ヴァイキングの暴力性についての話だと、“赤子好き”の異名を得たとあるヴァイキング戦士の話が好きですな。
— ベーテ・有理・黒崎/Yuli Bethe (@YKBethe) 2017年2月2日
どうしてこの名を得たかというと、征服した都市の赤ん坊を殺すのを嫌ったからです。 https://t.co/zU3B8NIAxA
以上。
・・・・・・・・・いや、そういえば芥川龍之介「蜘蛛の糸」で、主人公が地獄から救済されるためのワンチャンスを得た理由が
「蜘蛛がいたので、踏み殺そうとわざわざ歩いていく途中で『いや、やめとこう』と止めたから」
なんだよね。
コドモゴコロに、
「これって、マイナス(悪)をやるのを途中でやめた、ってだけで、プラス(善)は何もしてないのでは?」
と思ったのだけど、バイキングの「赤子好き理論」を適用すれば、立派な善行だったのかもしれんなあ。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html
……人を殺したり家に火をつけたり、いろいろ悪事を働いた大泥坊でございますが、それでもたった一つ、善い事を致した覚えがございます。と申しますのは、ある時この男が深い林の中を通りますと、小さな蜘蛛くもが一匹、路ばたを這はって行くのが見えました。そこで陀多は早速足を挙げて、踏み殺そうと致しましたが、「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗むやみにとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」と、こう急に思い返して、とうとうその蜘蛛を殺さずに助けてやったからでございます。