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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

21日「TUF」の先行放送。キンボの日本初登場も、ランペイジの傍若無人も楽しみだ


NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )に転載、まとめた記事を適宜短縮して。

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■(UFC110の)1時間前に、TUF先行放送
4 /5(月)スタート [二] 毎週月曜深夜帯 ※2/21(日)第1話先行無料放送
#1 デカさが重要  2/21(日)午後5:00


 ・・・16名のヘビー級ファイターが2チームに分かれて、対抗戦を行う今シーズンの最大の見どころは、両チームのコーチを務めるラシャード・エバンスとクイントン“ランペイジ”ジャクソンの激しい舌戦。本家UFCでも因縁深いライバル同士の二人は、シーズンを通してことあるごとに衝突。UFC社長デイナ・ホワイトも二人の激しい敵対心が今シーズンの見どころと太鼓判を押す。
 (略)
 その他、ヘビー級対決となる今シーズンには、元NFL選手や、他の格闘技団体の元王者、さらにはストリート・ファイトの映像がYOU TUBEで話題を呼び、全米で爆発的人気となった選手など、強烈な個性の強者達がUFCとの正式契約を目指して真剣勝負を繰り広げる。

でさ、ここでコーチ役の声を当てる声優って有名なんだって。

<声優プロフィール>

その最大の見どころをさらにパワーアップさせるため、両コーチの吹替えに、スペシャルな声優を起用。どちらかというとクールにランペイジの言いがかりを受け流すエバンスには、ニコラス・ケイジの他に、沈黙シリーズでおなじみスティーヴン・セガールの吹替えを担当する大塚明夫氏。猪突猛進タイプで、いつもトラブルの原因を作る“ランペイジ”には、シュワルツェネッガーランボーシリーズのシルヴェスター・スタローンといった肉体派俳優の吹替えの第一人者の玄田哲章氏。セガールシュワルツェネッガーというスペシャルな対決が、本シーズンで実現する!?

大塚明夫(おおつかあきお)
スティーヴン・セガールアントニオ・バンデラスニコラス・ケイジといったメジャーな俳優の吹き替えを担当。
[主な作品]「沈黙」シリーズ「スパイキッズ」シリーズ『ザ・ロック』ほか

玄田哲章(げんだてっしょう)
シルヴェスター・スタローンアーノルド・シュワルツェネッガーといった鍛え抜かれた体を持つ俳優の吹き替えが多い。
[主な作品]「ターミネーター」シリーズ『プレデター』『クリフ・ハンガー』ほか

気にしたことなかったけど、要は玄田って人が「えいどりあーん」と叫んだってことかね。


http://blog.livedoor.jp/mma_com/archives/794689.html
経由で、TUF声優の話が
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000275.000001355.html

――格闘技はお好きですか?

玄田 僕はもともとプロレスが好きで、よく会場に行って、声が枯れるほど応援してましたね(苦笑)。


――今回の第1話でも、試合シーンでランペイジが自分のチームの選手に指示や声援を大声で送り続けるシーンがあって、本当に試合場で叫んでるみたいに感情がこもってるなあと感じましたが、やはりお好きだったんですね(笑)。

玄田 ええ、もう仕事だと忘れるくらい入れ込んで叫んでましたから、終わったら疲れちゃいましたねえ(苦笑)。


――大塚さんは?

大塚 総合格闘技ではミルコ・クロコップが大好きですね。僕も学生時代に空手をやってたんですけど、ミルコのあの居合抜きのようなハイキックは、本当に凄いですよね。

理解のある声優さんでよかったですわ。

で、、まずは再度再度の再紹介。2004年の文章。

キンボ・スライスがネットと紙を含め、日本語で初登場した文章(と断言していいだろう)
http://hinerin.blogspot.com/2004/11/mma.html
■英語MMAネット界を乗っ取った戦い

・・・・最初に話題になったのは黒人ストリートファイターキンボ・スライスの このV。
(※転載もとの文章ではリンクがあった)
見れば分かるよーに、(双方の仲間達によって仲介された)裏庭ベアナックルファイト。ひげもじゃの方のキンボが、相手を何度もぶちのめしている。よく知らんがこのキンボは、賞金をかけてこの種の試合?によく出かけてゆくとか。で、これがなかなか見事なぶちのめしぶりなので、「キンボはタンクより強いんじゃないか?」「ヒクソンと戦ったらどうなるか?」 (こんなん作った奴も)みたいな話題が沸騰。


