有名選手(つってもD東郷とかだよ)のギャラは払えないからリストラして若手を採用という縮小再生産っぷり。
東郷がいうには、「うちは今、いよいよやばいから」と頭を下げられたそうである。
大都市と地方では当初からハンデがあるとはいえ、大阪プロレスとは差が付いた・・・