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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

コールマン元妻は離婚後,娘2人に「パパは負け犬よ」と吹き込んでるという話(kamipro)

ようやくkamiproを読み始めた。

三沢光晴急逝を受けたプロレス特集、とくに「レスラー」に絡んだ話にも触れたい点が多数あるが、一番面白かったのは、石井慧フィル・バローニ(2人は仲良くなり、いまやフィルの家にイシイはホームステイ中)の対談である。フィルは試合での来日予定もないし、石井のデビューもまだ決まっていない、本来なら「無印」な記事なのだが、かなり巻頭に持ってきてるのは聞いた内容に手ごたえを感じてのものだろうし、実際に面白かった。
もともと「筋肉三兄弟」のしゃべりにはなぜかハズレが無いのだ。
そして石井が付き合い始めた新鮮な目で、彼や彼らの愉快な言動を報告しているのもいい。

・フィルから石井へのアドバイス
キクタみたいな、つまらない寝技で抑え込むのはやめろ」

※その固有名詞の出し方がナイスだよ、ブラザー。ちなみにフィルにとってはアオキもキタオカも「つまらない寝技」扱い

・フィルから石井へのアドバイス
「おまえは腕が太いんだから、アピールするためにノースリーブを着ろ」→石井は自分のTシャツの袖をすべてはさみで切る(笑)

※プロレスラー的な発想だねえ。見た目を気にするのはたいへんいいこと

・二人のストイック生活
フィル「俺は怠け者ですぐビール飲んだり、ジャンクフード食ったり、練習サボったりするが、イシイはストイックだから、一緒にいてすごく自分のためになる」
石井「いや、自分は柔道時代の癖で『練習やるか?』にNOと言えなかったんです。最近はNOと言えるようになったし『チキンと卵の白身だけじゃなく、たまにはビーフ食べたい』ともいえるようになった」
フィル「俺も石井が、時々練習がつらいと聞いてほっとした」

※いかにも、アメリカ人のうちにホームスティした日本人の典型だねぇ。こういうことはどこにも、ままありそうだ。

コールマン哀歌

さて、UFC100のWOWOW放送では残念ながら未放送に終わったが、マーク・コールマンがイキのいい若手ステファン・ボナーに勝利した。
バローニは例によってセコンドで大騒ぎしてたそうだ。
フィルいわく

昨日はコールマンにとって負けられない試合だったんだ。彼はあの歳だし、前回のマウリシオ・ショーグン戦に負けているから、今回負ければ契約を切られる可能性があった。でも、切られたってヤツは、サラリーマン生活を送ったことがないから仕事が無い。(略)
だから今回は練習でも「勝つぞ!」じゃなくて

「ノー・モア・ナイン・トゥ・ファイブ!」(9時から5時までの仕事=サラリーマンなんてご免だぜ)って言って盛り上げたんだ。


ノー・モア・ナイン・トゥ・ファイブ。
いい言葉です。俺も言ってみたいものよ。つうかファイブで帰してください(涙)。

んで、タイトルの話だが、フィルがいうには

前のワイフは娘に「あなたの父親はダメな男だ」って教えているんで、コールマンは娘に嫌われるのがさびしくて仕方がないんだ。

と。

試合に勝った後、コールマンはロッカールームに戻ってすぐ「俺はルーザーじゃない。お父さん、勝ったぞ!」って娘に電話してたよ。コールマンは「俺は負け犬じゃない」と娘に証明したんだ。

とフィルは涙ぐみながら語ったという。

フィルはまた「ロッキー5」だよ!と言っているが、後半で特集されている「レスラー」にこそむしろ当てはまる部分も多いのではないか。


しかし、いい話ではあるが、コールマンの元奥さんがひどい女性であるかというとまた別で、フィル自身が「コールマンはPRIDE参戦時に、日本人の彼女がいた」とか暴露しているしな。
実はゴン格でも、コールマンをテーマに巻頭コラムを高島学氏が書いている。

「夜は長し、酔おうよ、オヤジ」と題されたそのコラムでは11年前に日本で会ったとき「子どもができる。本当は結婚なんかしたくないんだ」とか愚痴っていたと書いている。離婚は「泥沼状態」だったとも。
だけどゴン格によると、彼女が経済的に困窮している今、ふたたびコールマンと彼女は同居しているそうな。
また、よりが戻るかもしれない。
よりを戻しつつ「パパは負け犬よ」といい続けてるのかもしれない。


それに望んでいなかったであろうこどもを、結果的に今はオヤジは溺愛している。
これもまた、どこにでもあり得る、夫婦と家族のひとつの光景なのかもしれない。



ごめん今テキトーにまとめた。
あと、本人が無計画だったのかもしれないけど、PRIDE常連で元GP王者であっても、貯金で暮らしていくような生活は送れないんだねぇ・・・

ちょっと思い出した漫画

こっちの場合は「ちゃんとした社会人もできる人」があえて・・・という話ではあるが(笑)
ja.wikipedia.org

2024年追記、この「男の自画像」はいま、1冊数十円で電子書籍化。大変いい作品です、一読を

クマクマンボが選んだ「6月のベストバウト」がものすごい件

ゴン格の毎回企画「月間こだわりバウト」で、熊久保英幸氏が選んだ(?)ベストバウト

ある意味夢のカードだよ!長州力の弟子対決だよ!中西政権が始まるぞ!

