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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「痴漢に安全ピン」議論で、『武器による平等』という言葉は本当だったのか、としみじみ思う

まず前提となる騒動は
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「安全ピンで刺しな」(https://twitter.com/AkubiHarubiyori/status/1128033565881462784の漫画より)
あるいは…
いま現在は「正当防衛」のタグでたどるのが一番一覧性が高いかな
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このとき、今は無くなってしまったtwitterBOTアカウントから、名言を引用しておいて本当によかった。
再読してもらえればありがたいんだけど…まあいいや、まるごと「再放送」しよう。
一部、文字を強調。

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戦いに関する名言・格言・発言 ‏@Meigen_in_Fight
神は男を作りました。更に神は女を作りました。そしてサミュエル・コルトは彼らを平等にしました。

不詳:サミュエル・コルトはリボルバー拳銃を普及させたことでよく知られている
https://twitter.com/Meigen_in_Fight/status/394936237527543808

「武器は、(物理的な)弱者にもたらされた抵抗の手段でもある」という逆説的視点は、自分は小松左京の…なんだったけかな、宇宙人が母星に地球の歴史をレポートする、という形式のSFで読んだのだった。原始時代、それまではずっと支配階級だった「でかくて強い男」がはじめて、石器のナイフか握られた石か何かで「ひょろい小男」に殺され、それが世界最初の”革命”だったという・・・

そして司馬遼太郎ベトナム戦争を観察した「人間の集団について」で、戦後の半植民地闘争を「支配されていた民族が第二次世界大戦を見て『武器の前の平等』(武器で攻撃されれば白人だろうとやられる)に目覚めたから」と語っていた。

人間の集団について―ベトナムから考える (中公文庫)

人間の集団について―ベトナムから考える (中公文庫)

コメント欄より

Poet 2013/11/09 09:12
武器が人間を平等化するという概念は、アメリカの西部開拓時代では普通の考え方だったみたいで、拳銃のことを俗語で"equalizer(平等化するもの)"と呼びますよね。
 
gryphon 2013/11/09 09:28
商品名「ピースメーカー」というのもありますね。さらにこの前、3Dプリンターで作れる銃の設計図を公開したリバタリアンは、まさにその銃を「リベレーター(解放者)」とつけていたかな?そんな思想のことも盛り込んだ考察をあとで書きたいです。


安全ピン。
鉄製である。ヒッタイト王国の時代から、青銅とは比べ物にならない硬度や耐久性を持つ、この金属。

その一方の先端を、ギリギリと削って尖らせたものなら、そりゃあ簡単に人間の皮膚をぶち破り、挿入して組織を破壊することが出来るだろう。

それは、男性に、なかなかの怪力があったとしても、素手では難しい。
シャープに尖らせた鉄という『武器』を持つことで、体力差を埋めることが出来る。
武器は、人々を平等にするのだ。
その力は、おそらく護身術に代表される徒手格闘技の何よりもまさっているし、習熟の期間も短い(というか、ピンで刺すのに技術を習う必要はないわな(笑))

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ドリフターズ信長からのパロディ 安全ピンという武器


自分は最初のまとめに、こうはてブした。

「痴漢撃退に安全ピンを巡る賛否」が大荒れするなか「ボールペンを使おう」や「痴漢撃退ハンコの開発を求む」の提案がされる流れ - Togetter

「NRA(<a href="https://home.nra.org/" target="_blank" rel="noopener nofollow">https://home.nra.org/</a>)がアメリカでなぜ力を持ち続けるのか」のひとつの回答が、この日本の話題のまとめで見つけられる。少し感動的だな。/トリカブトが(以下略)

2019/05/21 01:08
b.hatena.ne.jp
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NRA会長のC.ヘストン 「この銃を奪いたいなら、私の死体から奪いたまえ」


ときに、安全ピンについては、かつてここで論じた「社会的に携行可能な武器の使い手が最強」という話も、実にぴったりくる。男の自分も、必要が無くても安全ピンをどこかにつけておいた方がいいな、と思わせられましたよたよたよ。

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