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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「赤鬼」ルスカ逝去…栄光も無念も、すべては永遠の眠りの彼方に。

最近の風潮だろうか。
フェイスブックその他で近しい人から訃報が伝わり、メディアは完全な確認を取ってからじゃないと奉じられないから多少の「時差」が生じることが多い。

一般メディアで報じられる少し前からのツイートまとめを作っているので、思い出話などはそこに譲ろう。

「赤鬼」ルスカ逝去……五輪金メダリスト、アントニオ猪木とも戦った柔道家の思い出 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/783379

そして、栄光も無念も多かった赤鬼の人生の歩みを、ここで再度語る必要もなさそうだ。
既にこの本があるから。

完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)

完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫)

1970年を境に勢いを失った世界のプロレス。なぜ日本のプロレスだけが、その力を維持し続けたのか。その謎を解くべく、アメリカ、韓国、オランダ、パキスタンを現地取材。1976年の猪木という壮大なファンタジーの核心を抉る迫真のドキュメンタリー。単行本に大幅加筆し、猪木氏へのインタビューを含む完全版。


…と自分はまさにこの本の「ルスカ編」を紹介する記事を過去に書いていた。石井慧総合格闘技に柔道から転向し、吉田秀彦と闘うというときに、柔道金メダリストがそのような「場」を持つ幸せを、それがかなわなかった人からの逆光によって浮き彫りにしようと思ったのが紹介文執筆の動機だった。

"柔道伝承"石井vs吉田!だがその前に"早すぎた赤鬼"を知れ(ルスカ伝、柳澤健) http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090915#p2


「日本へ行くというのは本当か?」
「ええ、そうです。(略)ヤツ(※ヘーシンク)は俺が怖いんだ。だから俺は日本へ行って、この目でオリンピックを見て、日本で修行して…(略)」
「そんなことはどうでもいい。トーレスがまた飾り窓に立つと言っていたが、本当か?」
「・・・はい」
「お前にはもう二度と会わない!道場へも二度と来るな!」


どんな歩みをしていても、人生はかならず終着駅に行き着く。
だが、その歩みを、姿を忘れていない人も大勢いる。


どうか安らかなれ。