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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

クロン・グレイシー参戦し大会場で総合大会…そして白鵬が異例の優勝会見欠席…大乱が、始まる。

http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20140526/1401078365
過去中国で3回イベントを開催したREAL FC(代表は日本人の山田重孝氏)が日本大会を開催。そこでヒクソンの次男・クロン・グレイシーMMAデビューをかざるとのこと。

REAL FIGHT CHAMPIONSHIP 開催決定記者発表会にて。2014年開催予定(山田重孝代表)。総合プロデューサーとして須藤元気、出場選手としてクロン・グレイシー、セコンドとしてクロンの父ヒクソンが登壇した。 pic.twitter.com/usDf6u6tjz


年内、5千人から1万人規模の関東の会場で開催されるREAL FIGHT CHAMPIONSHIP。クロン・グレイシーの対戦相手は日本人選手を予定。 pic.twitter.com/WpnPf3K2ee

白鵬が異例の一夜明け会見キャンセル

東スポWeb 5月26日(月)10時23分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140526-00000001-tospoweb-spo
 
 大相撲夏場所(東京・両国国技館)で29回目の優勝を果たした横綱白鵬(29=宮城野)が、26日の優勝一夜明け会見をキャンセルする異例の事態となった。関係者が千秋楽(25日)の深夜まで説得を試みたが、白鵬本人が最後まで拒否する姿勢を崩さなかったという。26日午前の時点でも状況に変化はなかった。
(略)
千秋楽は大相撲を中継するNHKの優勝力士インタビューには応じたものの、その後の囲み取材では報道陣に対応しなかった。

 いずれのケースも「取材拒否」の理由は不明。今後の動向が注目される。

そりゃあね……親方衆だって、参戦には反対だろうしね…。
でも決心は固そうだ。
この会見に出席したら、来場所の抱負とか聞かれざるを得ないでしょ。でもうそはつけない。
察しておあげなさいな。


問題は、
グレイシーの寝技に付き合わず、どう土俵、いやオクタゴンの中に立ち続けるかだろうな。
またルール上、ぶちかまし(=頭突き)が認められるかも焦点。
ホイスを圧倒的な膂力で押しつぶしながら、おしくも逆転の一本負けを喫した、曙関の敵討ち、という意識があることも想像に難くない。

相撲か!!!、それとも柔術…いやグレイシーか!!!


まもなく、こういう会見が見られるだろう。

プロデューサーの須藤元気、代表の山田重孝代表が席上に並んだホテルの会見場。その隣には日の下開山として数々の記録を塗り替えた白鵬が、羽織袴で着席している。
山田代表
「えー本日は、お集まりいただきありがとうございます。このたび、次回RealFCのメインイベントとして、なんと現役横綱白鵬関と、ヒクソン・グレイシーの息子クロ……」

(遠くからスタッフの「いま会見中です!!どうか、どうか…」というあせった声が聞こえてくる。)
(その声を無視して入ってくる巨漢)

「ひさしぶりだな、白鵬関。いや、ムンフバティーン・ダワージャルガル」
白鵬「ドルゴルスレンギーン・ダグワドルジ……」

だが会場の多くの日本人記者は、その名前ではなく、慣れ親しんだ呼称で叫んだ。
「あ、朝青龍…!!」
「げえっ、あの札付きの問題児横綱??」

そう、だれあろう。68代目の日の下開山、朝青龍明徳だった!!

記者の何人かは、席上の山田代表を問い詰める。
「まさか、彼とも契約を?」「横綱2人が参戦ですか?」

だが山田代表、さすがに一軍の将たる泰然さを保ちつつも、表情に困惑は隠せない。
朝青龍関、失礼ながらあなたを会見にお呼びした覚えはありませんが…」
「そっちに用はなくても、こっちにはあるんだよ!!!いいか、この世界、空果てて地尽きるまでの空間に、上天の命を顧みる横綱は二人もいらねえ!!ほかの連中はどうでもいいや、あいつらが何を名乗ろうが、僭称にすぎねえ。だが、横綱足りえるものが、俺以外にはたった一人だけいる。白鵬!!貴様との決着だけはつけねばならん。土俵でなくオクタゴン、相撲でなく総合格闘技なのはかえって好都合だぜ」

白鵬も、そこはうごかざること山の如し。
表情をまったく変えない。

変わって、須藤元気プロデューサーが言う。
「たいへん興味深いカードですが、まことに残念なことに、すでに横綱はクロン・グレイシーとの対決が契約上決まっています。朝青龍関は、それを変更するに値する価値がご自身にあることを証明できますか?」

