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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

輪島大士の「卒論に名前だけ書いた」はひどいデマ!「名前だけは入試のほうだよ」(本人談)

こうきて、こうきて、こうなりました




で、輪島に繋がる。


この輪島の話は、亡きうちの父親が喜んで語ってた話で(笑)
1ページ目に「卒業論文
めくる(ペラッ)
2ページ目に「輪島大士
めくる(ペラッ)
3ページ目に「終わり」


…これで卒業できたんだぞ!!を、身振り手振りを交えた仕方話で、よく語っていた(笑)


だが!
これはひどいデマだった! 真相は・・・こうです!!

encount.press

第54代横綱にしてプロレスラー「黄金の左」輪島大士さんの「人たらし伝説」【連載vol.64】

引退後には、輪島さんの華麗な人脈を頼って「輪島の対談シリーズ」をスタートしました。プロ野球、プロゴルフ、プロボクシング、芸能界、財界…超一流の人たちとの楽しいひととき。食通だった輪島さんが選んだ対談場所の食事も最高でした。

「キャットフードを食べたって、本当なの?」
「ああ、冷蔵庫にあった缶詰を食べると、ツナ缶のようでおいしかった。でも、よく見たら、猫の絵が描いてあった」
「卒論は名前だけ書いたって?」
名前だけは入試のときだよ。卒論は少し書いたよ」

 なんとも失礼な質問にもまじめに答えてくれましたね。

輪島の卒論「名前だけ」伝説の真偽


余談だが、言い間違えも横綱級で

「トレーニングパートナーをトレーニンウエア」「コレクトコールをコレステロールと、言い切っていた輪島さん。とことんマイペースだったが、その気配りも横綱級で、「憎めない人、優しい人だった」で、皆さんが声をそろえる。輪島さんを思い浮かべると「笑みの花畑」が満開になります。

こんな言い間違いも


輪島の雄姿は(架空だが)バンバン・ビガロと対決したプロレス・スターウォーズで。10巻の表紙

またはプロレス地獄変で。
「オッとおふたりサン! 今日の試合控えめに頼むゼ!」

輪島 プロレス地獄変


運動部優遇の採点を!という話や圧力は戦前からあり、福田恆存はそれで学校(旧掛川中)を追い出されたという。

m-dojo.hatenadiary.com

福田恆存没の1994年に雑誌「正論」で兼子昭一郎が書いた「”現在の名工福田恆存の孤独」には面白い話が載っている。

前の勤務校、旧掛川中学は野球が強く、甲子園出場という夢の実現がほの見えてきたとき、全校、全町期待の星とされた生徒に零点をつけてしまった。白紙答案を提出されたからである。校長に呼ばれて詰問された。「零点とはどういうことか。出席点というものがあるだろう」
福田は答えた。「それも考えたのですが、授業中にボールをひねくり回しているだけで、まったく教科書を見ていないんです」
この時の校長との意見対立がどのような結末になったか、福田は覚えていないが、その後にもう一度、同じような事件が起きた。藤枝小学校から有能な投手が藤枝中を受験したが、どんなに甘い点をつけても合格ラインに入れられない。しかし野球のために入れなければならない。及落会議で福田は反対意見を述べた。
「この子を入れると、当然受かるはずの最低得点者一人を落とさねばなりません。学業をおろそかにして野球しかしない者を救えとおっしゃるのですか。」これに校長が答えた。
「これは校長の意思である。どうしても君が嫌だというなら、辞めてもらうしかない」
こうして福田は掛中を退職することになった。
おそらく最後の授業の時と思われるが、受け持ちクラスの生徒に「なぜ辞めるのですか」と聞かれ、それには答えず、2、3時間かけて「坊つちやん」を読んで聞かせた。

うむ。最後のシーンは目に浮かぶようだな。硬骨の教師が上層部や親の圧力で退職に追い込まれ、最後の授業で生徒に語る代わりに「坊ちゃん」を朗読して去っていく・・・なんか、ドラマとかライトノベルとかでもこのシーン、イタダキしてもいいのではないか。あまりにもかっこいい、この前書いた「人類の星の時間」である<<。