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或る地方書店会長の訃報。その書店名は「まんが道」に……


【訃報】吉岡隆一郎氏81歳(文苑堂書店取締役会長)

| 文苑堂書店, 訃報
2024年10月28日
 吉岡隆一郎氏81歳(よしおか・りゅういちろう=文苑堂書店取締役会長) 10月25日に病気療養中のところ死去。通夜は10月28日19時から、葬儀は10月29日11時から、富山県高岡市下黒田1678の(略)


【訃報】吉岡隆一郎氏81歳(文苑堂書店取締役会長) - The Bunka News デジタル


「顔は似ていなかった」は、ここで記録しておかないといけない貴重な歴史証言(笑)


おいらは、同時代証言である矢口高雄…藤子両人は冨山、矢口は秋田だが、その自伝漫画を思い出した。

しかし、いま思えば、戦後まだ5年目で、秋田県の田舎町の書店にさえ「漫画少年」雑誌が届く、という出版流通の立て直しは、やはり驚愕せねばいけないと思う。そして、それを「20キロ」遠方から買いに来る少年の情熱も。今、ネットを通じて、会員なら地球の裏側でもリアルタイムで漫画の最新回が読める時代。紙の本もアマゾンでぽちりとやれば家まで届く時代。リアルな書店が次々と消えていく時代… そんな時代だからこそ、かつての出版流通が今から見ればとんでもなく不便であるのと同様に、「その時代にそこまでできていた」ことをフェアに評価したいものだ。


それを支えていたのは「需要」でもある。
朝ドラ「エール」でも描かれる終戦後の闇市だが、ここでも出版物、特に漫画は…(後略)
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そりゃ地元の出身者が、自分の業界である出版界で世界的な超有名人になり、しかもその人の作品に自分の店の名前が出てくる…なんてなったらとてもうれしく、お店を挙げてそれに乗っかろうというのは感情的にもビジネス的にも正解なのだが、それでも漫画文化自体を担わんという自負や応援心は感じられる。今回検索して、同社は富山県高岡市に、地方都市にはやや不釣り合いな(失礼)漫画サブカル専門書店を持っていると知った。

文苑堂書店本郷店+コミック館【富山の書店】

@bunendo_hongo
富山県富山市の書店、文苑堂書店本郷店です。

コミック・同人誌・ラノベ・攻略本は2階コミック館!
北陸初の「とらのあな出張所」
自由に使える創作室あります。

【営業時間】9:00~22:00
年中無休(年末年始時短営業)

TEL:076-422-0552
富山県富山市本郷新20-8
https://x.com/bunendo_hongo


実際、漫画でも小説でも、かつての地方書店は、それが好きな人たちを、後押ししてくれる梁山泊だった。

まんが道 文苑堂書店
僕の手塚治虫 矢口高雄に、手塚にファンレターを出せと煽る書店主

いまはその、リアル書店の未来はどうなるかわからない…だけど、電子書籍でダイレクトにぽちり、であっても、何かの形で精神は受け継がれていくと信じる。