こういう経歴の方の書き込み。
「漫画業界のことはすべて知っています!」電子書店を運営して、自社でも漫画を配信している役員の発言だ。「あなた、おいくつですか」「51歳です」ジーッと彼の顔を見た。こいつ本気で言ってんのか、俺の前でよく言えるなあと思った。だいたい俺の名前もヒット作も知らないではないか。当分作れないな
— WILD THING 漫画編集者 石井徹 (@tonyishiieditor) July 20, 2022
「電子書店が出版社になった」子会社にしているところが多いので気が付かない。名前が全く違うからだ。しかし自分たちも漫画読んでいるのに、作る上でノウハウが必要だと気が付かない。垂れ流しでヒットなんてめったに出ない。漫画業界のすべて知っているという重役さんもどうも理解できていない。
— WILD THING 漫画編集者 石井徹 (@tonyishiieditor) July 20, 2022
「漫画関係で一番リスクが少なくて儲かるのは電子書店!」間違いない。日本には漫画愛好者が少なくとも3000万人いる。年がら年中の電子書店をのぞく人がたくさんいる。サイト上に漫画の作品数をたくさん持っていればいるほど手数料は入る。IT知識があればどの企業もできる。一種の物流企業だ。
— WILD THING 漫画編集者 石井徹 (@tonyishiieditor) July 20, 2022
最近は中国漫画まで翻訳して売っている。というより流している。「安かろう悪かろう」の商売を始めた。目利きができないのだ。あれ?前頭葉を使っていないのではないか?もし出版三社が合同で電子書籍専門書店をつくったらどうなるのだろう。もうすでにケンカ売っているのだからそうなることもあり得る
— WILD THING 漫画編集者 石井徹 (@tonyishiieditor) July 20, 2022
「凸版印刷の不可解な行動」大学生の就職説明会で紙の印刷はいずれ撤退すると言っちゃった。紙の印刷のほとんどは出版だ。今もそれで利益を得ている。よく学生の前で言えるなあ。もっと不思議なのは子会社のブックライブ。漫画専用の電子書店だが、4年ぐらい前からオリジナル漫画連載もやり始めた。
— WILD THING 漫画編集者 石井徹 (@tonyishiieditor) July 21, 2022
よく考えたら、そうなる、…というかそうならざるを得ない。
「電子書籍は、紙を使わない。」この冷厳な事実を前に、印刷業界が出版業界を呑みこむか、出版業界が印刷から離れるか……
そして
「電子書籍のビジネスは、IT知識があればどの企業も出きる」
「サイト上に漫画の作品数をたくさん持っていればいるほど手数料は入る」
「一種の物流企業」
というのは、おそらくは事実、ファクトだ。
であるなら、それをやるか、やらないかは一種の仁義やモラルの問題となる・・・・・・。
そこに「紙の印刷からはいずれ撤退する」「よくそんなことを、出版社もいるのに言えるな!」みたいな軋轢も加わり・・・・・
ちなみにここに「書店への仁義」の話が加わると、さらに話が複雑になるだろう。
これを書いたのはもう4年前。
m-dojo.hatenadiary.com
電子書籍の”老舗”側から見れば「最初のころ、版元のアンタたちは俺らを色物扱いにして、足蹴にしてたよな?」という思いも、やっぱりあるみたいで…