戦略家・須藤らしい、たくみな挑発を交えた弁舌だった。
だが、ここは朝青龍のほうが一枚上手だった。
「そのクロンなんとかいうのは、・・・・あいつか?」ニヤリ。

そこに……ああ!!
ふらふらになった、長身の、ブラジル系の男が入ってきた。
服はズタボロ、顔面は血まみれ。どこかの関節も脱臼しているかに見えた。
「待て・・・・貴様、まだ勝負はついてねえ……ぞ」
しかし言葉とは裏腹に、彼の体は壁にずるずるともたれかかり、再び、半ば意識を失った。

格闘技専門誌の記者が叫ぶ
「ああっ!!クロン!!クロン・グレイシーじゃないかっ!!」
「げえっ!!」
クロンの顔を知らない一般マスコミも色めきたち、パシャパシャとフラッシュをたいて撮影する。


朝青龍は不敵な笑みを浮かべて須藤に呼びかける。
「貴様のいう『証明』とやらは……これで十分か??」


クロン
「だから……まだ勝負は終わってねえ、と…いってんだろうが」
千鳥足で、朝青龍の腰にタックル!

だが・・・・
「どすこおい」
朝青龍は、がっちりとそれを受け止めると、かんぬきに捕らえる。
「そういや、お前の爺さんもキムラという柔道家に参ったしなかったんだよな。たしかあのときは片腕を折って決着だったか…じゃあわしは、両腕を折って決着と行こうかい」
ぎりぎりと締め上がっていく、クロンの両肘!!記者たちはその光景に戦慄しながらもさらに撮影を続ける!!

そのとき。
クロンのひじをさらに極めんと上に持ち上がっていた朝青龍の腕を、下に押し込んだものがいる。
会見席から、その体格では信じられないほどのスピードでやってきた白鵬であった。

朝青龍の腕の力に逆らって、下に下げさせる。どれほどのかいな力の攻防があったのだろうか。

「水入りです」
「ちっ」

朝青龍も、無理はしない。クロンを投げ捨てた。床に倒れたグレイシーに、白鵬が、脱いだ羽織をそっとかけ、遠慮会釈のないカメラの砲列をさえぎった。


朝青龍「あらためて、正式にお願いするとしようかい。次の大会、メインイベントの変更を求める。カードはわかってるだろうな」

須藤元気「うむ…プロデューサー権限で、変更を代表に正式提案します。白鵬vs朝青龍、時間無制限一本勝負。これでよろしいですね」
山田代表も黙ってうなづく。


朝青龍「オット!こちらからもひとつ要求だ。頭突き、グランドの相手の顔面蹴り、踏みつけ・・・そのへんのお嬢さんMMAじゃねえ、本当のなんでもありでやろうじゃねえか!相撲の起源は、相手を蹴り殺したと、相撲教習所で教わったぜ。蒙古覇極道の禁じ手も使えるしな」


野見宿禰當麻蹶速の伝説を覚えていた朝青龍
それが、強すぎて凶暴すぎる彼が、協会の陰謀で相撲協会から追放されてなお、体や技だけでなく、内面でも身に着けていることを示していたかもしれない。


白鵬が、言った。
「私のほうからも、山田代表にお願いがあります」
山田代表「なんですか?」

「この大会、副題として『クリルタイ』と付け加えてください」

ああ、大モンゴルにすべての部族の長となるべき真の英雄、覇王が現れるとき、開かれるという伝説の大会議!!
たしかに、たしかにその名は、この大会にこそふさわしい・・・・



勝つのは、どちらか??


以上、今後の展開の、あくまで冷静かつ客観的な、取材に基づく推測と表現である。
ひとつの問題提起となれば。(※問題提起といえば、なんでも許されます)

参考というか、書くモチベーションになったもの。

KAMINOGE vol.30―世の中とプロレスするひろば 前田日明の異常な愛情

KAMINOGE vol.30―世の中とプロレスするひろば 前田日明の異常な愛情

みのもけんじ先生と対談しました。『KAMINOGE』vol.30
http://orenobaka.com/?eid=3189 
発売された『KAMINOGE』vol.30。
私は「みのもけんじ先生」と対談しています。
今年2月の大雪の日、私は先生が書いた伝説の漫画「プロレス・スターウォーズ」をずっと読みふけっていました。
あらためて読むと、その先見性と、「大きな物語」をきちんと描……