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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「テレパシー」がTBSドラマの小道具になる時点でSFの復権じゃん。浸透と拡散じゃん、応援します(見ないけど)

2024年1月スタート! 火曜ドラマ

『Eye Love You』

主演・二階堂ふみ
×
人気沸騰中!韓国ライジングスター俳優
日本初進出のチェ・ジョンヒョプ

民放GP帯連続ドラマ史上初!!
ヒロインの相手役に韓国人俳優を迎えて送る
オリジナル脚本のラブストーリー

心の声が聞こえるテレパスを持つ主人公が
超ストレートな年下の韓国人男性と恋に落ちる!
もどかしくも明るいファンタジック・ラブストーリー!
www.tbs.co.jp

あの、まあそのなんだ、いろんな雰囲気とか総合的に判断して「NOT FOR ME」のオーラを噴出させているので、たぶん1秒も見ないと思うんですけどね…

でもですよ、主人公が
・心の声が聞こえるテレパス
というだけで、つまりこれはSFじゃないですか!!それもたぶん(全く雰囲気だけで決めつけるが)「すこし・ふしぎ」じゃないですか。




ぶっちゃけ、テレパスが「心の声が聞こえる」ことを「悩み」として抱える、
そこに、そうなってしまうと通常通りに物事が進まないであろう「恋愛」がテーマになる……というだけで、すこし・ふしぎ界隈にしかいない当方だって
「あー、あの作品やこの作品でモチーフになったネタだね」とは思うのですよ。


テレパシーがテーマの作品
テレパシーがテーマの作品

しかし!そもそも「テレパシー」ということばってさ、学校じゃ習わないじゃん。
でも、一般視聴者がどこかで啓蒙されて、知ってる前提でこういうドラマも作られるわけじゃん。

なんというか、その分厚さ、
その一般化自体が嬉しいのです。

SFの浸透と拡散なのです。
この言葉を使う時点で老害なのです。


ちなみに、そういう感じで「テレパシーを使える超能力者が、軽い人間不信やニヒリズムに陥ってる」
それを打破してくれるのが「裏表のない率直な性格(や、そういう教育)」というパターンも、ぶっちゃけ「あるある」でさ。

テレパシーを描く作品


絶対可憐チルドレン」でも、遺留物などから他人の心を”否応なく”感じ取ってしまうサイコメトラーの紫穂に疎外感や不信感を抱かせないため、母親は自らを「本音と建て前の乖離の無いストレートな言動」を意識的に心がけるようになった。その結果。

テレパシーを描く作品 絶対可憐チルドレン、紫穂の母親

家族
警察庁長官の父親と母親がいる。父親は厳格で捜査の為なら娘に凄惨な現場を透視させるのもやむなしと考えているが、冷酷なわけではなく娘との信頼関係は築けている。母親は紫穂の幼少時、接する経験不足からノイローゼ寸前まで追い詰められていたが、隠し事をしないよう努力した結果、何事も全て本音で話す裏表のない人になってしまった。
B.A.B.E.L. - Wikipedia

このへんなんか、すこし・ふしぎから出でて深い人間存在を考察する面白い思考実験で、こういうような話をドラマでも期待したいところ。

テレパシーが出てくる漫画

この類似パターンは「サトラレ」にも登場した。



で、主人公の相手が韓国人俳優かつ韓国人留学生の設定とのことだが、おそらく、「思考が外国語だとわからない」というギミックが使われる…のかな?
一方でSFには「普通は外国語の壁があるが、テレパスはその言葉を超えたレベルで意識を疎通させるので、異なる外国語もわかる」みたいな設定も多い。そっちなんだろうか。
見ればわかるだろ、というご意見はうけたまわりますが……


あるいは韓国ということで、ひょっとして、その超能力をわがものにせんとする日韓にまたがる陰謀……満州以来の士官学校人脈……地下鉄利権…東声会………黒幕の”妖怪”……とかが登場し、そこに「テレパシーの軍事利用」とかが絡む、そういうことで韓国人留学生と日本人女性のバディなのかもしれない(見てないから想像は自由!!)。ひょっとして牛をも殺す空手家も、こんご登場?



そんなわけで「テレパシーが登場する、恋愛ドラマ」というだけでちょっとはしゃいでしまった、縁がないことは100%雰囲気でわかるのにさ(笑)



ちなみにこのへんの問いは「エルフやドワーフや勇者の概念を知らない人に葬送のフリーレンを面白がらせることはできるか」みたいな最近の話題に、このブログでつなげていくかもしれない。