で、そのうち「キンボの仲間達が実際に賞金次第ではMMAファイターと戦ってもいいと言っている」みたいな話がでてきて、たいていこーゆーのはガセなんだけど今回はそうじゃなくて・・・・・・

この文章を読まずにキンボ・スライスを見よう論じようというのはお笑いマンガ道場を見ずに川島なお美を論じようというようなものだ

ランペイジ

ランペイジのPRIDE離脱   の噂に関して http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050702#p1

ランペイジの過去と未来・後編  http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050703#p1

ランペイジ論・完結編  http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050705#p1

■クイントン・ランペイジ・ジャクソン「ホームレスと宣伝されたのは恥ずかしかった」(GONKAKU
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070925#p1


これは読まなくても正直問題ない(笑)が・・・ランペイジが生来の頭のよさ、表現力を持ちつつ、反逆性というかヒネクレた感性というか、要は「問題児」の素質をたっぷり持っているということ。「キリスト教信仰に目覚めた」という報道はどうなったのか(笑)。付け焼刃で元に戻ったのか、信仰を持ちつつも問題行動は変わらないのか。

ミノワマンが賞金1000万円をDREAMからもらったんだそうな・・・ははは、夢があっていいじゃないか

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20100219-00000027-spnavi-fight.html

一方、ミノワマンの偉業を称えるベルトと優勝賞金などに関して、DREAM側は一切用意せず。そこで有志が集い、ゆでたまご嶋田先生デザインによるチャンピオンベルト(超人オリンピックのロゴ入り)が作製され、この日のパーティーミノワマンに贈呈された。
 また、ベルトももらえないミノワマンを不憫に思ったファンの小学3年生の女の子が、手作りのベルトとバレンタインチョコをプレゼント。この愛情がこもった贈り物に「ベルトも大変うれしいですし、チョコレートも今年初めていただきました」と感無量の表情を浮かべ、この日ミノワマンはかけがえのないベルト2本を手に入れたのだった。

 さらにサプライズとして、FEGからはなんと優勝賞金1000万円が贈呈。「ベルトとか賞金とか、お気持ちだけで十分だったのに、まさか賞金まであるとは思いませんでした」。ちなみに、あまりに突然の賞金ゲットだったため、使い道はまったく思い浮かばないとのことだ。

うん、賞金1000万円か、よかったねぇ。


http://www.alz.jp/221b/aozora/there_is_a_santa_claus.html

「こんにちは、しんぶんのおじさん。
 わたしは八さいのおんなのこです。じつは、ともだちがミノワマンにわたった賞金はないというのです。パパは、わからないことがあったら東スポ、というので、ほんとうのことをおしえてください。賞金をミノワマンはもらえたのですか?」


 ヴァージニア、それは友だちの方がまちがっているよ。きっと、何でもうたがいたがる年ごろで、見たことがないと、信じられないんだね。自分のわかることだけが、ぜんぶだと思ってるんだろう。でもね、ヴァージニア、大人でも子どもでも、ぜんぶがわかるわけじゃない。この広いうちゅうでは、にんげんって小さな小さなものなんだ。ぼくたちには、この世界のほんの少しのことしかわからないし、ほんとのことをぜんぶわかろうとするには、まだまだなんだ。
 じつはね、ヴァージニア、ミノワマンへの賞金はあるんだ。愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように、賞金もちゃんとあるし、賞金もベルトも、ぼくらにかがやきをあたえてくれる。もし賞金がなかったら、ものすごくさみしい世の中になってしまう。

そう、賞金はぼくらの、みんなの心にある。ハッスルのギャラだってみんなの心の中にあると思う。たぶん。

深海に王(せんすいキング)あり、名をマッコウクジラという・・・そしてこの歌を聴け!

http://d.hatena.ne.jp/semi_colon/20100217/p1
ニュートリノ検出しようと海底調べたらクジラだらけだった
このエントリーに現在、270以上のブックマークをつけるはてなも捨てたもんじゃない。

