「わたしの怒りは 頂点に達した! ファンのみなさんに ハッキリ申し上げておくが、わたしは正統派の技の相撲を愛するにせよ、ルール無用のケンカの方が むしろ地上の誰にも負けぬ自信がある!たとえば手足を折る気になれば…どんな相手でも 一瞬に折ってみせる!(照ノ富士(談))」
…などというのはプロレススーパースター列伝の猪木の談話(もちろん梶原一騎の創作です)の改変だが……
【3場所ぶり復帰の横綱に新小結が挑む】#照ノ富士 - #宇良
— NHK大相撲(公式) (@NhkSumo) January 14, 2024
大相撲初場所 初日
十両・幕内の全取組
結果と動画はこちら👇 https://t.co/KljJSwfxM9#sumo pic.twitter.com/AACwwcznSK
<)">
冒頭のパロディは二回目。昨年夏場所以来。
解説陣いわく「普通の力士なら…宇良でなかったら、折れていましたね」。
そう、宇良は抜群の柔軟性とトリッキーな千の技を誇る、アマレスで鳴らした猛者!!
だが…故ルー・テーズはいう!
「フッカーは、シュートとは違う。グッドレスラーはシュートと言ってもいいが、それは関節をいつでも、どこでも極められる『フッカー』には及ばぬのだ!!」
2024年、大相撲初場所初日、結びの一番…すでに日は沈み、ただでさえ底冷えのする夜の始まり…両国国技館に集まった超満員の観衆は、映像の惨劇に、戦慄した!!
横綱照ノ富士(32)は新小結宇良(31)の右腕を両手で抱え込み、へし折らんばかりに振り回してから押し出した。
NHKでテレビ解説を務めた舞の海秀平氏(55)=元小結=は「向正面に座っていても復帰した照ノ富士とそれから人気の宇良に対する声援がものすごいですね。さらにこの懸賞の数がまた館内を沸かせてますね。何か千秋楽の結びの一番を見ているような、そんな雰囲気ですね」
取組中、横綱に右腕を極められた宇良の肘がグニャリとあらぬ方向へ曲がるシーンに、大相撲ファンの戦慄が走った。
照ノ富士が左の小手投げを打った直後だ。横綱の左脇で宇良の右腕が極められた状態となっており、肘があらぬ方向へ。中継したNHKの実況でも「宇良の腕が極められている。宇良、危ない」と伝えられるなど、危機的状況かと思われた。
最後は押し出されて敗れた宇良。土俵下で悔しそうな表情を浮かべて土俵に戻った際は異変を感じさせるようなしぐさはなかった。実況も「心配でしたが…」と語り、解説も「折れたんじゃないか」と振り返ったほどのシーンだった。
復帰即、パワーを見せつけた照ノ富士だが「本気出せば折れてたと思いますよ」とまだ余力が。「土俵で戦っている姿を見せたい思いで必死で生活してきた。いい結果を出せれば」と集中していく。
横綱が宇良の右腕を極めた際に、肘がグニャリとあらぬ方向へ曲がる危険なシーンもあったが、休場明けの場所で存在感を発揮。幕内後半の審判長を務めた粂川親方(元小結琴稲妻)は「腕が決まっていた。あの小手投げは強烈だった」と驚きつつ「(状態は)いいんじゃないですか」と語った。