まあ、単純な誤植(うちのブログだってタイプミスは山ほどある)なんだろうが、責任者には「おめえはそれでいいや」と言ってあげたい次第。

青木真也や、<K-1・DREAM関係>をめぐるリング・ポリティックスが面白くなってきたかもれない

話題を呼んでいる
http://www.kamipro.com/blog/?id=1248792034
であります。
FEG谷川貞治的視点から見れば、この前の青木真也vsシャオリン戦は不合格であり、ペトロシアンやブアーカオのように「ないがしろにしたくなる」「勇気なんかもらえない」試合だったと。そういう判断はそれでよくわかるのだよね。
それが内部のポリティカル・ゲームにつながっていくのか。
そこは、そうなったら面白いんだけども(笑)、そうでないかもしれない。というのは今回の”青木たたき”?は単にノーてんきな谷川流の判断からすりゃ「こりゃダメだ」になるのも自然だし、単にそれだけで終わっちゃうかもしれない。
今度いい試合すれば「青木くん良かったよ〜」になるだけかもしれないわけで。


と、ゆーか。むしろこの程度(K-1携帯サイト)のようなことは旧DSEkamiproがやってきたわけで(笑)。秋山成勲だってFEGの契約選手だったわけだし、「身内の選手にそんなこと言うか?」「内部対立をネタにするか?」的ギリギリ感は、むしろ佐藤大輔氏を筆頭にしたそちらのお家芸だったような気がするのだが。


kamiproについて興味ある点がもう一点。
青木vsシャオリンと川尻vs魔裟斗は、基本的にベクトルがすっごく正反対ですよね。
相手の得意分野に踏み込んで、結果的にKO負けされようとド派手な、完全決着を見せる試合
相手の苦手分野をチクチクとついて、ポイントを稼ぎまくって完封する試合。


137号のkamiproは見開きキャッチコピーで


魔裟斗vs川尻に鳥肌立った!

俺たちは”決闘”が見たい!!
競技性や視聴率なんかに縛られてたまるか!」

と、魔裟斗vs川尻を全面肯定した。すると、自然な流れとしては「青木vsシャオリンはペケ!」になる。
しかし、単純ならざるさまざまな視点を提示すれば、魔裟斗vs川尻も、青木vsシャオリンも両方肯定することはできるかもしれない。
そういう論理と情念のサーカス、見せてもらえればこっちも楽しい。
実は既に発売されているkamiproスペシャルのほうはまだ買えてない。こちらは表紙に

「だからアオキは嫌われる」

とうたった。当然、逆説的な意味だろう。そのへんがどういう風になっているか、興味と期待を持ちつつ後日購入します。

ちっと余談

冒頭に紹介したkamiproコラムでは

FEGからすれば視聴率獲得が目下の命題であるため

とあるが、この「命題」については
http://www.ittsy.net/academy/instructor/atsushi2_3.htm
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?stype=0&ei=UTF-8&dtype=0&p=%E5%91%BD%E9%A1%8C
参照のこと。

「モハメド・アリvsジョー・フレイジャー」ドキュメントの再紹介

NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

2009年07月29日

【ボクシング / キック系】 「アリvsフレージャー」舞台裏描くドキュメントの紹介 < Gryphon


http://d.hatena.ne.jp/maroon_lance/20090719/1247976824


モハメド・アリジョー・フレージャーの第三戦”スリラー・イン・マニラ”を、フレージャーサイドから描いた傑作ドキュメンタリ」がリンク先のブログで紹介されています。
(おそらく最近NHKのBS-Hiで放送されたもの)


フレイジャーは当初、アリを尊敬し徴兵拒否問題などでも協力していた
・だがアリは復権すると「フレイジャーは黒人の裏切り者」「白人の手先、アンクル・トムだ」と口撃。

・アリは初対決は敗れたが、その後王者として、再びマニラでフレイジャーを迎え撃ちます。アリは今度は、彼を「ゴリラ」と罵倒し・・・


同じ作品を紹介した別のエントリを、このブログでは
■[格闘技]格闘技における「煽り」「挑発」を考えるリンク集
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090709#p1


としてまとめた。
ひとつ、今回の詳しい紹介であらためて思ったのは「俺は差別や社会の不正と勇敢に闘う側」「あいつは闘わずに、体制に媚びているやつ」というレッテルも、使いようによってはかつての「非国民」のような効果を発揮するのだということだ。

さんざん言い古された話だが、両極端は相通じる。

予告・明日から時事・読書・漫画のほうを多めに書く

ここ数日も、格闘技のことは軽めに書いて、時事ネタを書いていこうと思いつつ、最初のエントリが長くなりすぎて・・・の繰り返しだった。NHBニュースへのリンク反映のこともあり、どうしても巻頭はそちらのテーマにしなければならないのだが、それにしても明日からは当分非格闘技関係に集中する。
「これを書いておこう」という資料、本、切抜きはPC前においているのだが、積みあがってしょうがないんだよ(笑)