この番組に限らず、洋画の翻訳はなるべくジェンダーニュートラルでやった方が良いと思う。そうすると男っぽさとか女っぽさのニュアンスが伝わらないと言うかもしれないけど、そういうのは映像や声のトーンなどで伝わるもの。言葉で変に色づけすべきではないと思う。 https://t.co/ARzGAGT4JA
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2019年1月6日
そもそも日本語でも、最近は日常の話し言葉もジェンダーニュートラルになりつつある。「だわ」とか「だぜ」なんて現実にはほとんど使う人はいない。ところが字幕の翻訳だけでなく、日本映画やドラマでも結構見かける。ああいうのもやめた方がいいと思う。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2019年1月6日
ああ、もちろんそういうのを意図的にスタイルにするなら別だが。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2019年1月6日
あ、あとお爺さんの台詞の語尾を「じゃ」にしたり一人称を「ワシ」にしたりするのも、なんで歳とると突然岡山弁?広島弁?になるのか、よくわかんないよね笑。テレビ時代、日本語字幕作るときに僕も結構やってしまった覚えがあるけど、あれもやめた方がいいと思う。
— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) 2019年1月6日
想田監督がツイートしたきっかけの記事はこれ
www.buzzfeed.com
合理性・論理性という点で考えれば、たしかに男言葉や女言葉にわざわざ使い分けする意味はなくなるかもしれない。また、ドラマやアニメなどは、キャラクターを強調するために役割語を敢えて使う、というリクツもたつが、報道だと予断を持たせることになる、とも批判されるかもしれない。
おっと、説明ぬきに「役割語」とか使ってしまった
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ただ、たとえばトランプ大統領の発言なんて、声優にたっぷり演技させて、まさに「役割語」満載で報道する番組もある。
こういうとき、実際に、『トランプの英語は(粗野で傲慢な)ああいうニュアンスなんです。むしろ、このほうが「正確」に伝わっている』みたいな議論も出てくるからややこしい(そしてその真偽は当方、判断できない)。
NHK『これでわかった世界の今』トランプやオバマに声優が声を当てるのは分かりやすくていいのだけど『吹き替えの口調を操作して印象操作するのはたやすい』ということもあからさまにわかってしまうなあ。
— bookroad (@bookroad1) 2018年11月4日
「格闘技通信」は「我輩」なんて1人称まで持ち出して、それぞれの海外格闘家の発言にキャラ付けをしていたことを思い出す(笑)
ロン・バン・クリフのことね。