さて、ニュートリノ地中海観測所(NEMO)は、その名の通り、地中海をでっかい検出プールと見立ててニュートリノ観測しようと研究…・・・「水中では光よりも音のほうが遠くまで伝わるよね」と考え、衝突を光としてではなく、音波で検出してみようと研究を始めた。

当初物理学者Riccobeneは「深海になるほどノイズ(背景音)は少ないんじゃね」と考えていた。でも海洋生物学者Pavanに言わせると「いやあ結構ノイズありますよ」ということだったので、ほいじゃひとまずノイズがどんなもんかデータ採ってみますかと相成った。

そしたらPavanが思っている以上にマッコウクジラの声だらけだった。・・・(略)・・・これまでの調査ってのはほとんどが海面近くのもので、今回初めて深度2000メートル*1を調べてみたら、調査した期間の半分*2でマッコウクジラのクリック音が聞こえた。思っていたよりかなり多くのクジラが実は地中海深海にいるのではないかと示唆された。

としたら、わたしの仕事としては、以前コメント欄で紹介してもらったこの歌を広めることだろう
D

どかんと潮吹く
でかい頭にゃ 油がたんと詰まってる
マッコウクジラは せんすいキング
頭の油を 使う 
アイス脳油 あぶら 固めてもぐる
ホット脳油  あぶら 溶かして浮上

だれもゆけない 海の底へあいつはゆくのさ
だれもゆけない 海の底へもぐってゆくのさ
あの頭でーー
(略)

世界中の 海の中に あいつはいるのさ
世界中の 海の中に もぐっていくのさ
あの頭でー

元に書いた記事はこれ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090118
■名曲「マッコウクジラはせんすいキング」を讃える。

NHKむしまるQ ソングコレクション [DVD]

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ふつうはこういう場合、音楽だからCDでいい、と考えるんだが、あのクジラの絵柄を見るとDVDもほしくなるな・・・


だれもゆけない 海の底へあいつはゆくのさ」という一節は、他と隔絶した能力を天から与えられたものが持つ孤独と、それでもその力を生かそうとする矜持が感じられ、今行われている冬季五輪(見てないけど)などに出ている天才アスリートと重ね合わせて考えると興味深い。クジラと重ね合わされるアスリートの気持ちは知らないが。
歌うと、ちょっと涙する。

マッコウクジラを語ったらその永遠のライバル・ダイオウイカにも触れざるを得ないが

ブログ内検索をもって替えさせていただきたい。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/searchdiary?word=%A5%C0%A5%A4%A5%AA%A5%A6%A5%A4%A5%AB

”科学的”(を自認する)調査結果と、良識・慣習・人権思想の距離・・・性愛編(「レイプ遺伝子」なる奇説)

以前から、「医学的・科学的な事実(仮説含む)が、良識や人権思想からかけ離れた場合のあれこれ」、というのについて興味を持っているという話をここではさせていただいている。
その例として、スポーツに向いた遺伝子とか、特定の人種間の、スポーツ的才能に優劣はあるか?などについていろいろと書いてきた。


実はもっとこれに関する問題が続々と出てくるのは結婚や家族、そして「性愛」に関しての研究。
なぜなら、もともと家族や性というのはどう考えても人間が社会を作る前から存在していたものであり、そしてとにかく、あまりにも多種多様すぎる。こんなものを「民法」とかを筆頭に、法や制度に組み込んだら、例外がぞろぞろ出てくるに決まっているのだ。その無理は承知のことであったろうけど。
2、3が最近のホットエントリにあったのでまとめておこう。

http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20100211/p1
http://d.hatena.ne.jp/steel_eel/20090316/1237182165
http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2009-07-12

http://d.hatena.ne.jp/font-da/20100217/1266399298
http://sociologbook.net/sb.cgi?eid=463


で、「えーちょっとまてやーおい、『科学的に研究した結果の仮説です』といってもそれが結論じゃ袋叩きやでーおい」と思ったきっかけが、上のリンクエントリでも触れられている、日本版では昨年9月ぐらいの「ニューズウィーク」で紹介された記事でした。
http://www.fujisan.co.jp/Product/5766/b/250424/?ncp=1

ニューズウィーク日本版 Newsweek Japanのバックナンバー
2009/08/26発売号 (2009/09/02号)
2009/09/02号「沈みゆく日本」


【レイプも浮気も遺伝子のせい?】
進化心理学 男の身勝手な行動を読み解いた学説に新たな逆風が吹いている

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 9/2号 [雑誌]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2009年 9/2号 [雑誌]


たぶん、http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2009-07-12 で紹介されているものとほぼ内容が一致しているので、この7月の英語版記事がやや遅れて9月の日本版に掲載されたのだろう。
英語を十分にたしなむ人は、日本版を買わなくても
http://www.newsweek.com/id/202789
で元記事が読めるね。

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Why Do We Rape, Kill and Sleep Around?

