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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

元・白人至上主義者の毒舌UFC王者が爆誕。ショーン・ストリックランドとは何者か?

左の蹴りを見せるアデサニヤだが、ストリックランドの右が顎にヒットしダウン!ストリックランドすかさずバックに回りパウンド連打!アデサニヤ立つがなおもバックからパンチの連打。正対して離れたアデサニヤ。ホーン。

1Rストリックランド。まさかの展開。完全に顎を撃ち抜かれたが、アデサニヤはすぐに立ち上がり凌いだ。
(略)
三者49-46でストリックランドが新王者に!

素直に勝利を称えるアデサニヤ。2ヶ月続けてタイトルマッチでビッグアップセット。アデサニヤ相手にいつものストリックランドを貫き続けた。
yunta.hatenablog.com


事前のSNS情報で印象深かったのが………。



ん-、でもこれも矛盾ちゃ矛盾でな。
14歳まで白人至上主義だった彼に厳しく当たって退学まで示唆したのが白人だとしたら、その人は「人種偏見に厳しい」人というべきで……そして刑務所などを経た結果「あれ?むしろ俺たちと黒人、メキシカンに貧しさとか品の無さとか、共通点が多いぞ」「じゃあ俺たち仲間じゃん!」となったら、確かに人種偏見は解消されてめでたしかもしれないが、むしろそこの”共通点”からの脱却は難しくなるわけで…?



スレッド内にも出ているが映画「アメリカン・ヒストリーX」、単館上映の恵比寿まで見に行ったな。

キリスト教の”回心”の伝統あるアメリカでは特に…いやそんな伝統が無くても「反対陣営から悔いて、こっちの陣営に来た」が逆に売りになる、というパターンも西部邁から雨宮処凛までよくある事。かつて「元KKK」が共和党の大統領選予備選に立候補したことがあり、過去のことを言われると「キリスト教の隣人愛が、わたしを回心させてくれた」と言い張ったことがあったな(デービッド・デューク。初期の落合信彦の本にも登場する)


ただ、デュークが結局失脚したように…そもそもショーン・ストリックランド、白人至上主義者『から回心した』という触れ込みで、こうやってお日様の当たる所に出られてるんだけど、本当に回心したんか?的トラッシュトークがありすぎてな……(笑)はじめ、この記事のタイトルは「元(?)白人至上主義者」としようかと思ったぐらいだ。




令和の、という冠をつけるのも変だが、まさしく令和のチュール・ソネンだな。
試合は実力者ではありつつ、いまいち単調なのだが、それをトークで補うところも含めて(笑)
そして今さっき、ストリックランドとコルビー・コヴィントンを脳内でごっちゃにしてたことに気づいた(笑)
www.youtube.com


だが、そもそも「中国で失敗に終わった文革が米国で成功してる」とまで言われるキャンセルカルチャーとポリコレ吹き荒れる米国で、こういう人々がなんで失脚しないのか……の元をたどれば、トラッシュトーカー真祖のモハメッド・アリがアメリカならず世界で「アリは、有りだな(シャレ)」と認定され、そのアリの言動を基準にするから「……まあ、アリも〇〇とまで口走ってたし、そこから逆算すると、試合を盛り上げるために相手をああいうのもセーフね!」となるんじゃないか、と。(仮説です)
実際、フロイド・メイウェザーのトラッシュトークも、かなりポリコレアウトの差別的発言といえるし。


そして、アリが真祖である以上、こういう懸念も常にある。


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とはいえ、こんな環境で育った彼が


王座戴冠直後に、こう語るまでになった


果たしてどうなっていくのか、見届ける価値がある。

語り部」たる「人型エイリアン」氏

twitter.com


ストリックランドやコヴィントンやソネンは、こういうトラッシュトークで試合とも別に注目を浴びる以上、そのトーク(当然英語)が翻訳され、人の目に触れる必要がある。しかし試合はWOWOWやU-NEXTで独占一括放送・配信されているが、発言はどこで飛び出すかわからない。

以前は格闘技通信ゴング格闘技でその発言や反響が伝わることもあったろうが、月一回や隔週、あるいは隔月では当然追えない。

そこで、SNSで英語を駆使して紹介する多くの先人がいた。老害はtad、ひねリン、OMASUKIFAIGHT、GAMEANDMMA、IRONMANなどいくらでも挙げられるけど…

動画をいい時間に切り取って字幕を付けてtwitterにUPする、新しい形式に対応した人型エイリアン氏が、ストリックランドへの注目を高めたのは間違いない。



オッズ評価をひっくり返したストリックランド