彼が世界に築いた一潮流は、語るまでもあるまい。
知識、政策の精通性には劣るが、シンプルな原則論とわかりやすさで庶民的人気を持つ点もそういえば現職と似ているな。親父より、政治家としては似ている。
ジョーク好きについては、多くの新聞が取り上げているね。
暗殺未遂事件で病院に運び込まれたとき、手術担当医に「君が共和党員だと言ってくれよ」と、いう崖っぷちの状況で一世一代のジョークをとばしたことは有名だが、あとひとつの、これも有名なエピソードを。
手術も成功し退院したが、暗殺事件の余韻がまだ覚めやらぬ中。
地方の党大会で、レーガンが壇上にのぼり演説していたところ、会場の風船が破裂。会場は銃撃かと一瞬騒然とし、SPも血相を変えて壇上になだれ込んだ。そして風船の破裂と分かり、会場にもほっとした空気が流れたとき、レーガンが風船を指差してにやりと一言。
「やつは、またしくじった。」
会場は、暗殺未遂事件のトラウマを微塵もみせなかった大統領を大拍手でたたえたという。
黒岩徹「不思議な英語の国」より記憶による引用。
この本は大変な名著だが、今、手に入るだろうか。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9910012154
レーガンが「私は人生の終わりに向けた旅に出る」とアルツハイマーを米国民に公表した書簡もなかなか感動的なのだが、ネットで検索しても見つからなかった。だれか見つけられませんか?