The fault, dear Darwin, lies not in our ancestors, but in ourselves.
Illustration by Peter Oumanski for Newsweek
By Sharon Begley | NEWSWEEK
Published Jun 20, 2009
From the magazine issue dated Jun 29, 2009


(上のリンク先での翻訳)
 この春ニュー・メキシコ大学に集まった科学者の間ではレイプの話題でもちきりだった。出席していた教授の一人、生物学者のランディ・ソーンヒルが、共同著者の一人として、『レイプの博物学:性の強制の生物学的基盤』を出版したばかりであったからであり、その本はレイプが(進化生物学の言葉で言えば)一つの適応であって、その形質が遺伝子によってコード化され、その遺伝子を所有するものにはアドバンテージが与えられる、と主張しているからであった。10 万年前の更新世末期にさかのぼってみると、レイプ遺伝子をもっている男性は、レイプ遺伝子をもっていない男性に対して、繁殖の点でも進化の点でも優位性をもっていたというのである。それらの男性は、望む相手と子供を作っただけでなく、望まない相手とも子供を作ることによって、より多くの子孫(それらもレイプ遺伝子をもっている)をもつようになり、それらの子孫も、同様に、レイプ遺伝子をもたないヒトよりも生き延び子孫を多く残す確率が高かっただろうし、そしてこのプロセスがn世代くり返されて、今のわれわれが・・・・・


えーー、ええええのえ、だ。
当然論文の研究者も、それを紹介した記事の著者も、それを紹介したブロガーも(笑)「だからそれを肯定する」なんてひとことも言っておらんけんね。
ただ、自分がこの研究者の立場だったら、仮にデータがそろっていたとしても、政治的にちゅうちょした可能性を否定しない。
これが超ドレッドノート級の「良識に反する科学的仮説」の見本だ。神棚に飾りたいような見本だ。


といっても、逆に世が世なら、また場所が場所なら、別のリンクの「同性愛者は一族を助けるから、集団の遺伝子維持を助ける」といった研究のほうが良識に反するものとされていたかもしれない。
ことほどさように難しいものだ。暗黒面に落ちると竹内久美子になるし(笑)。


むかし、UWFインターという団体がだ(笑)、「許せないと思う相手は追放するのではなくリングで倒せばいいではないか」と称して新日本やSWSを追放された北尾光司を団体に呼んだことがあったが、それと同じように(一緒にすんなよ)、なんとか遺伝子も一族内ヘルパー云々も、異議がある(「許せない」ではない。「事実と違う」部分だ)ならそれを論文、反対研究の形で相手をKOする必要がある。


上のニューズウィークでは人類学者のキム・ヒルによる反論・反証があるのだが、この論法がまたなんちゅうか。

・・・もし被害者の夫や他の親戚がレイプ犯を殺すならば、レイプをすることで適応ポイントは失われる。また、もし母親がレイプによって生まれた子供の養育を拒んだり、レイプ犯として知られる(小さい狩猟採集の部族では、レイプやレイプ犯は皆が知っていることである)ために、レイプ犯が食料を見つけるのを他者が手助けしてくれる可能性は低くなるならば、レイプ犯は適応ポイントを失う。

「親や親戚に犯人は殺されたり、それで生まれた子供は養育を放棄されるから進化上、そういう性質はマイナス」
・・・うーむ反論まで「良識に反する仮説」のカテゴリーに入るとは思わなかった。


あと、日本版の後半部分には
「遺伝子も、社会ができてから短い歴史(数千年単位?)で十分変わり得ると分かってきた」といった記述があった記憶が。あとで探します。

この話、その後こういう記事に続く。

「モテと遺伝と国民性」…NHK番組、さりげなく「タブー中のタブー」に触れてるんだが! - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120807/p2